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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
犬ぞり猫ぞり、どっち乗る？
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「やあ。犬ぞり、乗らんかね」
とある晴れた冬の日。千堂 結は中年の男性にそう声をかけられた。
「犬ぞり……ですか？」
まるでエスキモーのように着ぶくれたおじさんが乗っているのはまさしく、犬ぞりであった。
犬種はラブラドール・レトリバーにトイプードル、ダックスフントにシベリアンハスキー、ビーグル、ブルドッグ、ジャーマンシェパードにポメラニアンと、実に様々だ。
そして一様に目をきらきらと輝かせ、労働の喜びに餓えているように見えた。
「見たまえ、ほら、良い子たちばかりだろう？ 乗って損はさせないよ」
「え、ええと……」
いきなり犬ぞりに乗らないか？ と言われても、困ってしまう。
確かに犬たちの愛らしさときたら、結もくらくらと来てしまいそうではあるのだが……。
「犬ぞりなんて古いわ。今は猫ぞりの時代よ、パパ！」
「お、お前も来ていたのか……！」
結が迷っていたら、横合いから別のそりが現れた。
「こ、今度は猫ぞり……！？」
スタイリッシュなスキーウェアに身を纏う、アスリート然とした女性が立っていた。
「さあお嬢ちゃん、私の猫ぞりにお乗りなさいな！」
アメリカンショートヘア。ペルシャ。スコティッシュフォールド。ロシアンブルー、シャムにラグドール、ジャパニーズボブテイル。猫種も色々な猫たちが、そりを引いていた。
ただしこちらはいまひとつやる気がないのか、ぺたんと座り込んだり大あくびをしていたりした。
「娘よ、このお嬢さんは私の犬ぞりに乗るのだ。邪魔をしないでもらおうか」
「ノンノン、パパの時代遅れな犬ぞりより、あたしの猫ぞりが断然オススメよ？ それにここは猫の島だしね♪」
「えーっと……」
「ならば、私が犬ぞりのすばらしさを教えてやろう！」
言うが早いか、おじさんが犬たちに発破をかけると、犬ぞりはなんとふわりと空へ飛び上がった。犬たちはそりを引き、嬉しそうに宙を駆けまわる。
「なんの！ あたしの猫ぞりを見なさい！」
女性がかけ声とともにジャンプすると、女性の身体はみるみる小さくなり、猫の背中へすとんと降り立った。猫の首輪には手綱がついていて、女性がそれを掴むと猫たちは渋々といった面持ちながらゆるゆると立ち上がった。
「………………」
結が思わず言葉をなくすほど、なんとも不思議な光景だった。
悠々と空を走る犬ぞり。
小さくなって猫の背中にも乗れる猫ぞり。
どちらも楽しそうではあるが、さて。
「「さあ、どっちに乗る！？」」
とある晴れた冬の日。千堂 結は中年の男性にそう声をかけられた。
まるでエスキモーのように着ぶくれたおじさんが乗っているのはまさしく、犬ぞりであった。
犬種はラブラドール・レトリバーにトイプードル、ダックスフントにシベリアンハスキー、ビーグル、ブルドッグ、ジャーマンシェパードにポメラニアンと、実に様々だ。
そして一様に目をきらきらと輝かせ、労働の喜びに餓えているように見えた。
「見たまえ、ほら、良い子たちばかりだろう？ 乗って損はさせないよ」
「え、ええと……」
いきなり犬ぞりに乗らないか？ と言われても、困ってしまう。
確かに犬たちの愛らしさときたら、結もくらくらと来てしまいそうではあるのだが……。
「犬ぞりなんて古いわ。今は猫ぞりの時代よ、パパ！」
「お、お前も来ていたのか……！」
結が迷っていたら、横合いから別のそりが現れた。
スタイリッシュなスキーウェアに身を纏う、アスリート然とした女性が立っていた。
「さあお嬢ちゃん、私の猫ぞりにお乗りなさいな！」
アメリカンショートヘア。ペルシャ。スコティッシュフォールド。ロシアンブルー、シャムにラグドール、ジャパニーズボブテイル。猫種も色々な猫たちが、そりを引いていた。
ただしこちらはいまひとつやる気がないのか、ぺたんと座り込んだり大あくびをしていたりした。
「娘よ、このお嬢さんは私の犬ぞりに乗るのだ。邪魔をしないでもらおうか」
「ノンノン、パパの時代遅れな犬ぞりより、あたしの猫ぞりが断然オススメよ？ それにここは猫の島だしね♪」
「えーっと……」
「ならば、私が犬ぞりのすばらしさを教えてやろう！」
言うが早いか、おじさんが犬たちに発破をかけると、犬ぞりはなんとふわりと空へ飛び上がった。犬たちはそりを引き、嬉しそうに宙を駆けまわる。
「なんの！ あたしの猫ぞりを見なさい！」
女性がかけ声とともにジャンプすると、女性の身体はみるみる小さくなり、猫の背中へすとんと降り立った。猫の首輪には手綱がついていて、女性がそれを掴むと猫たちは渋々といった面持ちながらゆるゆると立ち上がった。
結が思わず言葉をなくすほど、なんとも不思議な光景だった。
悠々と空を走る犬ぞり。
小さくなって猫の背中にも乗れる猫ぞり。
どちらも楽しそうではあるが、さて。
「「さあ、どっちに乗る！？」」
ゲームマスターより
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2020年08月15日
- 参加申し込みの期限
-
- 2020年08月22日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2020年08月22日 11時00分
こんにちは、高城ヒトです。
よろしくお願いいたします！
千堂 結さん、ガイドにご登場いただきましてありがとうございました！
ご参加いただける際は、ガイドのイメージに関わらず、自由にアクションをおかけください。
概要
寝子島に、犬ぞりと猫ぞりを操る親娘がやってきました。
ふたりは犬ぞり・猫ぞりのすばらしさを伝えるために旅をしているそうで、
希望すれば無料でそりに乗せてくれます。
なんならちょっと強引なトークで、気づいたら乗せられてしまっているかもしれません。
犬ぞりは、豪快に雪を巻き上げながら走ります。
空を飛ぶこともできるようで、犬たちのご機嫌次第では寝子島上空を遊覧飛行したり、
そのまま勢いに乗って海外にまで飛んでいってくれるかもしれません。
人懐っこい犬たちばかりなので、すぐに懐いてくれるでしょう。
猫ぞりは、小さくなってそりや猫の背中に乗って、ゆったりのんびりと進みます。
ミクロな視点で見る世界は、きっと新鮮なことでしょう。
猫をもふもふするもよし、景色を楽しむもよしですが、猫たちは気まぐれで真っすぐ進むとは限りません。
日なたで丸くなったり、民家のコタツへ潜りこんだり、お魚の匂いにつられてしまったりします。
折しもこの日の寝子島は大雪が降った翌日で、犬ぞりも猫ぞりも、
大いに雪道を楽しむことができるでしょう。
どちらのそりも、寝子島中をあっちへ行ったりこっちへ行ったりしますが、
行き先をリクエストすることもできます。
もちろん、そのとおりに進んでくれるかどうかは、犬や猫たちの気分次第ですが……。
ちなみに犬ぞりと猫ぞりがどこかで出会ってしまった場合、
親娘は対抗意識を燃やして、魅力のアピール合戦を始めてしまうかもしれません。
どちらかを応援したり、どちらも素晴らしいとなだめたり、むしろ対決を煽ってみるのも一興でしょう。
住み慣れた寝子島も、たまには違った視点で眺めてみれば、新しい魅力が発見できるかも？
それに犬猫たちは、とってもかわいらしいですよ！
お一人はもちろん、お友だちやご家族、恋人も誘って、ぜひ乗ってみてください。
ＮＰＣについて
登録済みのＮＰＣなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
ＮＰＣたちも興味を持ってそりに乗ったり、強引に乗せられたりしています。
また、このシナリオでは、Ｘイラストのキャラクターも描写することができます。
口調などのキャラクター設定は、アクションに記載してください。
Ｘキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのＵＲＬだけ書いてもらえれば大丈夫です。
それでは、皆さまのご参加お待ちしております。