激走！　サンマカートＤＸ｜リアクション

激走！　サンマカートＤＸ

☆星ヶ丘コース

　いよいよレースも大詰め、星ヶ丘です。
「わあ、綺麗！」
　爆風にうまく乗りトップを走る蒼は、空を伝う七色の虹の架け橋につい見とれてしまいそうになりました。
「だめだめ、気を引き締めていかなきゃ」
　虹の光はまぶしく、油断すると前が見えなくなりそうです。

　蒼に続いて走るのは、シーサイドで調子を上げたサンマさんでした！
「優勝は俺がもらうぜぇ！」
　虹の光を反射し、キラキラとスピードを上げてきます。
　その後からフルスロットルで飛ばしてくるのは流。
「くぅ、地雷のロスが痛いぜ、だがまだまだ優勝は狙える！」
　
　そこから少し遅れて走るのは美律。
「とうとう星ヶ丘ね。虹の架け橋、眩しいけどイイじゃない！　こういうキラキラした所も大好きよ」
　その後を瑠樹がついてきました。
「虹の橋……綺麗で楽しいねぇ！」

　蒼の目の前には、きらきら光る星で飾られた三つの扉がありました。
　正解はたったの一つ、どれを選ぶのか？！
　蒼は迷うことなく答えを出しました。
「直感で真ん中の扉！」
　扉の向こうへと、全力で突っ込んでいきます！
「俺は右の扉を選ぶぜ！」
　蒼の進路を見たサンマさんは、右へとハンドルを切りました。
　そして流がやってきます。
「３つの扉はカンでいくしかねぇ！　困ったときは真ん中一直線だぜ！」
　真ん中へと突っ込む流。

「うーん、どれにしようかな？　よーし、頑張って駆け抜けちゃうわよ！」
　美律は左の扉へ向かっていきました。
　その後を走ってきた瑠樹は。
「星の扉は……見分け方わからないから突撃だぁー！」
　右の扉へ突っ込みます。
　さて、扉の向こうは……

　
「どうやら正解だったみたいね」
　蒼は、輝く天の川のコースを走っていました。
　目の前にあるのはロケットパネル。踏むことで爆発的に加速しますが、運転は難しくなります。
「敢えて踏んで一気にライバルを引き離すわ！」
　すぐ後ろには、同じコースを進んできた流が迫っています。
「あとはロケットパネルで一気にかっとばす！」
　二人の作戦は奇しくも同じだったのでした。
　こうなればテクニックと度胸、そして運の勝負です！

　一方、左の扉を選んだ瑠樹はどうなったでしょうか。
「……うわぁ、天の川じゃなくて普通の川だったー！？」
　どぼーん！
　川へ突っ込んだ瑠樹ですが、すぐにジャンプボタンを押します。
　ぴょーん。
　川からは脱出したものの、ぽよんぽよんとバウンドしてしまうのでした。

　右の扉を選んだサンマさんと美律は。
「はずれちゃったけど、ゴールまで楽しむわよ」
「いいねえ嬢ちゃん、俺も負けねえぜ！」
　トップから離れたものの、川から抜け出しレースを楽しんでいました。

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