this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
犬ぞり猫ぞり、どっち乗る?
<< もどる
1
2
3
絢はソリに掴まって、固まっていた。多少のスリルはあるだろうと思っていたが、まさか飛行タイプのソリだったとは。
「いやあ、おじさん、嬢ちゃんが楽しんでくれて嬉しいよ」
「そ、そう見えますか?」
「おうよ。なあ? お前達」
ソリ引きの犬たちが一斉にワンと鳴いた。
「……って、おじさん、前!」
いつの間にか眼下に広がっていたのは氷の大地。絢達の行く先に、氷山が迫っていたのだ。
スピードと距離からして避けるのは厳しいかもしれない。
「ッ! ぶつかる」
目を閉じた瞬間、風の音が低くなった。
「え?」
顔を上げると、そこは、
「この氷山が穴だらけでね、こうやってトンネルがいくつもできてるんだ」
氷のトンネル。鏡のようにぴかぴかで、時々、自分の顔が映っては流れていく。
「す、凄い」
電車がトンネルに入った時のようなわくわく感がある。
「トンネル出たら海面に近づくからね!」
「は、はい。……へ?」
現在ソリは空中に浮いている。しかもかなりの高さだ。
このスピードで、海面まで近づく?
「さ、抜けるよー!」
「あ、待っ」
トンネルを出た途端、ソリが直角に曲がった。
「ひひゅううっ」
びっくりするくらい変な声が出てしまった。ソリから投げ出されることはないが、氷山と垂直の落ちて行く。
「ひっ」
海面が近づく。しかし、すれすれのところでソリは元の状態に立て直し、海面を平行に進み始めた。
「はっ、はっ」
過呼吸になるところだった。そんな絢におじさんは、
「喜んでくれて嬉しいよ」
「……そう見えるんですね」
確かに楽しさもあったことはあったが、
「あれー? お父さん、偶然だね」
隣を見ると、猫ゾリの娘が並走していた。
後ろに乗っているのは修とあおいである。
「犬ゾリも良いな。やっぱり絵になるし、犬達も凛々しい。そっちの乗り心地はどうだ?」
修が絢に問う。
「え、ええ。乗り心地は良いんだけど、ルートが複雑で、スピードもあるからスリリングね」
「次は是非そっちに乗ってみたいところだな」
「修君、ワンちゃんも好きだしね」
あおいも笑う。ほのぼのした雰囲気だ。猫ゾリもスピードはあるが、緩やかなルートなのだろう。絢は少しだけ羨ましいと思いつつも、
「くうーん」
走りながらちらちらとこちらを見てくる犬達に癒される。どうやら心配してくれているようだが。
「ふふふ、お父さん、わたしについて来られるなんてやるね」
「こっちはうちの自慢の犬達だぞ。負けないさ」
「さあ、どうかな? スピードアップ!」
「こっちもだ!」
絢、修、あおいは顔を見合わせる。
「今のスピードで丁度いいと思うのですが」
修が女の子にいう。
「安全は保障するから大丈夫だよ!」
「あはは」
あおいが少し困ったように笑った。修が絢を見る。
「すまない、そっちでも説得してくれないか?」
「了解です」
絢は頷いて、
「おじさん、このスピードで丁度いいですよ? これ以上は」
「いっけー、犬達」
聞いていなかった。三人仲良く、犬猫ソリ対決に巻き込まれていくのだった。
その後絢は妙にハイな気分になってしまい、普通に遊覧飛行を楽しんだ。手綱を引かせてもらったり。
そんな時間はあっという間、気づけば寝子島海岸に着地していた。
修とあおいは加速した猫ソリに乗り、寝子島上空まで戻って来ていた。猫達が急に方向転換をし、民家の塀の上を走行し始める。
「あー、猫のお散歩コース入っちゃったかな?」
「もしかして野良猫が普段通ってる道……?」
あおいが言った瞬間、猫達が近くの屋根へ飛び乗った。すでに手綱を握る女の子の言うことは聞いていなさそうだ。女の子もそれを許している。
修はソリから見下ろした。
「これが、屋根の上からみた猫の風景か」
妙に新鮮だ。
「今度は犬ゾリに乗ってみたいな。また違った景色が見えそうだ」
と、あおいの複雑そうな表情に気づく。
「やっぱり、さっきも犬は怖かったか?」
「え? あ、いや……。うんちょっと」
犬が苦手だと聞いたのは随分前だ。
「小さい頃ね、犬に追いかけられたことがあって。あの時の恐怖が今でも抜けなくて」
修は辛そうなあおいの頭に手を乗せる。
「修君?」
「今は猫ゾリを楽しもう。な?」
あおいは目を瞬かせ、
「うん」
笑顔で頷いた。
夏朝とまゆらはお互いに目を合わせ、しばし固まる。
「もしかして、猫ゾリの?」
「あなたも?」
どうやら同じ境遇でここにいるらしい。まゆらは夏朝の前に乗っていたそうで、少し前にここへ連れて来られたそうだ。
猫ソリの女の子はというとお客さんを探しに行って来ると言っていたので二人が休憩しているうちに新しい人を見つけるのだろう。
「そういえばおやつがあるって言ってたよね? どこだろ?」
辺りを見回す夏朝。すると、
「あ、あれじゃない?」
まゆらが気づいて指を指す。
近づいてみると、それは袋でパッケージには猫ジャーキーとある。
そこで考えたのは誘き出し作戦だ。
二人は協力して猫ジャーキーの袋を開け、縁側に並べて行く。
「け、結構重いね」
「ええ、体力使うわね」
セット完了。夏朝がコタツ布団の一部をまくり上げた。
「ほーら、おやつだよー。早い者勝ちだよー!」
コタツの中で団子になっていた猫達の目が光る。
そして、
「やった!」
コタツから一匹飛び出したかと思うと、次々におやつへ向かっていく。モフモフ達のジャーキー争奪戦、夏朝とまゆらはくすくすと笑った。
<< もどる
1
2
3
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
高城ヒト
ファンレターはマスターページから!
高城ヒトです!
犬ゾリと猫ゾリ……もしも目の前に現れたらどっちも乗りたいですよね!
また機会があったら楽しんでほしいと思います。
ご参加ありがとうございました!
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
犬ぞり猫ぞり、どっち乗る?
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
高城ヒト
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
4人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年08月15日
参加申し込みの期限
2020年08月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年08月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!