夏も終わりに近づいたある日、
楠木 ゆきのはヒグラシの声が鳴り響く夕暮れの道を歩いていた。強い西日にじんわりと汗が滲む。不意にめまいがして、視界がブレたかと思うと、
「ここは……?」
寝子島小学校の薄暗い昇降口に立っていた。外は日が暮れて真っ暗になっている。戸惑っていると、そばの柱に貼り紙がしてあることに気づいた。
『求む! 退治人!』
どうやら夏休み中の学校に霊的なものが出るらしい。新学期前にこっそり退治してほしいと書かれている。
ゆきのは少し考えて、ガラス扉を開けようと試みるが、
「開かない……。どうなってるの……?」
どうやら怪談退治をしなければ出られないらしい。
高城ヒトです!楠木さん、ガイド登場、ありがとうございました!
概要
今回は夏休み中の小学校に出現したお化け退治になります!
島のあちこちに張られている貼り紙を見て、自分から参加するのはもちろん、
貼り紙を見た瞬間、小学校の昇降口に召喚されて強制参加という場合もあるようです。
アクション
貼り紙の主(匿名で学校関係者のようです)が退治してほしいのは以下三つ怪談です。
①人食いピアノ(音楽室)
宙を飛びます。鋭い牙で噛みつこうとしてきます。
自動的にひかれる曲に寄って様々な障害が発生しますが、ろっこんや持ち物で上手く掻い潜り、破壊してください。
エリーゼのために→体が動かなくなる。
トッカータとフーガ→眠くなる。
②首締め人体模型(理科室)
全速力で追いかけてきます。とにかく首を絞めようとしてきます。
壁や天井も重力を無視して思いのままに走れますので、色んな方向から飛びかかってきます。ろっこんや持ち物でやり過ごし、模型の頭を破壊してください。
③返り血の花子さん(一階トイレ)
移動は瞬間移動です。どこにでも現れますので、必ず逃げた方へ回り込まれます。
大鎌や短剣、手裏剣など、様々な刃物を所持していますので、切り裂かれないように気をつけてください。ろっこんや持ち物を駆使し、心臓を貫いてください。
一つ選んで退治に向かってもらいます。
持ち物の持ち込みは二個まで。ろっこんは使用可能です。
報酬は貼り紙の主が小学校の畑でこっそり育てていた大玉のスイカです。
家庭科室の冷蔵庫で冷やしてあって、「終わったら自由に食べてください」と書かれています。
是非とも、夏の終わりの味を楽しんで行って下さい!