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■白薔薇姫と炎の騎士
シャロン・ナイトプレッジ
は噴水広場の一角で、彼が到着するのを今か今かと待ちわびていた。
鮮やかな翠色の髪をハーフアップに纏め、そして彼女の愛する白薔薇――クリスタルフェアリーをモチーフとしたバレッタで留めている。
シャロンの愛らしい容姿を最大限に生かすだろう、そのドレスはナイルブルーツル薔薇のチャーム、そして若葉のような鮮やかな緑色のサテンリボン、そして金の細い鎖が控えめに飾られている。まさにシャロン自身が薔薇の妖精に見える程の麗しさで、噴水広場を行く人々の中には、男女問わず彼女の姿に見惚れる人が多数足を止める程。
(いっぱいおめかししちゃった)
白いレース刺繍の入った仮面の中の黒い瞳はそんな周りの状況は露知らず。ひたすらに一人の男性の登場を待ち侘びるのだった。
シャロンは英国ベルグレイヴィアに実家を持つ、子爵家傍系出身のお嬢様であり、親族の反対を押し切ってこの寝子島へと単身移り住んだ。
そして天性の才能と、たゆまぬ努力の末アイドルとして活躍し始めた彼女。
そんなシャロンが今日の日のパートナーとして選んだのが
「お待たせ、シャロン」
「レイ!」
友人の姿を認め、更にキラキラと輝くシャロンの瞳。その視線の先には、
レイ・ブライトン
の姿がそこにあった。
右手を上げる彼の手は白の手袋で包まれ、白いタキシードにアクセントとして鮮やかな赤のグロリオサが飾られている。
顔の上半分を隠す白のドミノマスクにはファイヤーパターンが入り、彼の目元を隠すものの、チラリと見える緑色の瞳と穏やかな眼差しはシャロンの胸を安堵で暖める。
「レイ、とっても素敵……!」
いつもの無造作ヘアではなく、今日のレイはきちんとオールバックに髪型も整えられ。
普段の人懐こさや明るさを感じさせる雰囲気は少し失せ、まさに紳士というべき堂々とした風貌に見える。
「ありがとう、シャロン。シャロンこそ、いつも以上に愛らしいよ」
この間、僕が書いていた物語に出てきた妖精のようだ、とレイは目を細めれば、シャロンもまた
(幼い頃の面影もあるのに、何だか格好良くって……ドキッとしちゃった)
しばし、レイの姿に視線を奪われる。
英国にいた際は家庭教師がいただけで学校に通うことのなかったシャロン。
幼い頃、父親に連れられたパーティーで出会ったレイは、シャロンにとって数少ないお友達の一人だった。
離れていても、二人で何度もお手紙を交換する仲となり。
シャロンはその度、レイの書く手紙の文章の才能に尊敬の念を抱いたものだった。
しばし笑い合う二人の間に、優雅な旋律が舞い込んだ。
紳士らしくシャロンをエスコートしよう、とレイはシャロンに手を差し出す。
「さあ、白薔薇の君、お手をどうぞ」
「ありがとう、レイ」
音楽団による美しい旋律と、目の前にいる紳士的な王子様。
シャロンは頬を赤らめながら、レイの手を取った。
(久々の社交ダンスだけど……意外と身体は覚えているものだね)
レイはシャロンをリードしながら、彼女がとても美しく見えるように徹し、ステップを踏む。
伯爵家の長男であるレイ。
幼い時から礼儀作法を始めレディのエスコートなど徹底的に叩き込まれてきた。
身体は強くないながらも、持ち前の知性と努力により、伯爵家の長男として恥じないどころか、胸を張れる程のマナーは身に付いている。
そんなレイが親に連れられ参加したパーティー、そこで出会ったのが同い年の少女、シャロンだった。
(まだ、あの時のシャロンは薄茶色の髪だったけれど)
また会えた際、翠色の髪には驚いたけれど、それもまたシャロンにとても似合い、素敵だとレイは思う。
彼女がくるりと舞う度に、彼女の肩を覆うシフォン生地のショールが揺れる。
レイにとってそれは妖精の羽に思える程。
いつもより彼女のヒールが低いのは、こうしてダンスを楽しむためだろうか?
彼女の心遣いに、思わず笑みが零れるレイ。
「シャロンのダンスが上手なお陰かな? 今日は足が絡んだり、粗相もせずに済みそうだ」
穏やかに笑うレイに、シャロンもコロコロと笑う。
「ねぇ、レイ。踊りながらでいいからお手紙じゃ書ききれなかった話がしたいわ」
「勿論だよ、シャロン」
この日を楽しみにしてきたシャロンにとって、レイの理知的で、また作家らしい斬新な視点の会話は彼女の好奇心を満たす素晴らしい時間であり。
優雅にダンスを舞いながら、レイは彼女の身体を柔らかに抱きとめつつ、シャロンと離れていた頃の思い出を始め、今、彼が描く本の構想をシャロンへ話聞かせる。
「……あぁ、流石レイだわ。そのお話、とてもとても面白そう!」
舞いながら、うっとりとした尊敬の眼差しを見せるシャロン。
「ねぇ、貴方がお話を書く筆みたいに、今夜は沢山の花を描いて踊りましょう」
「勿論だよ。シャロンが会場に咲く白薔薇として恥ずかしくないよう、精一杯お相手を務めさせていただくよ」
レイの仮面のファイヤーラインの赤が煌めくように光を見せつつ。
「僕は、今宵白薔薇を良からぬものから守る炎の精」
レイは思う。
シャロンからの手紙、そして言動から彼女の心を占める相手がいることを理解している。
不用意に距離を縮めれば、お互いに悲しい想いをしてしまうかもしれない。
だからこそ
「近づき過ぎて、大切な君を燃やしてしまわぬように……静かに、熱く燃え上がろう」
シャロンの瞳が、レイの緑色の瞳を見据えるのを感じ。
「なんてね。この会場の空気にあてられちゃったのかな、いつもは出てこないような言葉が出てくるよ」
紳士的な雰囲気から、いつものレイと思えるほどのゆるっとした口調でシャロンに笑いかける。
「さすがレイよ、私、とても引き込まれたわ」
屈託なく、無邪気に笑みをみせるシャロンの姿に。
(シャロンは、本当に妖精のようだよ)
レイは思いつつ。
「さぁ、もっともっと会場に白薔薇を咲かせよう」
彼の言葉に、シャロンは愛らしい笑みを携え頷くのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
金原りく
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
69人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年12月24日
参加申し込みの期限
2017年12月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年12月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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