携帯戦記カプセルギア　子にゃんこ救出大作戦！｜リアクション

携帯戦記カプセルギア　子にゃんこ救出大作戦！

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　橋の下に設置された小屋を目指し、龍樹くんは全速で地面を蹴っていました。
　龍樹くんが小屋に辿り着くと、ムテンは彼のポケットから飛び降り、窓から入って手早く扉の鍵を開けます。
「ナイスだ、ムテン！　よし、ロープとタオルは……」
　あらかじめリットが場所を確認していたので、ロープはすぐ見つかりました。
「……タオルも発見！　よし、戻るぜ！」
　そうして手早く仕事を済ませた龍樹くんは子猫たちのもとへ急ぎます。

　その頃、蒼さんは物陰から野犬達の様子を窺っていました。
「この距離なら、一方的に攻撃できるわね」
　蒼さんは呟くと、自動操縦で飛びまわっているリットがいるはずの空に目をやります。
　はず、というのはすでにリットはステルスで姿を消しているから。
　同様にボナパルト２も配置についているはずでした。
　そこで、蒼さんは視線をスマホに戻し、Diablo Azulをスタンバイ。
　仲間ノギアたちに手で合図を送ると同時、野犬の群れに威嚇射撃を開始します。
　ドンッ、とキャノンが野犬の足元の地面に着弾！
「……ッ！？」
　そこに、ボナパルト２とリットがそれぞれに野犬を威嚇射撃。
　野犬をこちらに近づけさせません。
　そして、
（今ね……！）
　続けざまに、Diablo Azulが急所を目掛けて追撃！
「……ッ！？」
　これにはたまらず野犬がキャインと少し可哀そうな悲鳴を上げて、一目散に撤退。
　本来、音声による簡易自動操作ギアとマニュアル操作のギアがこれほどまでの連携を取るのは難しいものです。
　しかし、蒼さんはゲーマーの勘とでも呼ぶべき独自のセンスで、それをいともたやすくやってのけてしまったのです。
「よし、まずは一匹。この調子で、さっさと片づけちゃうわよ」
　類稀なる精密射撃で圧倒し、蒼さんは次々と野犬たちを撤退に追いやっていくのでした。

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