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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
教えて若人！ 流行っている言葉はなんですか
「流行語ねえ。そんなの毎年変わるし、下手すりゃ月替わりだもんね」
そうつぶやいた翠響に、向かいに座っていた黒崎先生が尋ねる。
「中学では今どんな言葉が流行っているんだい？」
翠響は、初めて彼の存在に気づいたように顔を上げた。
（イケメンなのになんか影が薄い先生ね……）
「流行語、というか、寝子中限定で流行った言葉なんですけど、『きらぴら』っていうのがあるんですよ」
「きらぴら？」
先生方が一様にきょとんとした顔をする。
「聞いたことないな」
浅井先生の向かいに座った武道が首をひねって言う。
「というか、流行語……男子と女子でも流行ってるのはまた違う気もするんだよね。つまり、時代もだけど性別、立場でも違う……？」
「私もないな」
月詠も頷く。
高校生の二人も知らなかったことで、まゆ先生はちょっとほっとした顔になった。
「実は寝子中だけで流行ってたの、本土へ大会に出た際に初めて知ったんですよ」
翠響が言ったとき、ウェイトレスさんが注文の品を運んできた。
メロンソーダを受け取った庵が言う。
「この自然界に存在しない鮮やかな緑色、なんかやばい感じしません？ いくら合法な範囲の着色料って言っても、ねえ？」
「考えたことなかったです。綺麗だし」
メロンソーダを見ながら翠響が言う。
「あたしはこういうのも好きですけどね。ブルーハワイとか何味だよ？ って」
「ブルーハワイはメーカーによって味が違うらしいよ」
コーヒーを手に月詠が知識を披露した。
「ソーダ系とフルーツ系の二種類あるらしい」
「ソウナンダ！ 甘くない、って聞いたことある」
コーヒーを飲んでいた武道が反応した。誰かの顔を思い浮かべているらしい。
「なるほど……」
早川先生も頷いた。
「で、きらぴらってどういう意味なの？」
話題を戻したあずさ理事長に、フルーツパフェを味わいながら翠響は答える。
「『きらぴら』というのは、「きらきら」と「ぴらぴら」からきた造語？ なのかな。誰が言い出したかわからないけど、なんとなくきらきらしていて可愛らしいものを表現してました。とくに女子の間で流行ってました。『今日の服きらぴらだよねー！』みたいな感じで」
「なうほど……しかし『きらきら』はわかるが、『ぴらぴら』というのは……」
腑に落ちない様子の黒崎先生に、翠響も首を傾げた。
「『ぴらぴら』ってなに？ って聞かれてもよくわかんないですね。わかんないけど、まあなんとなくかわいい感じが出てるからいいんじゃないかな？ たぶん。あ、例えばこの写真なんかとても「きらぴら」なんじゃないですか？」
そう言って、翠響はスマホでNyanstagramを呼び出し、自分の写真を表示した。
ちなみに全日本ジュニア選手権で優勝した時の演技を撮影したものだ。
「ほう……」
先生たちや武道に月詠、庵が順番にスマホを覗き込む。
「いいわね、きらぴらだわ」
あずさが頷き。
「可愛い！ あなた新体操やってるのね」
まゆ先生が目を輝かせた。
「ええ、まあ」
ちゃっかり自分の可愛さをアピールしている翠響だった。
「次は武道くん、どんな流行語を教えてくれる？」
まゆ先生に振られて、武道は話し始めた。
「『タピる』ってのはよく聞くかな？」
「タピる？」
黒崎先生が微妙な表情になる。
「あー、タピオカミルクティー流行ってるわよね」
まゆ先生が頷いた。
「基本、略す感じでそのときの流行りの食べ物とか飲み物も関わりやすいかも。それから、繰り返し使いやすい言葉も流行りかなと。『デスヨネー』とか……ってこれ俺がよく使うだけかも……」
「武道は確かによく使うな」
月詠が頷いた。
「あとはTVドラマ名言とかも！ ほらあの土曜夜のドラマのあの台詞とか流行りそうじゃない？！ 『倍返しだ！』 とか『同情するなら金をくれ』とか」
「あるある！ 倍返しだ！ はスカッとするよね～」
まゆ先生と浅井先生が頷く。
「先生たちの中でも流行した言葉って何かあるんですか？」
武道の問いに先生たちは考え込む。
「えー？ そうねえ……ドラマはちょっと思いつかないけど……」
先生たちが考えているのを見ながら武道は思う。
（改めて言われてみると、流行語これ！ とはなかなか難しいかもな。みんなが知ってるの俺も教わっちゃオーっと★）
「ワイルドだろお！ とか流行りましたね」
と浅井先生。
「あったあった！ それから、気合いだ、気合いだ、気合いだー！ とか」
とこぶしを突き上げたのはまゆ先生。体育科の先生らしいチョイスだ。
「ああ……そんなの関係ねえ、とか？」
これは黒崎先生。
「今でしょ！ って言うのもありましたね」
早川先生も言う。
「３５億！ っていうの好きよ」
あずさ理事長がノリノリでセリフを言う。
先生たちが真面目に流行語をつぶやいている様子はなんだかおかしくて、翠響はちょっと笑ってしまった。
そうつぶやいた翠響に、向かいに座っていた黒崎先生が尋ねる。
「中学では今どんな言葉が流行っているんだい？」
翠響は、初めて彼の存在に気づいたように顔を上げた。
（イケメンなのになんか影が薄い先生ね……）
「流行語、というか、寝子中限定で流行った言葉なんですけど、『きらぴら』っていうのがあるんですよ」
「きらぴら？」
先生方が一様にきょとんとした顔をする。
「聞いたことないな」
浅井先生の向かいに座った武道が首をひねって言う。
「というか、流行語……男子と女子でも流行ってるのはまた違う気もするんだよね。つまり、時代もだけど性別、立場でも違う……？」
「私もないな」
月詠も頷く。
高校生の二人も知らなかったことで、まゆ先生はちょっとほっとした顔になった。
「実は寝子中だけで流行ってたの、本土へ大会に出た際に初めて知ったんですよ」
翠響が言ったとき、ウェイトレスさんが注文の品を運んできた。
メロンソーダを受け取った庵が言う。
「この自然界に存在しない鮮やかな緑色、なんかやばい感じしません？ いくら合法な範囲の着色料って言っても、ねえ？」
「考えたことなかったです。綺麗だし」
メロンソーダを見ながら翠響が言う。
「あたしはこういうのも好きですけどね。ブルーハワイとか何味だよ？ って」
「ブルーハワイはメーカーによって味が違うらしいよ」
コーヒーを手に月詠が知識を披露した。
「ソーダ系とフルーツ系の二種類あるらしい」
「ソウナンダ！ 甘くない、って聞いたことある」
コーヒーを飲んでいた武道が反応した。誰かの顔を思い浮かべているらしい。
「なるほど……」
早川先生も頷いた。
「で、きらぴらってどういう意味なの？」
話題を戻したあずさ理事長に、フルーツパフェを味わいながら翠響は答える。
「『きらぴら』というのは、「きらきら」と「ぴらぴら」からきた造語？ なのかな。誰が言い出したかわからないけど、なんとなくきらきらしていて可愛らしいものを表現してました。とくに女子の間で流行ってました。『今日の服きらぴらだよねー！』みたいな感じで」
「なうほど……しかし『きらきら』はわかるが、『ぴらぴら』というのは……」
腑に落ちない様子の黒崎先生に、翠響も首を傾げた。
「『ぴらぴら』ってなに？ って聞かれてもよくわかんないですね。わかんないけど、まあなんとなくかわいい感じが出てるからいいんじゃないかな？ たぶん。あ、例えばこの写真なんかとても「きらぴら」なんじゃないですか？」
そう言って、翠響はスマホでNyanstagramを呼び出し、自分の写真を表示した。
ちなみに全日本ジュニア選手権で優勝した時の演技を撮影したものだ。
「ほう……」
先生たちや武道に月詠、庵が順番にスマホを覗き込む。
「いいわね、きらぴらだわ」
あずさが頷き。
「可愛い！ あなた新体操やってるのね」
まゆ先生が目を輝かせた。
「ええ、まあ」
ちゃっかり自分の可愛さをアピールしている翠響だった。
「次は武道くん、どんな流行語を教えてくれる？」
まゆ先生に振られて、武道は話し始めた。
「『タピる』ってのはよく聞くかな？」
「タピる？」
黒崎先生が微妙な表情になる。
「あー、タピオカミルクティー流行ってるわよね」
まゆ先生が頷いた。
「基本、略す感じでそのときの流行りの食べ物とか飲み物も関わりやすいかも。それから、繰り返し使いやすい言葉も流行りかなと。『デスヨネー』とか……ってこれ俺がよく使うだけかも……」
「武道は確かによく使うな」
月詠が頷いた。
「あとはTVドラマ名言とかも！ ほらあの土曜夜のドラマのあの台詞とか流行りそうじゃない？！ 『倍返しだ！』 とか『同情するなら金をくれ』とか」
「あるある！ 倍返しだ！ はスカッとするよね～」
まゆ先生と浅井先生が頷く。
「先生たちの中でも流行した言葉って何かあるんですか？」
武道の問いに先生たちは考え込む。
「えー？ そうねえ……ドラマはちょっと思いつかないけど……」
先生たちが考えているのを見ながら武道は思う。
（改めて言われてみると、流行語これ！ とはなかなか難しいかもな。みんなが知ってるの俺も教わっちゃオーっと★）
「ワイルドだろお！ とか流行りましたね」
と浅井先生。
「あったあった！ それから、気合いだ、気合いだ、気合いだー！ とか」
とこぶしを突き上げたのはまゆ先生。体育科の先生らしいチョイスだ。
「ああ……そんなの関係ねえ、とか？」
これは黒崎先生。
「今でしょ！ って言うのもありましたね」
早川先生も言う。
「３５億！ っていうの好きよ」
あずさ理事長がノリノリでセリフを言う。
先生たちが真面目に流行語をつぶやいている様子はなんだかおかしくて、翠響はちょっと笑ってしまった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2020年03月16日
- 参加申し込みの期限
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- 2020年03月23日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2020年03月23日 11時00分
