――きこえますか
――きこえますか
――今日のあなたの給食には、ポンポンペインが含まれています
――ポンポンペインです
――どんな方法でも検出できませんが、食べると必ずお腹を痛くする呪いが含まれているのです
――給食が各教室に行き渡るまえに、この問題を解決するのです
――きこえますか
――きこえますか
「うわあ、なにごとー!?」
言葉と顔が一致しないぼんやーっとした表情で、
柚瀬 玲音はお布団から跳ね起きた。
「あれえ? 夢の中でへんなお告げを聞いたきがするんだよ。『どんな方法でも検出できませんが、食べると必ずお腹を痛くする呪いが含まれているのです』って……ハッ、やっぱり聞いたんだよ! 間違いないんだよ!」
玲音はばたばたと布団から出ると、早速学校の支度を始めた。
今日はただの一日じゃない。
みんなのお腹がかかった、大事な一日となるのだ!
もちろん、お告げを受けたのは一人だけではない。
「ほわっ! 頭の中に声が響きマシタ! ふぁんたすてぃっく!」
トワ・E・ライトフェロゥはぴょんと飛び上がって自分の頭をぺちぺち叩いてみた。ちっちゃいおねーさんは出てこない。いないし。
ということは、よくテレビゲームとかで見る『勇者よ、きこえますか』のやつに違いない。
「こうしちゃいられマセン、早速今日の給食を差し止めて……そう、代わりの給食を用意するのデス!」
給食とは、小学生の青春。
給食とは、小学生の充足。
給食とは、小学生の夢。
それが脅かされた今、あなたの力が必要だ!
ごきげんよう! 小学生してますか!
こちらは寝子島小学校を舞台にしたトラブルシューティングシナリオとなってございます。
呪われし給食を差し止め、飢えに苦しむ(?)小学生たちを救うのです!
■がいよう
寝子島小学校のごく一部のクラスだけ、給食がポンポンペインという謎の呪いにかかっています。
どうやっても検出できないんですが、食べて暫くしたらお腹がめっちゃ痛くなるというおそろしーい呪いです。
なんで呪われているのかはわからないのです。そういうフシギ現象がおきてしまったのです。
ココはとてもメタなお話になっちゃうのですが、ポンポンペインされてるクラスは『参加PCのいるクラス』です。なぜならその方が活躍したときカッコイイからです。
学校にテロリストがやってきて撃退する妄想あるじゃないですか。あれの給食テロ版なのです。
もし小学生が誰も参加していなかったら、全学年全クラスからランダムで数クラスがポンポンペイン対象となります。
で、なぜこんな情報を事前に知っているのかというと、寝子島にいる何人かの脳内に女神様的なナニカが呼びかけてきたからです。
ガイドオープニングにある『きこえますか』の下りがそのまま聞こえています。夢の中で聞いてもいいですし、ある朝ラーメンすすってたら急に響いてびっくりしてもいいですよ。こぼさないようにね。
参加キャラクターは小学生が中心になると思いますが、システム上の制限はありません。
ですが中学生や大人が急に小学校に現われると『この人なにしに来たのかな?』って思われちゃうので、何かしら理由をつけたりしましょう。妹の体操着袋を届けにきたとかそういうやつで。
■たとえばこんなアクション
・給食を差し止める
ポンポンペインは検査で検出されませんので、放っておくと配給ルートに乗ってしまいます。
それからだと色々遅いので、給食室に運ばれた段階でこれを差し止めましょう。
汚してダイナシにしちゃうのもありっちゃありなんですが、なんかもったいないので別の方法があったらぜひよろしくお願いします。
クリアするべき条件は『給食のおばちゃんを説得する』の一点だけです。
説得の仕方やタイミングが被った場合、一番『キタコレ!』って感じの方のアクションが採用されます。もしくはサイコロをえーいって転がして決めます。
・代わりの給食をつくる
給食を差し止めたってお腹はすく。トーゼンですね。
なので代わりの給食を急ピッチで作らにゃなりません。学校の中に給食用の大厨房があるので、そこを利用しましょう。
新たに作った給食にはポンポンペインの呪いは乗らないので、安心して作りましょう。
おばちゃんの手伝いをして作ってもいいですし、この際だから得意料理をここぞとばかりに披露してもOKです。
使える時間は朝から昼までの3時間程度。なので大量にお弁当を発注するとかはナシなのです。それに自力のほうが、ほら、カッコイイじゃないですか。
・関係ないけどこの期に乗じてワタシらしいことをする
書いてはみたけど、この期に及んで他にやることなんかないよ!