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プルーストの追懐
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◆幼い日に見たあの花の名を彼女はまだ知らない
この日の星ヶ丘は快晴で、刺すような夏の日差しが人々に降り注いでいた。茹だるような暑さの中、俯く人々の隙間を
佐藤 瀬莉
は凛とした表情で歩いている。可愛らしいフリルをあしらった、薄青色のサマードレスを翻しながら、彼女は白亜の街並みを進んだ。
その時、ふと、ふわりと花の香りが漂ってくる。それに気付くと、瀬莉は足を止め、辺りを見回した。どこを見ても花らしきものはない。しかし香りだけは確かにある。
ーーちょっと寄り道しようかな。
瀬莉はそう考えると、その芳香を追った。そうしていると、彼女は大通りを離れてどこかの路地に入り込んでいく。そうして辿り着いた先は、『Limonium』という看板のかかった、小さな店だった。
ーー何のお店だろ?
瀬莉はそう思いつつも、とにかくーー香りの出所が気になったのでーードアを開けた。『Limonium』の中には、様々な種類の香水が並んでおり、その一つ一つに彼女は目を奪われる。しかし、あの花の香りはどこからだろう。周囲にはますます香りが溢れ、香りの出所がわからない。彼女はちょっとばかり、その香りをつかもうと嗅いでみた。
すると、ふわりと身体の浮いたような感覚がして、瀬莉はいつのまにか病室のベッドに横たわっていた。
「ここは……」
驚くのもつかの間、彼女は見覚えのあるその光景に目を伏せた。五歳の頃、入退院を繰り返していた時のことが、ありありと蘇る。今と違って病弱だった彼女に幼稚園へ通った記憶はない。
東京の夏も寝子島の夏とそう変わることなく、人々の上には刺すような日差しが降り注いでいた。でも、眩しいかどうか以外、瀬莉には関係がなかった。なぜなら彼女はその日もぼんやりと中庭の風景を眺めていたからだ。空調のよく効いた薬臭い部屋の中でのことだった。
ただ、その日は薬の匂いに混じって、どこからか漂ってきたいい香りがした。幼い瀬莉はその香りに心を奪われ、今度はより注意深くその香りを嗅いでみる。すると、中庭から漂ってきていることがわかった。
退屈な入院生活に飽きていた彼女は、その香りの正体が気になり、ベッドをーー看護師からは勝手に出ないようにと、強く言いつけられているーーベッドを下りて、部屋を抜け出した。
中庭に出ると、刺すような日差しと暑さが瀬莉を襲った。それに耐えながら、彼女は香りの出所を探した。すぐにそれは見つかった。夏に咲く花、ただそれだけのものだったが、瀬莉は落胆することもなく、ただ離れがたくて、探しにきた看護師に叱られるまでの間ずっとその花を見ていた。
「その香水、如何ですか?」
店員の声に、彼女は現実に引き戻された。
「い、いいです!」
瀬莉はそう言うと、店を出る。それから店が見えなくなってから、こう呟いた。
「あの時の花の名前、何というのかな……?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
六原紀伊
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
3人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年03月07日
参加申し込みの期限
2019年03月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年03月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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