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寝子島高校
夏の終わりは怪談とともに
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心は理科室へと足を踏み入れた。見ると、奥に女性型の人体模型が一体、佇んでいた。先ほど覗いていた奴だろうか。
心は閉めた扉に背中をつけて身構えた。
すると、人体模型も動いた。ぎょろっと目を見開き、床を蹴る。その動きは操り人形のようで、宙で一回転してから天井に着地した。
「来なさいっ、バラバラにしてあげるわっ」
飛びかかってくると予想したが、人体模型は口の中から、何やら紐を取り出した。
「!?」
次の瞬間、その紐が生き物のようにくねり、こちらへ向かってくる。そして、
「うっ」
心の首に巻き付いたのだった。
人体模型はその紐を引きながら、床へと着地する。引かれる度に心の首が締まっていく。
「嘗めた真似を、するじゃないっ」
心は目を見開き、チェーンソーの電源を入れながら刃を振り上げて紐を切断する。人体模型はそれを見るやいなや、再び天井に飛び移り、今度こそ飛びかかってきた。
その瞬間を待っていた。心はにやりと笑って、首を締めようと伸ばしてきたその右手を斜めにぶったぎった。
さらに首を狙うが、巧妙に回避される。
劣勢とみたか、後ろへ下がったので、チャンスとばかりに距離を詰める。
「覚悟ぉー!」
弱そうな内臓を狙うが、心臓と大腸の間に刃が入り込んでしまう。頭を狙った方が良さそうだ。
再び向こうのの攻撃に、心は人体模型の内蔵を蹴りあげると、右足も同じようにチェーンソーの刃で切り離す。
よろよろとたたらを踏む人体模型、心は右足で踏み切って、ジャンプした。
「お前は、ただの人形だっ!!」
脳天にチェーンソーを振り下ろすと、プラスティックでできたそれは、粉々に砕け散ったのだった。
「な、なんか弾き出した!?」
あんずが叫んだのでゆきのが耳をすますと、
「これ……トッカータとフーガ?」
「ト?」
その曲は、何故か眠気を誘うものだった。頭に響いてきて、瞼が重くなってくる。
「うう、これ聞いてると眠く」
「ま、まずい」
あんずが近くにあったシンバルを手にし、ゆきのをかばうように前へ出た。
「弾くのをやめろーっ!」
シンバルの音が音楽室中に響き渡り、ピアノがぐらりと揺れる。
「!?!!!? う、うるさい」
「眠気、覚めたかー?」
「うん、ありが……あんず、危ないっ」
シンバルの音にもめげず、ピアノが襲いかかってきていた。
「えいっ」
ゆきのがあんずの服を引っ張り、
「わっ」
二人で床に転がり、そのまま伏せた。ピアノはその頭上を通過していく。
「だ、大丈夫?」
「ありがとな!」
「で、でも……どうしよう」
そこでゆきのがはっとした。
「あんず、それ貸して」
シンバルを受け取ったゆきのは再び襲いかかって来ようとしているピアノに向かって、
「えいっ!」
投げた。
「おっ!」
運良くピアノの口の中へと吸い込まれて行ったシンバルが効いたようで、ピアノの動きがおかしくなる。
「なんだ? どうなってんだー?」
「うまく、口の中で引っかかってる……? そっか、弾けなくしちゃえばいいんだ」
色々なものを投げ込んで口の中をいっぱいにしてしまえば。
と、その時だった。
「え……?」
再び曲が流れ始めたのだ。
「なんだ? 聞いたことある曲だなー」
「エリーゼのために……?」
そこで二人は気づく、体が動かなくなっていることに。
「この曲のせいか?」
「う、うん……そうかも」
「なら、こっちにも考えがある!」
「どうするの?」
「うちも歌う!」
あんずは息を吸い込み、
「犬の、おまわりさん、こまってしまってわんわんわわん! わんわんわわん!」
曲が耳に入らなくなったお陰か、体が自由になった。
「あんず、たくさん、投げよう」
あんずは歌いながら親指を立てた。それから、二人は楽譜やらカスタネットやらタンバリンやらメトロノームなどもまとめてピアノの口の中へと投げ込んでいく。
明らかにピアノの動きがおかしくなった。
あんずとゆきのは頷き合い、二人で椅子を持ち上げた。
「行くぞー!」
「……うん」
「せーのっ」
そして、音楽室内にピアノが破壊される音が響き渡ったのだった。
蒼留人は気づくと、家庭科室にいた。
「あれ!?」
人体模型の頭を破壊してすぐに、ここに瞬間移動してしまったらしい。
辺りを見回すと、教師用の調理室台の上に冷蔵庫が置かれていた。ドアのところには張り紙が貼られている。
『スイカ、あるよ。ご苦労様』
どうやら、依頼人からの礼のようだ。
「そういえば、張り紙に小さくスイカがどうのって……これのことか」
ご丁寧に包丁とまな板が用意されていた。
冷蔵庫を開くと、巨大なスイカが一つ。
それを切り分け終わったところで、一口かじる。
「うーん、夏の味だな」
やがて、他の参加者もこの場所へ瞬間移動して来始めた。怪談退治は無事、解決しそうだ。
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あとがき
担当マスター:
高城ヒト
ファンレターはマスターページから!
高城ヒトです!
怪談退治、お疲れ様でした。中々危険な怪異達でしたが、無事倒すことが出来てよかったです!
スイカの味はぜひ夏の思い出に!
ご参加ありがとうございました!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
高城ヒト
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年05月24日
参加申し込みの期限
2019年05月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年05月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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