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【花火大会】夏の夜花に何を見る
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☆薔薇の花火~エノコロ岬灯台
(甫くんと花火大会だ……ふふ、嬉しい。浴衣もようやく着たけど……に、似合ってるかなこれ……)
オレンジも混ざった黄色の花柄の浴衣にセミロングの茶色の髪はアップにしている。
寝子高2年の
千堂 結
は、待ち合わせ場所で待つショートヘアに眼鏡の
鵙海 甫
を見つけ手を振った。
甫は、紺色の濃淡の縦ストライプの柄のシンプルで涼し気なデザインの浴衣を着ている。
「甫くん、待った?」
(甫くんの浴衣姿……、凄く似合ってるなあ……!)
照れ屋な結は口に出す勇気はないものの、ちょっとドキドキしてしまう。
「いや。それじゃ案内するぜ、とっておきの場所だから」
自然に甫は手を差し出し。
「うん」
結はその手を取って、二人歩き始めた。
(結と浴衣デート、すっごいテンション上がる!)
去年の10月に転校してきた甫は、9月に転校してきていた結と親しくなり、それはクラスが別々になってしまった今も変わらなかった。
(今日のために下見をしておいたんだ)
見晴らしはそこそこ、花火も遠い、けれどムード抜群な場所。
観客で賑わう海岸から離れたエノコロ岬灯台。
デリカシーに欠ける甫にしてはずいぶん考えたのだ。
長い階段を登って展望台に着くと、美しい夜景が広がっていた。
「わあ、いい眺め!」
夜の闇に、町の灯りや、沖の船の灯りが浮かびあがる。
(花火はちょっと遠いかもだけど……甫くんが一緒だからいいや)
人込みでないことも結にはありがたい。
「見て、始まったぜ」
ドーン。
遠くから響く、花火を打ち上げる音が心地良いと甫は思った。
「わ、すっごく綺麗……!」
圧巻の花火に感動する結。
そうして2人で手を繋いで花火を楽しむ。
しばらくそうして見ていると、不思議な光が混じって来た。
赤い光は、花火とはちょっと違って、目に焼き付いたかと思うとすぐに消えてしまった。
「なあ、結……あれ」
何だか薔薇の花のような、と甫は思い、結の方に視線をやってドキっとした。
(可愛い……! いや、いつも可愛いけどこれは……!)
「? あれ……? 薔薇、かな……気のせい、じゃな……」
首を傾げる結は、黄色い瞳が潤んだようにキラキラしていて、そのつややかな唇、さらにいつもと違う浴衣姿はグッとくるものがあって。
ゴクリ。
思わず喉を鳴らしてしまう。
そして結のほうもた。
(あれ、あれ……どうして!? 甫くんと居るといつもドキドキしてる、けど、いつも以上にドキドキする……よう、な……どうして……)
そして結もまた同じ気持ちで頬を熱くしていた。
「は、甫くん、私……緊張してるのかな!? も、もしかしたら顔赤いかもしれない、から、えと、その」
しどろもどろになる結。
(わあああもう、もう!! すごくドキドキする……!!)
「私、花火は家族としか来たこと無くて、だから……その、た……大切な、人と来るのも、初めてなの。……えへへ」
照れ笑いする結が可愛くて、抱き寄せたくなって。
けれど気付けばどちらともなく身を寄せ合っていた。
恥ずかしいけれど、甫の顔から目を離せないまま、勇気を出して結は言葉を紡いだ。
「は、甫くん? あの、……こ、こっち向いて、くれる?」
「え?」
「変なことはしないから! あ、いや……もしかしたら変かもしれないけど……今日の、お礼」
甫がこちらを向くと、結はそっと甫に顔を近づけ、唇にキスした。
「……!」
驚く甫。
(いつも俺の方から結を抱き寄せたりしちゃうけど、今日は……)
(自分でも大胆だとは思うけど……熱のせいじゃ、ないよね。きっと)
すぐに離れたけれど、頬が熱くなる。
甫は普段おとなしい結の行動に目を丸くして、けれど少しも嫌ではなかった。
(今日の結はびっくりするくらい積極的だ)
髪を上げた浴衣姿から覗くうなじが色っぽく見える。
キスをしてくれた結がもう愛しくてたまらなくて……
強引に抱きしめた。
「わ、あ! 甫く……」
甫はそのまま、もっと深く唇を重ねてしまう。
(どど、どうしよう、さっきよりドキドキしてるー!!)
真っ赤になりながら、目を閉じる結。
浴衣の布地越しに熱い体温が、柔らかい感触が、伝わってきて。
(ヤバい、もう止まらない)
甫が抱きしめる手に力を込めた時……
ドーン!
最後の大玉花火が打ちあがり花開いた。
それと同時に、薔薇の花火の効果も終わりを告げた。
ハッとして我に返ってしまった甫は、名残惜しいけれど抱擁を解く。
結も我に返り、身を離した。
(あ、あれは……なんだったの……? か、顔が凄く熱い……)
恥ずかしさを振りきるために、あえて明るく声を出す。
「綺麗、だったね……! 花火!」
「ああ……」
二人とも、薔薇の花火以降はほとんどまともに花火を見ていないのだが。
「夜風が涼しいね……少しずつ身体の熱が解けていくみたい……」
花火大会ももう終わり。
灯台から、帰っていく人々の流れが見えた。
一人暮らしの結は門限を気にする必要がない。
二人はそのまま落ち着くまで夜風に当たってお喋りしていた。
「……また来ような」
「うん……」
二人は手を繋ぎ、日常へ帰っていくのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
茄子りんこ
39番地
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
50人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年04月19日
参加申し込みの期限
2019年04月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年04月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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