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モノにも歴史あり
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●思い出が詰まった色鉛筆
ある2月の夜。
星ヶ丘寮の自室で、
三宅 葉月
は机の引き出しを開けた。
その奥のほうに仕舞いこまれている古びた色鉛筆のケースを取り出し、中を見ようとケースを開ける。
色鉛筆の色は、全部で72色。すっかり使い込んだので、色鉛筆はちびてしまっている。
「まだ描けるかしら……」
そのひとつを手に取り、画用紙に擦りつけるように試し描きを。
描いてみると、まだ色は残っていた。まだまだ使えるようだ。
使い込まれたちびた色鉛筆がまだ使えることに、葉月は安心した。
試し書きしたちびたラピズラズリの色鉛筆を持ちながら、瞳をそっと伏せる。
思い浮かぶのは子供の頃。
「あれは、まだ4歳の頃で……。あの頃から、私は絵を描くことが好きだったわ……」
あの頃は、真っ白な画用紙に、色とりどりのクレヨンを塗りたくった。
目の前にあったものを、デッサンだの遠近法だの陰影だのを無視して、自分の思うがままに描き続けた。
「おえかき、たのしい」
時が経つのを忘れるほど、画用紙に様々な絵を描いた。
それからというもの、毎日のようにクレヨンに触ってばかりだった。
「あの頃から、私は絵を描くことが好きだったわ……」
そんな葉月のことを、祖父は、いつも嬉しそうに見てくれていた。
「おじいさまは、絵を描く私を優しく、嬉しそうに見ていてくれていたわね……」
お絵描きが上手だね。書くことが好きなんだね。
そう言って、優しく微笑む祖父の表情は今でも覚えている。
絵を描くことも好きだったが、描いた絵を見てくれた祖父も好きだった。
祖父の似顔絵を描いた画用紙を手渡した時、ありがとう、と言ってくれたことも今でも覚えている。
それから時が流れ、葉月は小学校に入学した。
その頃には既に絵画教室に通っていて、基本的なことは既に教わっていた。
財界人として多忙だった祖父は、ある春の晴れた日、葉月を書斎に呼んだ。
小学校入学、おめでとうと言って、包装紙に包まれた箱を祖父はそっと差し出した。
開けてごらん、と祖父が促すので、丁寧に包みを解くと、72色の色鉛筆が出てきた。
「わあ……」
たくさんの色に、葉月は心奪われた。瞳を輝かせ、ケースを見つめる。
ケースを開けると、色とりどりの色鉛筆が入っていた。
「ありがとう、おじいさま。この色鉛筆、大切に使うね」
色鉛筆のケースをぎゅっと抱き締め、笑顔で祖父にお礼を言った。
それを使って、これからも絵をたくさん描いて見せてほしいと祖父は葉月の頭を優しく撫でた。
祖父を楽しませたい、喜んで欲しいと、葉月は更に絵を描き続けたのだった。
使い始めた当初は同じ赤、青でも、多くの種類があったので、最初は何が違うんだろうと不思議だった。
それらを使いこなし、絵を描いているうちに色調が異なり、様々な表情を与えることができることを知った。
同じ赤でもクリムソンとローズでは、花の色は違うように見えた。
青い色鉛筆で空の色を塗る時、コバルトブルーとシアンでは、随分違って見えた。
同じ色でも色調が異なるので、様々な表情を与えることができる。
ひとつとして同じ色はないと知ったのは、この色鉛筆に出会えたおかげだった。
そのことを教えてくれた祖父に、葉月は感謝した。
それから14年。葉月にこの色鉛筆をくれた祖父は今はいない。
けれど、残してくれたこの色鉛筆は、今も葉月と祖父をつないでくれている。
「この色鉛筆がある限り、私とおじいさまはつながっているわ……」
時々は、ちびた色鉛筆を使って絵を描いてみようと決めた葉月だった。
優しかった祖父のことを思い出しながら、思うがままに、様々な絵を。
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あとがき
担当マスター:
カターレ
ファンレターはマスターページから!
カターレです。
皆様のアイテムにまつわるお話を教えてくださり、ありがとうございます。
大切な思い出。忘れられない人。懐かしい思い出。
様々な思いが伝わってきました。
宝物といえるアイテムエピソードをお楽しみいただければ幸いです。
今後も良き思い出が詰まったアイテムが手に入るといいですね。
ご参加、ありがとうございました。
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担当ゲームマスター
カターレ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
3人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年10月06日
参加申し込みの期限
2020年10月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年10月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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