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煌燦璃 ~KiraKira-Re ホワイトアイランド~
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◆ホワイトに洗われる
夜の7時。仕事を終えた
三折部 朝衣
は走っていた。寝子高を卒業して寝子島町役場に勤めだして今年で3年になる。長期休暇はもはや過去のものとなって久しく、役所は年末進行で早出残業続きで多忙だった。
その影響で思ったより遅くなってしまった。今日は恋人の住沢 遥人とのデートの日だったのだ。少しでも、一秒でも早く会いたい。そんな想いを抱きつつ、朝衣は待ち合わせ場所のシーサイドタウン駅へ向かっていた。
遥人と会うのは1か月ぶりだ。SNSで連絡を取り合ってはいても、1か月も会えなかったのはやはり寂しかった。だからこそ、待ち合わせの時間より早くとも、走って向かっていた。
「おや? 早かったね朝衣――朝衣?」
待ち合わせの時間より少し早く駅に着いた朝衣は、遥人の姿を見るや、こんなに早くいることを疑問にも思わず、遥人の胸に飛び込み身体を寄り添わせた。無言で飛び込んで来た朝衣を見つめ、遥人は朝衣を抱き寄せながら、何かを感じ取る。
朝衣は今日、一か月ぶりに彼氏に会えるのに、気分が沈んでいた。それは先日、人事異動の内示が出たことが原因だった。町長室付秘書。自分の一体何が町長に気に入られたのか分からなかった。分かることは、仕事の内容や責任も大きくなること。そして、今まで以上に忙しくなり、恋人と一緒に過ごせる時間が少なくなること。だから久しぶりに会えたというのに、この時間がなくなっていくことが、切なかった。
「朝衣、何かあった?」
「ひゃっ! ごめん何でもないの。久しぶりに遥人に会えたからこうしたくなっちゃって。久しぶり、遥人」
朝衣は遥人の声にハッとし、落ち込んでいてはいけないと悩みを振り払い、顔を上げ遥人に笑顔を見せる。
「ああ久しぶり。ふふ、なら俺も。少しだけ我慢してもらうよ」
遥人は安心したように微笑むと、朝衣のことを優しく抱き返す。久しぶりに遥人を感じられ、朝衣は嬉しくなり、暫く二人で抱き合っていた。
「うん、ありがとう。それじゃ行こうか」
「ええ、行きましょ。わっ、見て遥人、綺麗……」
腕を組みながら歩き出した二人の先に、白く光るトンネルが出来ていた。そこは街路樹を彩るイルミネーションに照らされた道で、光のトンネルの左右から二匹の猫が走り、トンネルの真ん中まで辿り着くと、二匹が寄り添いハートを描いたりしている。そんな光景に朝衣は目を輝かせている。
「ほんとだね。綺麗だ。中まで入ってみようか」
「ええ、入ってみましょ!」
遥人は目を輝かせる朝衣に微笑みながら、朝衣を光のトンネルへ誘っていく。恋人に寄り添って一緒に歩くこの時間。朝衣は幸せを感じていた。幸せな時間だからこそ、もしかすると今日別れたらまたしばらく仕事で会えないかな、という思いも浮かべてしまう。楽しい気分と裏腹に沈んでいく気分に押され、朝衣はため息をついてしまう。
その様子を遥人は見逃さず、心配そうに朝衣を見つめている。それに気が付いた朝衣は、誤魔化せないなと感じ、遥人に悩みを打ち明けていく。
「ごめん、せっかくのデートなのにつまらない話をしちゃって」
話し終えると、大切な時間なのに、と思えてきてしまって、朝衣はぽつりと呟いてしまう。それに遥人は首を振った。
「ううん。朝衣が悩んだままでいるよりずっといいよ。話してくれて良かった」
遥人は落ち込む朝衣の頭を優しく撫で、微笑みながら慰めていく。そんな遥人に朝衣は励まされ、今の時間を楽しみたいと思い始めていく。
「せっかくのデートだものね。ねえ向こうに人が集まってるみたい。行ってみましょ!」
元気を取り戻した朝衣は遥人の腕を引き、楽しそうに笑顔を見せる。そんな朝衣を見て、遥人も微笑み、よし、行ってみよう。と気分を盛り上げながら二人で向かって行った。
「皆様! キラキラなホワイトデーにお集まりくださりありがとうございます!」
「はえっ?!」
「どうかしたかい? 朝衣」
朝衣は突然聞こえたマイクからの声に驚いてしまった。それが
中沢 リッカルド
の声だったからだ。遥人は朝衣を心配し、不思議な顔をする。
「い、いや、イベントに参加するなんて話、なかったから……びっくりして……」
こんな所で町長を見るとは思わなかった。海浜公園まで来たのは偶然でしかなかった。今日一日片隅にあった悩みの関係者でもあったため、朝衣は驚いてしまった。そんな朝衣を他所に、リッカルドは演説を続けていく。
「寝子島が今日の姿に至るまでに、過去幾度も問題がありました。ですが、皆様の応援と協力と、熱意によって! 今日寝子島は、美しく、素晴らしい、真っ白な衣装を纏うことができたのです!」
リッカルドはマイクを強く握り、目を瞑りながら身を屈ませ、マイクが拾うほど大きく息を吸い込んだ。
「私はずっと、この感謝の気持ちを伝えたかったのです! この場をお借りし伝えさせてください! この素晴らしい光景を見せてくれて、ありがとう! 皆様! ありがとう! 寝子島!」
感極まったリッカルドの声に合わせるようにして、上空に無数のライトバルーンが浮かび上がり、光の間を花火が通り抜け、破裂すると同時に、夜空を白い輝きで次々と照らしていく。その音や光景や歓声は、寝子島の至る所から見られ、聞こえたたかもしれない。
「さぁ皆様、白い世界に包まれましょう! キラキラな日の最後を締め括る、キラキラなイベントがもう間もなく始まります! どうか最後まで、楽しんでいってください!」
リッカルドがマイクを掲げ、ステージの反対側へとマイクの先を向ける。振り返れば、楽しそうに手を振るゆるキャラ達の乗ったステージカーが海浜公園へと入ってきて、ライトバルーンの光に照らされ、海浜公園の特別ステージへと進んでいく。その演出に、見ていた人達はより歓声や声援を強めた。
「はははっ、確かにあれだけ熱意のある人について行くなら忙しくなりそうだね。でも、楽しそうな人じゃないか。朝衣みたいな人で」
「へ? 私みたい?」
不意の遥人の言葉に朝衣は目を丸くさせる。
「うんそうだね。歌を歌っている時や、サーフィンをしている時、それに何かに夢中になっている時の朝衣は、今の町長の様にいつも目を輝かせているよ。それはもう、見ている俺まで楽しくなる程にね」
気がついてなかったのかい? と遥人はくすりと笑う。そんなことを不意に言われると、朝衣は赤くなり言葉を無くし照れてしまう。
「きっとそんな朝衣だから気に入ったのかもしれないね。町長も」
そう遥人が呟く。そう言われると、朝衣は思い出していた。大きな仕事をする時、いつも朝衣は全力で取り組んでいた。問題があればなんとか解決策を思案、相談しあい、それを乗り越え成功した時、目を輝かせ喜びもしたかもしれない。そうか。自分のそういった所を評価してくれたのか。そう、朝衣は自分を見つめ直した。すると、胸の隅にあった悩みが少し、軽くなったような気がした。そんな朝衣を見つめ、遥人は微笑む。
「おっと、ステージが始まるみたいだ。一緒に見よう? 朝衣」
遥人が朝衣へと手を差し出す。その言葉と、遥人の笑顔が、すべての悩みを吹き飛ばしてくれるような気がした。楽しそうな笑顔にはこんな作用があるのか。そう思ったか思わないか。朝衣は笑顔で遥人の手を取り、白い輝きへと向かって行った。寒さを感じなくなる程、暖かい気持ちに包まれながら。
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シルバーシナリオ(150)
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3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
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定員
1000人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年11月27日
参加申し込みの期限
2020年12月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年12月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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