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これ、落とし物ですか?
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八神 修
は、嬉しそうに尻尾を振りながら散歩を満喫するラブラドールのカサエルを見ながら微笑んだ。老犬にはなったがまだまだ元気そうだ。
散歩コースは迷ったが公園に連れて行くことにした。
「カサエル?」
公園に着くやいなや、カサエルは近くの茂みへ顔を突っ込んだのだ。
「どうした? 何かいたのか?」
茂みを覗き込むと、
「!」
それは淡いピンク色の布地だった。レースが施されたデザインは可愛らしく、
「これは」
パンティーという表現が相応しい。
修はとっさに辺りを見回した。周囲に人影はない。
それからもう一度それに視線を向ける。
修は顎に手を当てた。
「上質な布地、繊細なレース汚れてなく綺麗で濡れた様子も無い。風はやや南向き……上か」
目に飛び込んできたのはとある屋敷。2F窓の困った顔の女性と視線が合う。
彼女は不思議そうに首を傾げたものの、茂みに引っ掛かっていたパンティーの存在に気づいたようで目を見開いた。
「あなたのですか?」
出来るだけ叫ばないように問うと彼女は不安げに首肯く。
「カサエル、少し寄り道をするが、許してくれ」
修はパンティーを丁寧に畳んで自分のハンカチに包んだ。二階の彼女に今行きますとだけ伝え、家の玄関へ向かうことにした。
「こっちだな」
屋敷の正門を見つけ、そちらへ向かおうとしたのだが、
「そ、それ捕まえてーっ」
慌てたような声に振り返ると、瀬莉だった。彼女が追いかけているものは、
「猫、か? いや、……ん?」
修がよく見ようと目を細める。どうやらそれは革のカードケースのようなものにもふもふの足が四本生えた謎の生き物。
それはあっという間に修とカサエルの横を抜けて目指していた屋敷の敷地内へ入って行ってしまったのだった。
「ああ……。はぁはぁ」
瀬莉は足を止めて肩で息をしている。
「君のペットか?」
「落とし物っぽかったので交番に届けようとしてて。でも逃げられちゃったんです」
「……確かに足が生えてたな」
修は少し考え込み、
「わかった。俺も探そう。丁度あのお宅へ行くところなんだ」
瀬莉はぱっと笑顔になった。
「ありがとう! 多分、持ち主さん困ってるだろうし届けてあげなきゃ」
修は瀬莉を連れて屋敷の玄関のチャイムを鳴らした。
「はい。あ、さっきの。ありがとう」
にっこりと笑った女性は二十代前半か。まごうことなき美人である。名前は一ツ橋さおりというらしい。
セミロングのゆるウエーブの髪、少女のような瞳、のんびり口調も相まってお嬢様という表現がぴったりだ。
「汚れてはいないと思うのですが、もう一度洗濯はした方がいいと思います」
ハンカチごとそれを手渡す。
「まぁ、ご丁寧に。……そちらは妹さん?」
「あの、拾った落とし物が逃げ……じゃなくて猫っぽい生き物がこの家の中に入って行っちゃったんです。探しても良いですか?」
「あらあら、ええ。大丈夫よ」
「ありがとうございます」
瀬莉は頭を下げると、屋敷の周りを探し始めた。
「あなたには何かお礼をしないと」
「いえ、それは」
「お茶を用意するから是非上がって行って」
「気にしないで下さい。俺はただ、拾っただけで見つけたのもカサエル……愛犬ですから」
「そ、そう?」
修は草むらを覗き込みながらさがしている瀬莉へ視線を向ける。
「もうしわけないのですが、俺もあの子の手伝いをして良いですか?」
それはつまり、敷地内を歩き回るということだが。
「ええ、それは構わないわよ」
にっこりと笑った女性に会釈をして、瀬莉へと歩み寄る。
「どうだ?」
「ううーん、絶対ここに逃げ込んだはずなのに」
「なら、ちょっとここら辺を見張っててくれ」
修はカサエルと一緒に屋敷を一周してみることにした。裏口のドアはしっかりと鍵がかかっており、人間すら出入りは出来なさそうだ。
それを確認しつつ、瀬莉のところへ戻ってきた。
「塀に穴はなさそうだ。この入り口以外からは出ていけないと思う」
「! じゃあまだこの中、だよね。ありがと、お兄さん」
「俺達はあっちを探すから」
瀬莉は修と別れて敷地奥へと足を進めることにした。
「定期ちゃーん。どこー?」
定期券型猫なのか猫型定期券なのか。どちらにしろ、持ち主は困っているに違いない。
「にゃぁ」
「!」
かすかに聞こえた。瀬莉は辺りを見回し、
「いたっ」
近くの花壇のそばに座り込む猫型定期券を発見した。
「怖くないから、動かないでね」
なるべく足音を立てずに歩み寄り、手を伸ばす。しかし、
「にゃっ」
気づいたらしく立ち上がった。
「わっ、だめっ」
あわてて体を掴もうとするが、定期券型猫はぴょんと跳ねて瀬利から逃れた。
「ダメだって」
じぐざぐに逃げられて、中々追いつけない。
「えいっ」
掴んだかと思いきや、するりと落下して逃げられる。
「あ、そうだ。あのお兄さんがいるからそこまで行けば」
挟み撃ちに出来るかもしれない。
捕まえるのは諦めて追いかける。角を曲がると修とカサエルの姿が見えた。
「やった」
予想通り、定期券型猫はUターンをする。そのタイミングを見計らって手を伸ばし、
「捕まえたっ」
両手でがっちり、圧力はやさしめに。
「はぁ~」
どうにか落とし物を拾うことが出来たようだ。
「大丈夫か?」
「うん。ありがとう。早くお巡りさんに届けないと」
「そうか、なら俺も一緒に行こう」
と、先程の女性が裏手に回り込んできた。
「見つかりましたか?」
瀬莉は慌てて頭を下げた。
「はい、ありがとうございました」
「それはよかった。二人とも、お茶を入れたの、上がっていかない? 忘れ物のお礼もしたいし」
瀬莉は首を横に振った。
「大丈夫です。お兄さんのお邪魔しちゃ悪いですし」
そう言って瀬莉はその家を後にした。
「さ、行こうね」
大人しくなった定期券型猫を抱っこして、交番へ向かうことにした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
高城ヒト
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年07月25日
参加申し込みの期限
2020年08月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年08月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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