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小学校危機一髪 給食オンザポンポンペイン!
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■給食のおばちゃんはつよい
先に結果から述べてしまうと、なんやかんやで給食のおばちゃんは納得して、新しい給食作りを手伝ってもらう条件でワゴンの破棄を認めてくれた。
ではその『なんやかんや』を、順を追ってご覧頂くことにしよう。
給食室に誰より早く突撃したのは
トワ・E・ライトフェロゥ
だったが、校長に目撃アンドご招待されいきなり離脱。
実質ファーストトライをはかったのは、
柚瀬 玲音
だった。
「きゅうしょくを混ぜないでわけちゃったから、混ぜなおしてほしいってゆってたよ! よ!」
両手をぶんぶんして説明する玲音に、給食のおばちゃんは早速困った。
なぜ困ったかって、作ってるのが自分なので混ぜる行程をそれなりに確認しているからだ。
寝子島小学校の給食調理場。ここは人が入れそうなくらいでっかい鍋や上に乗って眠れそうなくらい大きな作業台があるひろーいエリア。なので端から端まで確認しづらいし、生徒全員分を一人で作りきれないからって担当者が数人いるなんてこともある。
最近は簡単に調理できる業務用冷凍食品やパッケージ食品で効率化がはかられているがやっぱお金かかるから、いいもの食べさせようとするとその分手間をかけることになる。寝子島小学校は後者の方針だ。
おばちゃんがうーんと悩んでいると……。
「そのはなし、ちょっと待って欲しいッス!」
「す……!」
扉をばーんと開いて、
古尾 桐子
が飛び込んできた。
その後ろからそっと顔を覗かせる
花ノ木 麗
。
二人は顔を見合わせた。
回想。時間はちょいと遡ること三分前。靴箱で上履きにはきかえながら、二人は作戦会議をしていた。
『説得するにしても、なんて言ったらいいッスかね。乱暴に給食をめちゃくちゃにはしたくないッス』
『テレビで、食べ物をいっぱい捨てちゃう……っていう、ニュースがやってたよ。えっと、あ、あれ……』
『アレルギーっス!』
回想を終え、こくりと頷き会う二人。
麗は桐子を盾にしつつ、ぐいぐいと給食室に入っていった。
「これは大事なことなんス。今日の給食にアレルギーのある子がいるんス! だから――」
「まかせて。その子の分だけ別につくるわね」
「そうきたかー!」
桐子は両手で顔を押さえてのけぞった。倒れないように背中を支える麗。
これは実際給食を作ってた人から聞いた話なんだけれど、アレルギーのある生徒用に一品こしらえてあげるなんてことが学校給食にはあるそうだ。校舎内で作るパターンだとこういう対応がしやすいのだ。(よってアレルギー持ちの子供をそういう学校に転校させるなんてケースもあるゾ)
「やさしさが……やさしさが裏目ったッス……」
「あ、あきらめないで……。まだなにか方法があるよ……」
ここで折れればみんなのポンポンがペインする。
二人はぐっとこらえて体勢を元通りにした。
そこへ現われる第四(正確には第五)の仲間、
佐藤 瀬莉
。
「じつは、その給食にはポンポンペインっていう呪いがかかってるの!」
ばばん。
という効果音がしそうなくらいの堂々とした言いっぷりであった。
『え、言っちゃうの』という玲音たちの顔を見て、わき上がるシンパシー。
瀬莉はこほんと咳払いしてから、『今のは忘れてください』といって話題を横に置いた。
「実は、えっと、給食は出しちゃいけないんです。大変な理由があって、けど検査をしても分からないものが入ってて……それで……」
頭の中でぐるぐる思考を回す瀬莉。
途中からいろいろ考えすぎてくらくらしてきたようで、桐子と同じくふらーんと後ろ側に倒れそうになった。
それを両サイドからガッと支える桐子と麗。
「あの声、聞いたの?」
「ウチらもッス。ここは踏ん張りどころッスよ!」
「ありがとう。けど、これ以上なんて説明したらいいか……」
瀬莉はそのままばたーんと倒れてしまいそうだった。
すると……。
「話は聞かせてもらったわ」
ぽんと肩を叩くオトナな女性の声。
「ここは、私に任せて」
息子用の手提げ袋をたずさえた、
白石 妙子
の登場である。
妙子は深く頭を下げて挨拶をしてから、給食のおばちゃんへの交渉をはじめた。
なんといっても用件は『給食の破棄』である。自分の作った晩ご飯を捨ててと言われるだけでもイヤなのに、それが百人分くらいいっぺんにとなると……想像しただけで胃がキリリとなりそうだ。
まっとうに生きてきた人生。急にモンスターペアレントみたくなりたくない。
そう、ここはオトナを見せる時。
「私からもお願いします。この子たちには説明できない事情があって、給食を破棄しなくちゃいけないんだと思います。確証もなくて納得できないことだと思いますが、できる限りお手伝いしますので、どうか……」
対して、給食のおばちゃんは真剣に考える顔をしていた。
理屈云々でなく、キモチの問題なのだ。
何人かの子供たちが何かしらの理由で、必死に訴えているということ。
それに大人が力を貸していること。
今すぐ把握できないなにかしらの理由が働いているのでは……と、給食のおばちゃんは考えたのだ。
物事は時としてキモチで動くというお話である。
それは給食のおばちゃんに限ったことではなく……。
「私からも、お願いしてもいいかい?」
給食室にそっと入ってきたのは、皆大好き雨宮校長先生であった。
遡ること十分前。校長室にて。
「ポンポム、ポンポコ……そう、ポポポーポ・ペインがポポポーポポーポポするのデス! とめないとポンポンするマス! ペインなのデスー!」
何語か分かんないと思う。誰も分からないし、本人も分かっていない。
とにかくトワは両手をぐるんぐるんやりながら校長に向かって『ヤバいものがヤバくてとにかくヤバい』ということを説明していた。
一見なんにも説明できていないように見えるが、子供が必死に訴えるときはなにかある……というのが教育論。
校長は目をカッと開くと、教育者の顔になって立ちあがった。
なんと、校長がこの難解な話を理解したというのだろうか!
「なんだかよくわからないけど、大変そうだからお願いしてみるよ?」
理解してなかった!
が、少なくとも、トワのキモチだけは伝わった。
こうしてトワに召喚(?)された校長が、給食室にやってきたのだった。
「指定してるワゴンの数は少ないし、経費の問題は(教頭が)何とかするよ」
校長のそんな発言をフィニッシュにして、給食のおばちゃんはワゴンの大胆破棄を決めたのだった。
――と見せかけて。皆さんお一人忘れてはいないだろうか。
「お待たせデース! 私が来たからには、もう大丈夫デース!」
ネクタイをキュッとしめた
深縹 露草
が、残念イケメン感を全力で振りまきながら現われた。背後に紅白の効果線が見えるようだった。
さあ、露草を始めたお料理パートの始まりである。
●給食を作ろう
破棄して終わりじゃ忍びない。給食を楽しみにしていた皆に、給食を食べさせてあげなくてはならぬ。
瀬莉は腕まくりをして言った。
「給食作りは手伝うよ! けど何を作ろっか……」
しかしすぐに作れるものといえば……。
「sandwich、デス!」
輝くような横ピースで叫ぶトワ。
ぶっちゃけサンドイッチくらいしか作れないからなのだが、逆に言えばトワでもさくっと作れるカンタン料理である。
「たしかに、サンドイッチなら種類も沢山つくれるね……!」
両手をグーにして上下に振る麗。
麗の脳裏にはスクランブルエッグやカニカマサラダ、ハムカツやコロッケなんかが描かれているが、トワの脳裏にはハムとマヨネーズしかなかった。
目線をついーっと反らしていくトワ。
「ハ、ハイ……沢山、つくれるマス……」
「けどそれだけじゃお腹いっぱいになれないんだよ、よ!」
手をあげる玲音。その横で、桐子も一緒に手を上げた。
「そこは伝家の宝刀、カレーライスの出番ッス!」
ハッ、と全員の額に電流が走る。
皆大好きカレーライス。
給食にカレーが出て怒る子はいない。
そのうえ炊いたご飯とカレーさえあればあとは勝手に分けてくれる。
もっといえば人数さえいれば素早く作れるメニューだ。
「そういうことなら、私がしっかりお手伝いしマース。必要な食材を、早速買いに行くのデース!」
露草がここぞとばかりに大人力を発揮した。
「外に車両をとめてありマース! ヒアウィゴー!」
こくんと頷いて一緒に裏口から出る妙子。
彼女の目に入ってきたのは……。
前後にカゴがついたママチャリだった。
「……これって」
ゆっくり振り返る妙子。
ふぁさあっと前髪をかき上げるイケメン露草。
「マイ・カー!」
かくして、(自転車が苦手な)妙子たちにご飯を炊いたりなんだりという下ごしらえを任せ、露草が大量のにんじんやらジャガイモやらを自転車の前後に積んで気合いで走ってくるという行程をはさみーの……お料理タイムが始まった。
「ソレデハ……お料理をはじめマショウ!」
髪を結んで割烹着を着込んだ露草は控えめに言ってイケメンだったが、口調と動きがなんかうさんくさいという絶妙のバランスでできていた。
しかし生活力はあるようで……。
「野菜の皮むきは大変デース。ピーラーを買ってきたので、これを使ってくだサーイ」
にんじんとピーラーを子供たちに渡し、露草は芸術的な手際でジャガイモの皮を剥いていった。その隣では妙子が慣れた手際でスクランブルエッグを作っていく。
そんな中で、瀬莉がタマネギを器用にむきむきしながら振り返った。
「カレーだけだと飽きちゃうから、豚汁も一緒に作ったらどうかな。私、作り方分かるよ」
「おおっ、豚汁いいッスね! カレーとおんなじ具材で作れるッス!」
ガッツポーズの桐子。麗もピーラー片手にうんうんと頷いた。
「私も、がんばる……! いつもお母さんのお手伝いしてるし、みんなで頑張れば間に合うよね、きっと……!」
「皆のために、給食をつくるんだよ! よ!」
にんじんとジャガイモを掲げ、玲音は『おー!』と気合いを入れた。
トワ、桐子、麗、瀬莉、露草、妙子、玲音。そして舞い戻ってきた給食のおばちゃんや校長先生。
彼らによって、給食の時間までには料理が間に合った。
メニューはフルーツサンドイッチとカレーライスと豚汁。いい具合に一汁三菜デザートまで整ったメニューに、校長先生も大満足。
ポンポンペインの危機は去り、みんなも美味しく給食の時間を過ごすことが出来た。
その終わり際……。
――きこえますか
――きこえますか
――あなたのおかげで、ポンポンペインの脅威は去りました
――罪の無い人々が苦しむことはなく、幸せな日常は守られたのです
――ありがとう
――ありがとう
女神めいたササヤキが、聞こえた。
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あとがき
担当マスター:
青空綿飴
ファンレターはマスターページから!
お疲れ様でした!
皆さんの活躍によって、ポンポンがペインする危機は去り、フツウの幸せは守られました!
それにしても、伝えづらいことを一生懸命伝えようとしたり、誰かのためにお料理をしたりという姿は、なんだかとっても素敵なものですね。
皆さんの頑張りやいい子さが出た、素敵なシナリオになったと思います。
それではまた、次のシナリオでお会いしましょう。
ごきげんよう!
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3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年12月13日
参加申し込みの期限
2017年12月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年12月20日 11時00分
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