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白紙の青空
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犬達の散歩を終えた
八神 修
はジャケットに着替えた。専用の手袋を嵌めて再び外に出る。
「良い青空だ」
目を細めて歩き出す。ガレージに入ると真っ先に愛車のバイクに跨った。ハンドルに引っ掛けていたヘルメットを被り、ゴーグルを付けた。
「このバイクは」
横手に顔を向ける。別のバイクが置かれていた。
「予備なのか?」
それ以上の言葉は出て来ない。すっきりしない様子でエンジンを掛けた。
細い道は安全運転を心掛ける。299号線に入ると少しバイクの速度を上げた。右手の海を横目で眺めながら島を出た。潮の匂いを感じながら流れに乗る。
「今日は運がいい」
信号に引っ掛かることなく、江の島大橋に入った。海に囲まれていてどこか寝子島と似ている。
渡り切ると車道は木々に挟まれた。目に優しい緑の中を走っていくと左手に灯台が見える。興味を示した修は正面の駐車場に迷うことなくバイクを停めた。脱いだヘルメットはメットインに収める。
「こっちか」
灯台に向かう道をゆく。黒く変色した波消しブロックが大量に詰まれ、荒々しい海を想像させる。今日は穏やかな凪で遠くの方まではっきり見えた。
「やあ、良い日だね」
修は足元に目を向けて言った。海がとてもよく似合う黒猫がいた。ゴロゴロと喉を鳴らして擦り寄ってくる。
「わかっているよ」
修はしゃがんだ。黒猫の頭を撫でながらジャケットのポケットから小袋を取り出した。中には煮干しが入っている。片手で器用に取り出して一本を差し出す。
黒猫は興味を示したのか。煮干しに鼻を近づけて匂いを嗅ぐと齧り付いた。
「にゃあ~」
別のところから鳴き声が聞こえてきた。呼応するように鳴いて猫達が修を目指す。
「この数はどうかなぁ」
困ったように笑いながらもブチやチャトラに煮干しを差し出す。
「にゃ!」
かなり遠いところにいた白猫が尻尾を立てる。仲間と思われる猫達が一斉に修を見た。
「……これはマズイかな」
そっと立ち上がってバイクの方に足を速める。猫達の動きが忙しない。引き付けられるように一斉に移動を開始した。
猫に揉みくちゃにされた修は早々に寝子島に戻ってきた。寝子ヶ浜海浜公園にバイクを停めてベンチに座る。途中のコンビニエンスストアで購入した紅茶の缶を開けて飲んだ。パンの包装を破ると、下の方から猫の鳴き声がした。
「パンはあげられないけど」
ベンチに載せていたビニール袋から猫専用のオヤツを取り出す。与えていると他の猫達も集まってきた。
修は動じなかった。
「同じ失敗はしないよ」
ビニール袋には猫用の食べ物がぎっしりと収められていた。
その時、忙しない足音が近づいてきた。視線を上げるとライダースーツを着た青年然とした人物が猫に追われていた。
「落ち着けって。もう、ないから」
青年は言いながら修と目が合った。猫に与えていた物を見てにっこりと笑う。
「渡りに船だ」
「あまりに多いと転覆するよ」
「その時は俺が全速力で逃げる」
「助けてくれないのか」
修は朗らかに笑って言った。
「俺も腹ごしらえだ」
ナッツ系の包装紙の先端を破って齧ると修の横に並んで座った。
「どこかで会ったことは?」
修は横目で聞いた。青年はまじまじと見て、いや、と顔を左右に振った。
「そうか。同じバイク乗りだから共感でもしたのかな」
「自転車と思った。どれがお前のバイクだ?」
「あれだよ」
修は停まっていたバイクを指差した。
「良いパイクだな。俺のはあっちだ」
「あれは、星ヶ丘寮の邸宅で見たモデルと同じだな」
「待てよ。俺の勤め先が星ヶ丘寮だぞ」
「……八神の家の使用人とか」
「お前、エスパーなのか?」
青年は真剣な顔で聞いてきた。
「何かおかしい。俺は八神修だが、お前を見たことがない」
「八神だって。それなら俺が知らないはずがない。名前は風間大地(かざまだいち)だ」
「聞いたことがないな」
二人は顔を見合わせて同じように顔を傾ける。
「ま、いいか。名乗ったことだし。修、よろしくな」
「こちらこそ。猫が増えてきた。風間も手伝ってくれ」
「わかった」
二人は手分けして餌を与え、共に猫に塗れた。
翌朝、修は登校前に大いに笑った。
「跳び上がってする土下座を初めて見たかも」
「修様、昨日のご無礼、平にご寛恕ください!」
「風間、修じゃないのか」
「修様ぁぁ!」
修は笑顔で風間の手を握り、引っ張り起こした。
「これからもよろしく」
「……よろしくお願い致します」
二人は笑って固い握手を交わした。
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あとがき
担当マスター:
黒羽カラス
ファンレターはマスターページから!
今回は関係が薄れる、または消えるという変わったシナリオになりました。
参加されたPCさんは、それぞれが対象となる人物を忘れていながらも行動します。
翌日、全員が無事に関係を取り戻しました。個々で反応は異なります。
今後の関係はどうなっていくのでしょうか。それは皆さんが作る別の物語になります。
ややこしい内容のシナリオにご参加いただき、ありがとうございました。
これで『白紙の青空』を終わります。需要があれば、また続けることもあるかもしれません。
また別のシナリオで会いましょう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
4人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年09月24日
参加申し込みの期限
2020年10月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年10月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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