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夏の終わりは怪談とともに
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桜は無我夢中で走っていた。
「はあ、はあ、はあッ」
最初から全速力で走って来たのだ、大分差はついたはず。
しかし、
「ひっ」
桜は前方に現れた影に足を止めた。廊下の真ん中に立っているのは血まみれの女の子、つまりは花子さんだった。
背筋に悪寒が走る。逃げてきたはずなのに追いつかれるどころか先回りされるなんて。彼女が人ではないのは確実のようだ。
そして、その小さな手に握られているのは大きな鉈だった。
花子さんはカッと目を見開き、床を蹴った。鉈を振り上げ、ものすごいスピードで迫ってくる。
「うそでしょ!?」
来た廊下を戻り、近くの階段を駆け上がる。と、肩を何かが掠めた。耳元で風を切る音がして、全身に鳥肌が立つ。肩口の制服が無残にも切り裂かれてしまった。
「!」
視線を足元に落とす。階段に突き刺ったのは、忍者が使うような手裏剣のようだった。
「冗談じゃない! 刃物を持った奴と戦えるか!」
どう考えても丸腰では不利だ。
逃走再開と同時に花子さんもスピードを上げる。短剣やら弓矢やらとにかく刺さったら確実に怪我をするであろう物がビュンビュン飛んでくるのだ。
「反撃しないとッ」
そうしなければ、命の危機だ。
スカートや袖を掠めた刃物が容赦なく制服を引き裂く。息も上がってきているし、このままではまずい。
桜は階段を中三階で折り返し、手すりに飛び乗った。それから、追ってくる花子さんめがけ、跳び蹴りを繰り出す。
「たあぁッ!」
「がッ」
花子さんが初めて声をもらした。ヒキガエルがつぶれたような声だが。
見事、顔面に直撃し、桜は階段の上り口へ着地したのだった。すぐに駆け出す。
「とにかく撒かないと」
前方に渡り廊下への入り口、ガラス扉が見えた。隣の校舎へ逃げた方が良さそうだ。
しかし、ガラス扉の向こうに彼女の姿が。
「ひうッ」
慌てて、そばの教室へ入る。机の間を進み、窓の鍵を開けると、外へと飛び出した。
「はあ、はあッ」
たどり着いたのは倉庫だった。閉め忘れなのか扉はすぐに開いた。
「これは」
見つけたのは金属の棒だった。すぐにろっこんを発動させ、先端を鋭く尖らせる。
背後からも気配はそこまで迫っている。
桜は振り向きざまに飛んで来た手裏剣を撃ち落とし、鉈を振り回しながら襲い掛かってくる花子さんの胸元めがけ棒を突き出した。
それは彼女の胸元に突き刺さり、先端が空へと貫いた。
「……ッ」
口から血を吐き出し、おかっぱの女の子は闇に溶けて消えて行ったのだった。
蒼留人はカバンから野球ボールを取り出し、じりじりと迫ってくるそれに身構えた。
野球は専門ではないが、牽制くらいにはなるだろう。
まずは一発。振りかぶって、
「せいッ!」
投げた。当たったらその隙に逃げる。だが、人体模型はしなやかな動きでそれを回避してしまった。
「なっ!」
それどころか、そのまま蒼留人に向かって走り出したのだ。蒼留人はこの場は不利だと判断し、背を向けた。
「ついてこられるもんならついてこい!」
そう挑発したのだが、
「おぐっ!?」
人体模型が蒼留人の首めがけて縄を投げてきたのだ。蒼留人は身構えてその縄を竹刀に巻き付かせる。
「上等、だ!」
蒼留人は竹刀をこちらへひっぱりつつ、ポケットに持っていたボールを振りかぶって、
「男には容赦しないぜ!」
力の限り投げた。今度は動けなかったのか、人体模型の頭に直撃した。
縄から解放された蒼留人は逃走を図る。
竹刀で応戦するにしても、狭いところでは不利だ。
「上手く誘導出来れば」
ふと、頭上に気配を感じ、走りながら見上げる。
「げっ!?」
重力を無視して、人体模型が天井を走っていた。
「くそっ」
竹刀を持って、少し高めに振り下ろす。
「ていっ」
余裕で避けられた。今度は壁へとジャンプして壁走りを始める。そして、
「!」
勢いよく飛びかかってきた。
押し倒されて組み敷かれ、今度はプラスティックで出来た手で首を締め上げられる。
「ぐ……!」
意識がもうろうとしてきた時である、蒼留人ははっとした。この状況を冷静に考えてみると、男が男に押し倒されているという、蒼留人が最も嫌悪する状況だった。
「男に……くっつかれて堪るかー!!」
火事場の馬鹿力とでも言うべきか、蒼留人は片足でそれの内蔵を蹴り上げた。
人体模型は蒼留人の蹴りに寄って後方へ吹き飛ぶ。
「来いっ」
立ち上がって竹刀を構えると、かろやかな動きで飛びかかってきた。真正面からなら都合がいい。竹刀で突きを繰りだし、頭を狙う。案の定、避けられた。人体模型が後ろへ飛ぶ。それから体勢を建て直し、再度飛びかかる気のようだ。
一度バックステップを踏んだ蒼留人は大股で人体模型の間合いへ踏み込む。
「どりゃあああっ」
竹刀を下から上へ振り上げる。体スレスレを通った竹刀の先端はそのまま人体模型の顎にヒット。頭が粉々に砕け散ったのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
高城ヒト
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年05月24日
参加申し込みの期限
2019年05月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年05月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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