それは、ある日の職員会議の出来事。
相原 まゆが、慌ただしい職員達へ少しでも和やかな気持ちで伝えるため、軽い気持ちで略語を使ったことからはじまった。
「っと言うわけで、なるはやでよろしくっ!」
もう師走ともなれば、終業式まであと僅か。まだまだイベントを抱える寝子島高等学校でなくとも『なるべく早く』片付けて欲しい仕事はたくさんあるだろう。
しかしこの一言は、思わぬ方向に話が発展したのだ。
「あっはは、『なるはや』なんて、もう使わないんじゃないですか?」
浅井 幸太のツッコミに、まゆは生徒達には使ってなかっただろうかと大慌てで普段の口調を思い出す。
ただでさえ子供扱いされかねないのだ、普段は教師として威厳ある態度を……している、はずだが。
略語は流行語を兼ねていることも多い。その一言で世代がバレることもある。『それってなんですか』とか『親がよく使ってます』だなんてジェネレーションギャップな一撃を食らわなかっただけ、まだマシなのかもしれない。
「ちょっぱや……とかもあったけど、それも聞かないね」
黒崎 俊介のその声が聞こえているのかいないのか、普段若者に触れ合っているはずの職員達が、流行語について話し合う。
もう年末だ、そういう特番があってどれが選ばれるかなんてニュースを流し見ることはあるけれど、毎年変わっていくそれらも使う機会が無ければ覚えることなどない。
早川 珪もまた、普段は静かに読書を好むからか口語に関しては悩んでしまうようだ。
「聞かなくなったような気はするけど、なら今はなんて言うんだ……?」
稀に暗号か何かのような会話をする生徒もいるけれど、それの意味について尋ねることもしなかった。
若かりし頃のはやり言葉で盛り上がる職員室を、たまたま冷やかしで覗きに来ていた
桜栄 あずさがパンッと手を打って静めた。
「面白そうね、たまには逆の立場になってみる?」
そうしてあずさの思いつきで、シーサイドタウンのとある喫茶店が貸し切られ――寝子島流行語調査中という名目の元、寝子高教職員は寝子島の若人たちに流行語を学ぶことになったのです。
今回は、とある喫茶店で先生達と合コ……ではなく、流行語を教え合うシナリオです。
調査に協力して頂ける方なら、種族やご職業を問わず入店して頂けます。
:概要:
●お店は流行語調査に協力して頂けた方に、フードとドリンクの1オーダーサービスを行っています。
一般的な喫茶店にありそうなメニューであれば、ご自由に注文をどうぞ。
●勉強する側には寝子高の職員がずらりと並んで座っています。
途中で席替えタイムもあるので、1人の先生を独占することはできません。
●寝子高職員以外のNPCは、『流行語調査』の看板を見て親切に、はたまた『1オーダー無料』につられてやってくるかもしれません。
未登場NPCでも、ご自由にお誘いください。一緒に先生達とテーブルでお喋りしたり、その後ののんびりタイムをお楽しみくださいませ。
:ペア参加について:
カップルでのご参加で、とくに何も記載されてない場合、半歩~1歩進ませる描写をとることがあります。
鈍感ロールや関係を進展させたくない場合は、その旨をお書き下さい。
:NPCについて:
※登録済みのNPCであれば、特定のマスターさんが担当しているキャラクターを除き、
ガイドに未登場であっても、基本的に誰でも登場可能です。
※NPCは、事前に約束が必要となる明確な目的のあるデートにはお誘いできません。
しかし、どこかですれ違った際には、一緒に遊ぶことが可能となります。