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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
滝に打たれて ～日帰り体験ツアー～
■マッスルタイム
フロント・ダブル・バイセップス、そしてアブドミナル・アンド・サイのポーズを全身鏡の前で披露するサキリ。
身体を動かす度に筋肉の繊維一本一本が喜んでいるのがわかる。
（パワー、スピード、申し分ない……。戦闘に最適な体と言えるだろう）
直ちにナイフを使った実践動作を試したい所だが、人が居る手前、その想いを胸に仕舞う。
（僕はこういう体格に少し憧れていたので嬉しいかな）
まずは落ち着くためにベンチへと腰かけた。
そんなサキリの姿にウホッと興味を引かれた男がいた。そう、それは亮。
滝行によって得た筋肉パワーを試したい、とウズウズしていた亮は、ベンチに座り足を組んだサキリと目が合った。
「やらないか」
シンプルに伝えるサキリ。だがその真意を見抜いた亮は大きく頷いた。
「目と目が合ったらバトルだ」
こうして、彼らはガッチリと腕を組み合い……腕相撲対決が始まった。
「レディー、ゴー！」
俊介がレフェリーとなり、急遽始まりし腕相撲対決。
まさに筋肉と筋肉のぶつかり合い。
「んぐぐぐ……ッッ」
正攻法にパワーで押してくる亮と
「…………くッッ」
力に強弱をつけ、テクニックで仕掛けてくるサキリ。
二人の額にジワリと流れゆく汗。
両者、一歩も譲らずに時間が流れていく。
さて、その頃。
「うーん、この筋肉の付き具合だといつもの服だと早く脱げないなぁ……」
悩ましい表情を浮かべる武道。
彼の得意技でもある瞬間ヌギッに遅れが生じてしまうようで。
「とは言っても、全然人間技を超えてますけどね……」
着てきた服がまったく入らなくなっていた修は作務衣へと着替え、暖かい牛乳とサンドイッチで小腹を満たしていた。
そして目の前で早ヌギッを披露しまくる生徒会長に呆……感嘆の表情を浮かべる。
「神魂の影響かとは思いますが……」
「あぁ、黒崎先生もマッチョだしね。まぁ、一時的なものだろうね、多分！」
武道が屈託のない笑みを浮かべれば、不思議と修も落ち着いた気持ちになってくるもので。
「……そういえば、俺、カメラ持ってきてました」
「写真撮っとこう！ いやむしろ俺撮って！ データ頂戴！」
修に掴みかからん勢いで武道の瞳がキラッキラに輝く。
圧倒されつつも、修がシャッターを切る度に繰り広げられる武道のマッスル☆ポーズ！
いつの間にか竜司も加わり、お互いの筋肉を見せつけ合う超兄貴展開で絵面が凄いことになってますが大丈夫でしょうかコレは。
竜次の大殿筋に武道の大腿四頭筋。そして何より二人の笑顔……！
その時。
「よっしゃ！！」
亮の声が響き渡った。
何事かと思えば、悔しそうながらも爽やかな笑みを見せるサキリの姿。
どうやら二人の腕相撲対決に勝敗が着いたようだ。
「勝者、新田亮！」
レフェリー俊介がいい声で亮の名を呼ぶと、ぴょんぴょんと飛び跳ねながら勝利を喜ぶ亮。
「新田も切れてるじゃないかバリバリだね」
「サキリこそ、僧帽筋が威嚇していたぞ」
「「ナイスバルク！」」
そう言い合うと、サキリと亮はお互いの力と筋肉を爽やかに褒め称え合い。
そんな二人の握手姿をプロカメラマンばりに撮影する修だった。
「……なんだこの空間」
呆れ顔の庚が戻ってくると、そこでは筋肉を称え合ったり腕相撲対決で更なる熱い友情が育まれていたり助平店員がすごすごと去っていったり、それはそれは一言では言い表せられない、なんというか酸っぱい空間となっていた。
「ライヘンバッハの滝君、やっぱり、筋肉見てて暑苦しいですし、その筋肉脱いでください！」
そして梢に早々に突っ込まれる庚。
替えの服を買いに行ったが、まっとうな衣服が軒並み売り切れ。
残っていたＴシャツが白無地Ｔシャツに達筆な筆文字で『ライヘンバッハの滝』と書かれた、もはや誰に向けて製作されたのかわからない代物のみ。相打ち感が半端ない。
「俺だって早くこのＴシャツも筋肉も脱ぎてぇよ」
「えぇー、俺はこの筋肉脱ぎたくないけど！ 今のこの俺の筋肉力（マッスルパワー）なら世界平和でもなんでも出来る気がする！」
「気のせいですねー」
「筋肉革命起こしてみせるぜ！」
「ガンバッテクダサイ」
思わず棒読みになる庚だった。
そんな彼らを、変わらずマッサージチェアから月詠はスケッチする。
「筋肉もいいよね。肉体美、素肌美は原初の芸術だよ」
頷きながら、月詠は筆ペンを取り出し、ペン入れをしていく。
「世紀末な漫画にいそう、て感じ」
筋肉男子を見つつ楽し気に筆を入れていくアーティスト月詠。
「旅烏様、先程から何を描かれてますの？」
七星がスケッチブックを覗き込めば。
並んで座禅組んで滝に打たれてるお坊さん、河童、蛙。どこかで見たことのあるタッチのそれは。
「鳥獣戯画みたいですわね」
「あながち間違いではない」
徳の高いそのイラストに、月詠はせっかくだ、と更に付け加えていく。
椅子に震えさせられ悶える水着巨乳女子、そして巨乳化し喜ぶおさげ髪の女子の姿を。
「これでいいだろう」
月詠は満足げな笑みを浮かべた。
フロント・ダブル・バイセップス、そしてアブドミナル・アンド・サイのポーズを全身鏡の前で披露するサキリ。
身体を動かす度に筋肉の繊維一本一本が喜んでいるのがわかる。
（パワー、スピード、申し分ない……。戦闘に最適な体と言えるだろう）
直ちにナイフを使った実践動作を試したい所だが、人が居る手前、その想いを胸に仕舞う。
（僕はこういう体格に少し憧れていたので嬉しいかな）
まずは落ち着くためにベンチへと腰かけた。
そんなサキリの姿にウホッと興味を引かれた男がいた。そう、それは亮。
滝行によって得た筋肉パワーを試したい、とウズウズしていた亮は、ベンチに座り足を組んだサキリと目が合った。
「やらないか」
シンプルに伝えるサキリ。だがその真意を見抜いた亮は大きく頷いた。
「目と目が合ったらバトルだ」
こうして、彼らはガッチリと腕を組み合い……腕相撲対決が始まった。
「レディー、ゴー！」
俊介がレフェリーとなり、急遽始まりし腕相撲対決。
まさに筋肉と筋肉のぶつかり合い。
「んぐぐぐ……ッッ」
正攻法にパワーで押してくる亮と
「…………くッッ」
力に強弱をつけ、テクニックで仕掛けてくるサキリ。
二人の額にジワリと流れゆく汗。
両者、一歩も譲らずに時間が流れていく。
さて、その頃。
「うーん、この筋肉の付き具合だといつもの服だと早く脱げないなぁ……」
悩ましい表情を浮かべる武道。
彼の得意技でもある瞬間ヌギッに遅れが生じてしまうようで。
「とは言っても、全然人間技を超えてますけどね……」
着てきた服がまったく入らなくなっていた修は作務衣へと着替え、暖かい牛乳とサンドイッチで小腹を満たしていた。
そして目の前で早ヌギッを披露しまくる生徒会長に呆……感嘆の表情を浮かべる。
「神魂の影響かとは思いますが……」
「あぁ、黒崎先生もマッチョだしね。まぁ、一時的なものだろうね、多分！」
武道が屈託のない笑みを浮かべれば、不思議と修も落ち着いた気持ちになってくるもので。
「……そういえば、俺、カメラ持ってきてました」
「写真撮っとこう！ いやむしろ俺撮って！ データ頂戴！」
修に掴みかからん勢いで武道の瞳がキラッキラに輝く。
圧倒されつつも、修がシャッターを切る度に繰り広げられる武道のマッスル☆ポーズ！
いつの間にか竜司も加わり、お互いの筋肉を見せつけ合う超兄貴展開で絵面が凄いことになってますが大丈夫でしょうかコレは。
竜次の大殿筋に武道の大腿四頭筋。そして何より二人の笑顔……！
その時。
「よっしゃ！！」
亮の声が響き渡った。
何事かと思えば、悔しそうながらも爽やかな笑みを見せるサキリの姿。
どうやら二人の腕相撲対決に勝敗が着いたようだ。
「勝者、新田亮！」
レフェリー俊介がいい声で亮の名を呼ぶと、ぴょんぴょんと飛び跳ねながら勝利を喜ぶ亮。
「新田も切れてるじゃないかバリバリだね」
「サキリこそ、僧帽筋が威嚇していたぞ」
「「ナイスバルク！」」
そう言い合うと、サキリと亮はお互いの力と筋肉を爽やかに褒め称え合い。
そんな二人の握手姿をプロカメラマンばりに撮影する修だった。
「……なんだこの空間」
呆れ顔の庚が戻ってくると、そこでは筋肉を称え合ったり腕相撲対決で更なる熱い友情が育まれていたり助平店員がすごすごと去っていったり、それはそれは一言では言い表せられない、なんというか酸っぱい空間となっていた。
「ライヘンバッハの滝君、やっぱり、筋肉見てて暑苦しいですし、その筋肉脱いでください！」
そして梢に早々に突っ込まれる庚。
替えの服を買いに行ったが、まっとうな衣服が軒並み売り切れ。
残っていたＴシャツが白無地Ｔシャツに達筆な筆文字で『ライヘンバッハの滝』と書かれた、もはや誰に向けて製作されたのかわからない代物のみ。相打ち感が半端ない。
「俺だって早くこのＴシャツも筋肉も脱ぎてぇよ」
「えぇー、俺はこの筋肉脱ぎたくないけど！ 今のこの俺の筋肉力（マッスルパワー）なら世界平和でもなんでも出来る気がする！」
「気のせいですねー」
「筋肉革命起こしてみせるぜ！」
「ガンバッテクダサイ」
思わず棒読みになる庚だった。
そんな彼らを、変わらずマッサージチェアから月詠はスケッチする。
「筋肉もいいよね。肉体美、素肌美は原初の芸術だよ」
頷きながら、月詠は筆ペンを取り出し、ペン入れをしていく。
「世紀末な漫画にいそう、て感じ」
筋肉男子を見つつ楽し気に筆を入れていくアーティスト月詠。
「旅烏様、先程から何を描かれてますの？」
七星がスケッチブックを覗き込めば。
並んで座禅組んで滝に打たれてるお坊さん、河童、蛙。どこかで見たことのあるタッチのそれは。
「鳥獣戯画みたいですわね」
「あながち間違いではない」
徳の高いそのイラストに、月詠はせっかくだ、と更に付け加えていく。
椅子に震えさせられ悶える水着巨乳女子、そして巨乳化し喜ぶおさげ髪の女子の姿を。
「これでいいだろう」
月詠は満足げな笑みを浮かべた。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2017年11月08日
- 参加申し込みの期限
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- 2017年11月15日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2017年11月15日 11時00分
