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サンクス! 勤労感謝の日
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○寝子島総合病院
(今日は勤労感謝の日なのね)
カレンダーを見て
深倉 理紗子
は気づいた。
(……急病だのケガだのはそんなことはお構いなしだし)
早朝6時半。内科医である理紗子は、寝子島総合病院へ当直に向かう。
自宅のワンルームマンションから職場は橋を渡ってすぐそばだ。
途中でネコンビに寄った理紗子は、医局で食べるためサンドイッチと缶コーヒーを購入した。
出勤すると白衣に着替えて、理紗子は医局の自分の机に着き、メールやスケジュールを確認する。
「今日は外来担当ね」
受け持ちの患者のカルテを端末で確認する。
個人病院なら休日は休みだが、寝子島で一番大きいこの病院は休日診療を一手に担っているのだ。
メールは薬品会社からで、発注した薬品が発送された旨の通知が数通ほどあった。
空き時間に、買ってきたサンドイッチとコーヒーで朝食をとる。
そのままミーティングが始まった。
「本土では例年より早くインフルエンザの流行が始まっています。くれぐれも感染に注意してください」
(油断できないわね)
しっかりマスクをし、1時間後には内科の外来診療室へ向かうのだった。
「昨日39度越えの熱で、関節に痛みもあるんですね。インフルエンザの検査しましょう」
鼻から採った分泌物を処理液に浸し検査キットに落として10分。
(今年最初のインフルエンザ患者ね)
カルテに書き込みながら、患者に説明する。
「インフルエンザA型です。熱が下がっても、決められた期間外出は控えてください」
「いってきます」
志鷹 若菜
は、日勤と当直を二日連続でこなして漸く帰宅した弟と入れ替わるように家を出た。
産婦人科医の母に憧れ医の道を志した若菜は、一度は母と同じ産婦人科医になったが、現在は小児科に転科している。
(子どもたちが少しでも笑顔になれるように頑張らないと)
寝子島総合病院に着いて白衣に着替えた若菜は、朝の回診を行う。
「おはようございます、わかな先生」
「おはよう。調子はどう?」
緩やかな天然パーマにたれ目の若菜は、子供たちからは医者と言うより優しいお姉さん扱いされているかもしれない。
入院中の子供たちに急変はなく、その後カンファレンス(規模の大きいミーティング)が始まった。
が、救急車のサイレンが聞こえてくる。
「急患です! 救急の処置室へお願いします!」
突然の知らせに処置室へ急行すると、ぐったりした子供が寝かされていた。
「症状は?」
救急隊員から引継ぎを受け、命を繋ぐ為迅速に処置を行う。
「大丈夫、骨折はしていません。念のためレントゲンをとりましょう」
急患の対応を終え、一息つきながらカンファレンスのまとめを聞く。
「インフルエンザ、出たんですね……」
院内感染はくれぐれも避けなくてはならない。
念入りに手を洗い、小児科の診察室へ行き外来を開始する。
「今日はインフルエンザの予防接種ね」
笑顔で患者さんを安心させ、目をしっかり見て話をしっかり聞き、診療を行う。
休日といえど、インフルエンザの予防接種の希望者は多い。
「ちゅうしゃやだー!」
泣く子供達に優しく声をかける。
「すぐ終わるからね」
動かないようお母さんに押さえていてもらい、素早くワクチンを打つ。
「はいおしまい。よくがんばったね」
泣いていた子は、鼻をすすり涙を袖でぬぐって診察室を出て行った。
理紗子は午前中最後に、急な腹痛の患者の検査をしていた。
「エコーではガスが溜まっているようですね。便秘でしょう」
午前の診療は正午過ぎに一段落した。
「おつかれさまでした。食堂に行ってきます」
看護士に礼を返し、理紗子は診察室を出る。
食堂で昼食を食べられるのは珍しい。忙しい日だと昼食抜きなんてこともよくある。
食べられてもおにぎりとかサンドイッチとかで、ひどいときは『なめこの山』がその日の昼食だったりした。
医者の不養生という言葉が浮かんだものだ。
定食を頼みテーブルにつくと、見覚えのある女性医師が入ってくるのが見えた。
(産婦人科のドクターだったかしら?)
同じ年頃で同じ病院に勤務していても、科が違うとなかなか交流の機会がない。
照れ屋で気が弱い理紗子は、自分から話しかけることなどできないのだった。
若菜のその日最後の患者は、母親と一緒に検査結果を聞きに来た中学生の女の子だった。
先日、心身に不調を訴え小児科を受診した彼女は、訊けば最近朝起きられず遅刻や欠席が続いているということだった。
母親は、だらけ癖が抜けなくて、と娘をなじるように嘆いていた。
「今日は調子はどう?」
「……朝は起きられなかったです。だるくて……」
今日も親子の表情は暗い。心身の疲労と不安からくるものだろう。
「検査の結果、起立性調節障害の可能性が高いです」
自律神経の異常で、循環器系の調節がうまくいかなくなる疾患であることを説明する。
「立ち上がった時に血圧が低下したり、心拍数が上がり過ぎたりという症状があります」
「病気……なんですね」
少女の頬を涙が伝った。
(誰にも辛さを解ってもらえず苦しかったのね)
その様子を見て若菜は少女の心を察した。
安心させるように、優しく少女に声をかける。
「辛かったね。ゆっくり治していこうね」
治療法として、水分を食事以外に2L以上摂取すること、日中ゴロゴロしないことなどを生活改善をするよう伝える。
「これは心ではなく身体疾患です。辛そうな時は無理をさせず、快復するまで見守ってあげてください」
母親に向かって若菜は伝えた。
「そうなんですね……ありがとうございました」
診察室を去る少女の表情は、来たときよりも明るかった。
外来が終了した後も、若菜は残りの業務をこなす。
今夜は当直だ。
(無事終わってよかった)
理紗子の午後は急患もなく、順当に仕事をこなした。
「お先に失礼します」
22時過ぎ退勤、ようやく勤労から解放されたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
天村花海
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年12月14日
参加申し込みの期限
2019年12月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年12月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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