this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
煌燦璃 ~KiraKira-Re ホワイトアイランド~
<< もどる
1
2
3
4
5
…
15
つぎへ >>
◆ホワイトな出会い
「わぁっ。真っ白だね」
夜の海浜公園で、
恵御納 夏朝
は無表情に瞳を輝かせながら空を眺めていた。今日はホワイトデーのイベントがあるという事で、白いドレスを着用している。その姿が打ち上がっていくライトバルーンや、白い花火の光によって照らされていく。一瞬出来る夏朝のシルエットには、ピンと立った耳が映っていた。
夏朝の左手を見ると、夏朝といつも一緒にいる、パペットの友達、ハル君が居た。夏朝が話し掛けていたのはハル君だった。いつもは橙色布製猫のハル君だったが、今日は白のタキシード風の衣装をビシッと着用している。いつもかわいいハル君は、今日は決まっていて格好いい。ほんとだにゃー! と言いそうに、ハル君は全身を揺らして楽しんでいる。
「あっ、そうだ。ハル君、写真撮ってみよっか? 今日は格好良く撮ってあげるよー」
綺麗な光景を残しておきたくなり、夏朝はNyaphoneを取り出した。可愛らしい猫のカバーをしたこれは、スマホのmyPhoneという機種で、夏朝はにゃーほんさんと呼んでいる。名の通り壁紙や写真、アプリに至るまで猫関連ばかりで、電話の着信があるとかわいい猫の鳴き声で知らせてくれる。本当に猫がそこに居るように思えてくる。
「それじゃあ撮るよー? はいチーズ」
ハル君は嬉しそうに口をパクパクとさせ、にゃーほんの前で手を広げてみせる。ハル君らしいポーズに、夏朝は無表情にくすりと笑い、夜景や花火と一緒にハル君を写真に収めていく。
撮れた写真はタイミング良く? ハル君が花火から飛び出して来た様な写真が撮れていて、夏朝は思わず笑ってしまった。ハル君は格好良い写真が取れたことに満足している様で、えへんと誇らしげにしている。
「今度は風船と一緒に撮ってみよっか。いくよー? あっ」
夏朝は綺麗な夜景に映る、格好かわいいハル君を夢中に撮っていたら、写真にハル君でない猫の耳が映りこんだ。夏朝はにゃーほんを横にずらし、先を見てみると、視線の先で空を見上げていた
曖浜 瑠樹
が楽しそうに歩いていた。
「こっちも綺麗だねぇー。あっ、邪魔しちゃったかなぁ。ごめんなぁ」
瑠樹は夏朝の視線に気が付き、手にしていたカメラに気が付くと、夜景を移していた夏朝のカメラに入り邪魔をしてしまったと思い、頭を下げて謝る。そうすると重力に猫の着ぐるみの耳がぺたりと傾き、とても愛らしい動きをした。それを見た猫大好きな夏朝は、無表情に心が踊り、ナイスにゃんこ! と心の中でサムズアップを送った。
「ううん、僕こそ気が付かないで写真撮っちゃってごめんね。今消す――っ」
「オレは大丈夫だよぉ。わーっ! 今日のハル君格好かわいいねぇー!」
夏朝が今撮った写真を消そうと、にゃーほんの写真アルバムを開くと、沢山の猫写真の中、ハル君と瑠樹がベストマッチしているベストなショットを確認してしまい、指と言葉が止まってしまう。その間に、瑠樹は夏朝の手に乗っかっているハル君を見つけて瞳を輝かせる。沢山のゆるキャラを知る瑠樹も見たことのない、かっこかわいい姿のハル君に瑠樹は興味津々になり、写真のことは気にしていない様だ。そんな瑠樹に、友達が褒められて夏朝は嬉しくなる。
「えへへ、褒められたねハル君」
「あっ! ラピちゃんにラズちゃんもこんばんはー! みんな真っ白でかわいいねぇー!」
にゃー、にゃー。と頭を傾げ挨拶をし合うハル君と瑠樹、そして耳を揺らすラピちゃんにラズちゃん。その姿は見ていた人達を大いに和ませてくれた。
「オレもハル君撮ってもいいかなぁ? あっ、もうこんな時間かぁ。約束の時間過ぎちゃうよぉ。もう帰らないとなぁ」
瑠樹がハル君を撮ろうとmyPhoneを取り出すと、時間が見えすっかり夢中になり遅くなっていたことに気が付いた。これは瑠樹の両親が心配して渡した物で、また心配させてしまうことを気にして帰らなくてはと自制する。
「そっか。またねだね。また来年もあるにゃー」
「そうだねぇ! ハル君、お姉さんまたねぇー!」
瑠樹は夏朝とハル君に手を振りながら家へと帰って行く。それを夏朝とハル君は手を振り見送った。
「ホワイトデー、楽しかったねぇ。来年のホワイトデーも楽しみだなぁ! ねっラピちゃんラズちゃん!」
楽しそうに歩く瑠樹と一緒に頷く様に、ラピちゃんとラズちゃんは楽しく揺れていた。
「僕達もそろそろ帰ろっか。ハル君」
楽しかったにゃー! と言いそうにハル君は振り返り頷くと、夏朝と一緒に家へと向かい歩いていく。
「……あれ、ここは……?」
海浜公園から帰る際、夏朝とハル君は気が付けば見知らぬお城の上に立っていた。バルコニーとなっているその場から辺りを見渡してみると、ここは九夜山の様だ。山にお城などは無いはずだ。夏朝は直ぐに神魂の影響だと悟る。
「まあ、よくいらしてくれました! お茶会に来てくれて嬉しいです」
夏朝がどうしようか。と思っていると。バルコニーの後ろから嬉しそうな声を掛けられる。そこに居たのは白いドレスを纏い笑顔を浮かべる
島岡 雪乃
だった。
「あれ、島岡先生?」
「まあ、先生なんて。私は白の女王と言います。この世界が白く美しく輝く日だけに見えるようになり、日の終わりと共に見えなくなってしまう。一日女王の名です。ですので、この日をとても楽しみにしていました」
白の女王は少し物悲しげな表情を浮かべながらも、夏朝とハル君が来てくれたことを喜んでいる様だ。そんな様子を見て、夏朝は思案する。
(フツウを壊す輩の仕業じゃない・普通に影響与えないなら……問題ない、かな)
何より、寂しげな話や表情が気になってしまった。一日ももうすぐ終わってしまうし、夏朝は少しだけここにいることにした。
女王はチョコレートで出来た白いポットから、チョコレートで出来た白いマグカップに暖かい紅茶を入れていく。不思議とカップは溶けずに、紅茶の入ったカップを夏朝に差し出し、その横に白いミルクの入ったチョコを置いた。夏朝は不思議な光景に戸惑いながらも、紅茶にミルクを入れないといけない気がして、チョコレートの蓋を開け、中のミルクを注いでいく。すると紅茶の紅色が白に染まっていき、席の上は完全に白色で統一された。
「まあ綺麗ですね♪ 素敵です♪」
「うん。真っ白だね。あ、女王様。写真撮っても良いですか?」
「ええ勿論です。心行くまで撮っていってくださいね」
女王は夏朝の行動に喜び拍手を送っている。徹底し過ぎじゃないかな。と思いながらも、滅多に見られない光景なので、夏朝はにゃーほんを取り出し、ハル君と一緒に写真を撮っていく。何故だか誇らしくどやぁ、としている女王が新鮮で、島岡先生が見たらどんな反応するかな? なんて考えくすりと笑ってしまう。
「えっ、あっ、そ、その後、どうしたのですか?」
「最後にはね……コーヒー牛乳の海に……どぼーん」
「ひ、ひやぁぁああっ!! それでは真っ茶色になってしまいますぅっ! あわ、わあぁ、よくここまで真っ白に……努力されたのですね……」
夏朝は話を聞く女王の反応が面白くて、事実あった話をホラー風に話していた。妙な価値観から織りなされる新鮮なリアクションに、夏朝は無表情なまま、子供っぽいいたずら心が沸き上がり、にやにやが止まらなかった。
(そういえば。あの時は夏夜ちゃんと並んでたな)
今日夏朝は色々な綺麗な光景を見て、心にすっと残る思いがあった。夏朝の中に眠るもう一人の人格、夏夜。いつの日か二人は認識し合い、互いを知ることで大切な存在となっていた。互いの願いである、分離・共存の願いはまだ叶えられていなかった。だから今日は並んで来られなかった。それが少し、心残りだった。
ゴーン。ゴーン。
夏朝がそんな想いを巡らせていると、お城の鐘が鳴り始めた。
「そろそろお別れの時間ですね。少し寂しいですけれど、今日は楽しかったです夏朝さん。ハル君。ありがとうございました」
声に振り返ると、女王の姿や、白いお城が消えかかっている。物惜しそうな表情をしている女王に、夏朝は近寄り、体の前で重ねていた女王の両手をそっと握り、ハル君と一緒に持ち上げる。
「来年も、また会えるよね。だから、またねだよ」
「……はいっ、またねです……!」
女王は子供の様な満面な笑顔を浮かべ、夏朝とハル君の手を両手で握り、その場からすぅっと見えなくなっていった。
夏朝は気が付くと、自分の家の自室に居た。今のは夢だったのかな? なんて思い、にゃーほんを開くと、そこには楽しかった今日の思い出は、しっかりと残されていた。
その思い出を眺め、小さく微笑みながら、夏朝は忍ばせていた一つの小さな包みを取り出す。
(来年こそは、並んで一緒に行きたいな)
その時は、直接。そう思いながら、夏朝は包みを机に置いた。その包みには、「ハッピーホワイトデー夏夜ちゃんへ」という文字が書かれていた。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
15
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
煌燦璃 ~KiraKira-Re ホワイトアイランド~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
スーパーにょろんにょ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
1000人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年11月27日
参加申し込みの期限
2020年12月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年12月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!