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装飾譚:和装専門店「輝夜」
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とある日曜日の昼時。
肩に小鳥を乗せた浴衣姿の
御巫 時子
が輝夜に来店していた。小柄な小鳥は受け付けて咎められたことが無い。かくれんぼが得意な小鳥なのだろう。
和風の小物が好きな時子は輝夜にはよく遊びに来ている。マッピングのアルバイト代で、気に入ったものがあれば買おうと考えていた。
「あなたはどれが好きですか……?」
肩の小鳥に尋ねる。小鳥はきょろきょろと見回した後、小さく首をかしげた。
「あら? 御巫さんですか?」
着物姿の
御鏡 聖
が時子に声をかける。聖も和風が好きな女の子だった。本日は白地に赤い梅の花が咲く着物で、白地に赤い幾何学模様の半幅帯。紫に近い赤の帯揚げと、黒い帯締めに赤い小さな花かんざしをさしていた。
「こんにちは。聖さん……」
聖と時子は保健委員で縁がある。互いの名前は知っていたようだ。互いの服装を見て趣味が近そうなことを知る。
「お買いものですか……?」
「ええ。今日はこの着物に合う扇と下駄を探しに来たんです。傘も見つかったらいいな、と」
聖はこれからの暑い季節に備えたいようだ。聖の手には広げた扇が。どうやら、時子と会う前に選んでいたようだ。選んだ扇は紫陽花の柄である。
「私は髪飾りを選びに来ました……。よろしければ、一緒に見ていきませんか……?」
「ふふ、喜んで。和服のお話ができて嬉しいです」
ふたりはまず、聖の買い物を一緒に見ることにした。
「傘はこのコーナーですね……」
「たくさん種類がありますね。今は夏ですから、周りの人が見ても涼しいと感じてもらえるものが素敵ですね」
どれがいいかと考える。傘は日傘としても使えるものがいい。候補を鏡で合わせて見ながら、何がいいか時子と相談をした。
「これもよさそうです……」
時子が差し出したのは聖が選んだ扇とも相性のよさそうな薄紫の傘だった。傘をさしてみる。着物との相性もよく、値段も問題ない。聖がにこりと微笑んだ。
「私、これにします。この色なら秋まで使えそうですね」
「長く使えるかも大切ですよね……」
「はい。すごく気に入ると買ってしまうのですが」
女の子の買い物は悩みが多いのだ。
履き心地のいい下駄も見つかったので、時子の買い物にうつる。髪飾りのコーナーに向かった。たくさんの色や種類が溢れていて、見ているだけで顔がゆるんだ。
店員に自由に試してくださいね、と言われ、実際にかんざしを挿してみて長さや重さを確かめた。
「御巫さん、このコサージュもかわいいですよ」
「紫陽花ですね……。涼しげです……」
紫陽花は薄青で、時子が着ていた浴衣にもよく似合った。今日つけてきたのは赤みがかった紫のコサージュだったので、青系のコサージュが増えるのもいいなと思う。
「どうですか……?」
肩に乗せた小鳥に尋ねる。小鳥はじっとコサージュを見つめた後、ピィと小さな声で返事をする。時子にはそれがイエスであるとわかった。
「この子も気に入ってくれたようです……。選んでもらったこちらにしますね……」
「その鳥さん、頭のいい子なんですね」
人の言葉がわかる小鳥を聖が褒めると、時子は自分のことのように喜んだ。
「ありがとうございます……」
買うものが決まった後も、お互いに似合いそうな浴衣を見たり、帯どめを見たりとやりたいことはたくさんあった。女の子の買い物は時間がたっぷり必要なのだ。
輝夜ではひとりで買い物を楽しむ客も多くいる。
神無月 綾
や
弥逢 遊琳
もそのタイプだ。
綾は浴衣のコーナーの新作で、真剣な目をして品物を見定めている。彼女は倹約家なのだ。欲しい浴衣は数あれど、現在見せる殿方がいないのが口惜しいところ。彼女の家は自由に使えるお金は「自分で稼ぐ」のがモットーのようで、無駄な出費は許されないのだ。
「この朝顔柄の、いいですね……これを着て、素敵な殿方と……」
妄想……じゃなかった。想像力がたくましい綾は朝顔柄の浴衣を見ながら、理想の異性と逢引きする光景を思い浮かべる。
やはり、浴衣を着て逢引きするなら夏祭りが王道だろう。一緒に夜店をまわり、最後に夜空を彩る花火の下で愛の言葉を交わしたり……。朝顔の花言葉は「愛情」と「はかない恋」だ。一夜の夢のような時間を過ごすにはぴったりではないか。そして、夜店と言えばリンゴあめやチョコバナナ。女性が食べてる姿は色情的と定評があるそうだけど……。ああでも、そんな彼らの思いをいやらしいと一言で片づけるなんて。否定的な意見はよくないですね。ここは健全な証拠とおおらかにとらえるのがいいでしょう。肉食系の殿方なら暗がりに誘って……って、女性の方から言うのははしたないでしょうか。いいえ、今は男女平等の時代ですもの。あっ、こんなところで何を……。(細かいことは飛ばして、もうすでに暗闇に誘い込まれた設定)そんな太いチョコバナナ……ひとくちでは食べれません……でも、お望みなら――。
「お客様、よろしければご試着なさいますか?」
「いえ、大丈夫です。今日は下見ですので」
「かしこまりました。ごゆっくりどうぞ」
妄想中でも、店員に話しかけられれば華麗に微笑んで対応できるのが女子力である。加えて彼女は妄想中も、遠くを見つめるようなはかなげな表情が崩れないのが特徴だった。
少し破廉恥な方向に意識が向かってしまったが、今日は値段だけ確認して帰るとしよう。幸い買えない値段ではなかった。
いつか、織田信長のような男性と出会えたら……。
夢を膨らませる綾であった。
遊琳は性別は男であるが、女性の着物を着て来店していた。幼いころ、舞妓修行中の姉の身代わりで女物を着て一日過ごすことに慣れているらしい。彼にとって、和装は女装と同じであった。
「お客様。何かお探しですか?」
「今日は浴衣をね」
「左様でございますか。女性用でしたらあちらにございますが……」
店員は遊琳が女性だと思って疑わなかった。彼の所作は女性以上に女性的なところがある。女物を着る羞恥心もなく自然なふるまいのため、声や化粧を気を付けなくてもばれることはないようだ。
「いや、男性なんだ。今はひとりで大丈夫だよ」
「かしこまりました。お手伝いできることがあればお呼びください」
「うん、ありがとう」
遊琳は店員が示した店の一画に向かう。今日は気になる相手への贈り物を選びに来たのだった。
最近、彼の寮にふらっと泊まりに来て、朝目覚めた時にはすでにいない。そんなつかめない人が遊琳の想い人だった。この想いを気付かれるわけにはいかないが……いずれ自分が卒業してしまうまで、許される限度を探したかった。
いくつもの品物をくらべて――。
表が千歳緑、裏が天鵞絨色で袖無双胴抜仕立の無地の長襦袢。留紺に露草色で流水模様の浴衣の2点を選んだ。どちらも男物である。
サイズは遊琳の見立てだが、服飾専攻のため服を見る目には自信があるのだろう。相手の趣味に合うといいのだが……。
「月が満ちるまで、あと21回。もしくは――」
相手が自分の気持ちに気づくまで。
それまでは、諦めきれない以上は、共に過ごせる時間が少しでも長くなるよう足掻こう。本日の買い物も、模索のための探り足、だ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月28日
参加申し込みの期限
2013年10月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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