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菓子無きディストピア
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蛇那伊はキャンディガムを口の中へ放り込んだ。ガムのように噛めて、最後まで食べられるニャイチューだ。小さい頃は歯の詰め物の天敵である。
蛇那伊は塀に向かって走り出す。噛み始めた瞬間、体が軽くなった。地面を蹴って高く跳躍し、塀を足場に倉庫の屋根へと飛び乗った。お菓子の甘い匂いが漂ってくる。それにしても本当に大きな建物だ。
「どこか入れる場所は……ん?」
屋根が出っ張っているところを見つけた。天窓があるようだ。そして、先客がいるよう。
その天窓から中を覗いているのは龍樹だった。
「もしかして、君も反逆者ってやつかしら?」
少しだけ格好いい表現を使ってみる。
「! あ」
龍樹は驚いてこちらを振り向いてから、ゆっくりと頷いた。
「奇遇ね、あたしもなの」
「じゃあ、武装警察達を倒しに?」
「そういうこと。お互い、お菓子の戦士みたいね。協力しない?」
「ああ! もちろん! 心強いぜ」
二人は頷いて、天窓を音を立てないように開いた。
「二階の小部屋? 物置みたいね」
「おいっ! 誰だ!?」
中へ侵入した途端見つかったらしい。二人の警官だ。懐中電灯を向けられる。
蛇那伊は素早く彼に近づく。
「な、何!?」
うなじに手刀を振り下ろし、気絶させる。しかし、もう一方の警官に銃を向けらる。
「へへ、パラソルチョコの雨!」
銃を向けた警官の頭上に豪雨が降り注ぐ。それは水たまりができない不思議な雨だ。龍樹はパラソルチョコをくわえ、にやりと笑う。
「やるわね」
蛇那伊と龍樹は頷き合って、警官二人を近くのロッカーへ閉じ込める。
「おい、変な音がしたぞ!」
「こっちだ」
警官達に気づかれたようだ。
龍樹はペンシルチョコを取り出した。
「あたしは姿を消せるから、君は隠れていて」
「姿を消せる?」
蛇那伊は『飴を舐めれば見えなくなーる』の説明をする。
「なら、あいつらは俺に任せて。一網打尽にするからさ。その間に尾鎌さんは先に進んでよ。すぐ追いかけるから」
「わかったわ。気をつけてね」
飴玉を舐めた蛇那伊は廊下へと飛び出した。向かってくる警官達の横を通り抜け、奥へと進む。
一方、小部屋に残った龍樹はチョコペンシルで床に網目を書いていた。チョコレートの網が完成し、入り込んできた警官達をまとめて捕まえる。
「くそっ、なんだこれは」
「へへ、大人しくしてな!」
蛇那伊に遅れて廊下へと飛び出す。
「絶対、倒してやる!」
奥へと向かう。
チョコレート菓子エリアにて。
「おい、侵入者だっ! 捉えろ!」
周辺が騒がしくなってきたような気がする。
「ど、どうしますか、楡宮班長」
「……黒崎総裁ね」
「え、どういうことですか?」
「黒崎総裁は私達を葬ることで町の人達の信頼を得ようとしているのよ。そして、島の人達からお菓子を貢がせようとしてるわ」
「なっ! 私達を悪者に? つまり裏切り!?」
「皆に広めて! 黒崎総裁を捕まえるのよ!」
班員は頷いて、他のエリアへと走って行った。
「さて。侵入者を捕まえないと」
遠海は駆け出した。
一階が吹き抜けになっているエリアについた。一番奥だ。手すりから真下で話をしている警官を見つける。隠れながら耳をすますと、
「いやあ、虫歯を理由にお菓子を規制なんてよく考えたよな」
「俺達上層部は食べ放題だっていうのにな!」
蛇那伊は目を細めた。
「呆れた。そういうことなのね」
と、龍樹が追いついた。事情を説明し、襲撃することを決める。
「行くわよ!」
「了解!」
手すりを飛び越えて、一階へ。
「! なんだ!? お前ら!」
蛇那伊と龍樹は同時に駆けだす。
「はああっ」
蛇那伊が繰り出すのは中国拳法である。銃の弾を避けながら独特の構えから柔らかい動き、そして鋭い攻撃。
龍樹は再びチョコパラソルだ。
「この雨は避けられないぜ!」
応援に集まってくる警官達、そして、総裁がゆっくりと歩いてきた。
「ふふ、こいつらか。やってしまえ。お菓子を食べたいなど許すわけにはいかない」」
「俺は子供からお菓子を取り上げるなんて、ゆるせない! そりゃ虫歯や歯医者は怖いけど、頑張ってみがけば虫歯にならない! ……もし虫歯になったって、お菓子が食えないよりましだぜ! もちろん大人になってからも食いたい!お菓子を禁止するなら酒も禁止すればいいだろ! 酔っ払いは周りにメーワクかけるんだぜ!」
龍樹が叫ぶ。
「うるさいっ、この状況で……あぐっ!?」
黒崎が後ろから羽交い絞めにされてしまったのだ。
「お前ら、何をする!?」
仲間割れだろうかと見ていると、
「早く気絶させて」
遠海が現れた。
「はい! 楡宮班長」
「楡宮だと? 裏切ったのか!?」
「裏切りはお前だ」
押さえている警官が言って、スタンガンのようなもので黒崎が気絶させられる。
「さて、今度は私が総裁よ。堂々とお菓子をたくさん食べられる島にするのよ」
蛇那伊と龍樹は顔を見合わせた。
「それって、あたし達と目的が一緒なんだけど」
「ああ、まさにそのためにここに来たんだよな」
遠海は眉を寄せる。
「そう、なの?」
そこからの話し合いはすんなり進んだ。お互いの目的が一致するのだ。
島ではお菓子を自由に食べられる。そう、決まったのだ。
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あとがき
担当マスター:
高城ヒト
ファンレターはマスターページから!
お菓子の戦士と武装警察の戦い、いかがでしたでしょうか?
武装警察との和解もできて、再び島にお菓子が出回るようになればいいですね。
お疲れさまでした!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
高城ヒト
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
3人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年12月14日
参加申し込みの期限
2020年12月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年12月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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