全力疾走！　寝子島横断三人四脚駅伝！（第二区間）｜リアクション

全力疾走！　寝子島横断三人四脚駅伝！（第二区間）

【猪チーム、思わず大事件発生！　※ただし横目に通り過ぎるだけ】

【蝶チーム】に遅れて【猪チーム】もフラッシュゾーンに突入した。
「いくよー！」
　円が声を上げる。
　あらかじめフラッシュが来るのがわかっているのなら、幸運頼みで目をつぶってダッシュをするようだ。
　円曰く。
「歓声の声を聴いて、人込みの位置とある程度道の記憶とかで、順路は目をつぶっても把握できるような気はしてるんだよね」
　あくまで気がしているだけであるし、中央は真白なのでこれも運なのであるが。
【ブレイブハート】により、運がちょっとあがる。
　そんな時だった。
　「１人だけ名前が仲間外れなんでしょうかー！　爺アクアさんとかー！」　爺ウォーターさんとかー！　どうでしょうかー！」
　前方方向から聞こえてきた【鹿チーム】の夏朝の声。
　先ほど、【蝶チーム】が遭遇した混乱に【猪チーム】も遭遇したのだ！
　そしてただの不協和音トラップが襲い掛かる！　完全に想定外である！
　しかし、このチームは動じなかった。
「フラッシュは反射的に固まったりしないように気を付けないと。なんか変な音が聞こえるけど、とにかくペースを崩さないようにするのが大事だね」
　真白は、若干動揺したが、このコスプレ3人4脚にスキュラという多脚を持ち込む胆力？　のある人である。
「オカルト番組でまれに流れる不協和音ですねこれ」
　オカルト知識が豊富な秋月はノーダメージ！
　そして、そもそも円は不思議現象どころか、トラブルの中心に首を突っ込むような性格だ。
　つまり、何も、問題は、ない！
「おさきー！」
　そう円は【蝶チーム】に言いつつ、抜かしていく。
　さて、これであとは【鹿チーム】を抜くだけである！
　果たして後ろから迫りくる多脚コスプレ集団から、【鹿チーム】は無事に逃げ切れるであろうか。

このページにイラストを設定する