携帯戦記カプセルギア　不良だって、カプギアしたい！｜リアクション

携帯戦記カプセルギア　不良だって、カプギアしたい！

○ベレロフォン、トライアルγ、ミミック　ＶＳ　マタ工不良チーム！

　スピカのトライアルγは初手で飛行形態に変形、一気に高空へ飛んで敵射程外に逃げました。
「逃げても無駄だぜ！」
　ナルトライダーが追いかけてきます。
　しかし凜太郎のベレロフォンが、攻撃を避けつつ敵に近づいたり上昇して遠ざかったりを繰り返しつつ牽制。
　無駄無弓の光の矢で、射撃を加えました。
「本気を出していないのか？　舐められたものだな」
　時折挑発も混ぜつつヘイトコントロールする凜太郎。
　太陽の逆光も利用し、相手の命中精度を落とすような位置取りで飛びます。
「くそ、ちょこまかと！　眩しい！」　
　ナルトライダーはベレロフォンを無視してトライアルγを追いかけようとしますが。
「ベレロフォン、『叢雨』！」
　凜太郎はベレロフォンの飛行能力と射程の長さを活かし、空から矢の雨を降らせて足止めします。
　ナルトライダーは器用に矢の雨をかいくぐりましたが、とても反撃の余裕はありません。
　その間に、トライアルγは左腕の圧縮波動砲チャージ、さらにアフターバーナー＆Eシールドを起動していました。
「……」
　逃げてみせ、か弱いアピールをするスピカ。
「くくく……逃げてばかりじゃ勝てないぜえ？」
　醤油が挑発しますが。
「まずは、動き……見せてもらう……」
　敵の動き・連携を覚えてからが勝負、とスピカは思っています。

　そして月詠のＭ君も。
（最初のうちは相手の手の内を出させるよう観察につとめよう）
　前に出ずに状況を観察しています。
　そこへニボシザムライが近づいてきました。
「どうした？　ビビッて動けねえかあ？　ぐへへへ」
　二刀流の刀を振りかぶるニボシザムライですが。
　ザザッ。
「な、なんだと……？！」
　いつの間にか月詠の背後にデコイがあらわれました！
　一見ノーマルレッグにしか見えないミミックレッグは、自機そっくりのデコイを展開可能なのです！
「ひ、卑怯じゃねえか！」
「卑怯ではないよ？　審判は何も言ってないだろう？」　　
　そうだそうだ！　と子供達の声が上がります。
　
　一方スピカは、チャージ完了後攻勢に入りました。
「か弱いのはガワだけ。残当（残念だが当然）」
　攻性デコイを生成してばら撒き、各機から波動砲を放ちます！
「纏めて消し飛ばす！」
「ひっ……！」
　スピード自慢のナルトライダーがすんでのところで砲撃をかわしますが。
　さらに機銃とアフターバーナーで加速した切断翼で追撃します！
　質量×速度＝破壊力！
「確認完了……逃がさない……！」
　バサリ！
　ナルトライダーの左腕が切断翼に切り落とされました！
「ギャー……！」
　豚骨が青ざめます。
「やりやがったな！　よし、コンビネーションアタックだ！」
　三人の顔が険しくなりました。
　

　

このページにイラストを設定する