ウサギ戦隊バニレンジャー！｜リアクション

ウサギ戦隊バニレンジャー！

■クイーンの力
「感謝しろ、この俺が直接お前らをぶちのめしてやるよ」
　鞭をぴしぴし叩きつけながら近寄ってくる愛らしい系黒バニーアカリ。
　身構えるバニレンジャー達に、アカリは妖艶な笑みを浮かべ、片目を掌で隠した。
「ハート・エフェクト！！」
　アカリのウィンクと共に、鮮やかな光が放たれる。
　
　月に向かって真っ直ぐに放たれた光線。
　だが、月の影が月を護るように立ちはだかり、代わりに光線を受けた。
　すると、月の影だったものが、月とそっくりな姿へと変身し。
「ちょ、どうした……？」
　影が月の姿を形作る程に、影で作られていた月のバニー服は布地面積が少なくなり。
　己の身体を両手で隠す月に、影はうっとりとした眼差しで見つめ、月の身体を両手で抑え、押し倒した。
「ん……な、何をする……」
　月のことを熟知する影は、そっと月の首元に唇を這わせ。
「……ふぁ………」
　月の唇から吐息が零れる。
「ははっ、これはおもしれぇな」
　アカリの瞳から放たれる光線を浴びた者は、いやらしい気持ちになったり、身体が火照ったり、それはそれはけしからん効果があるのだ！
　月の姿に頬を染めていた碧南にも、アカリの光線が浴びせられる。
「なんだか暑い……」
　碧南も頬が紅潮し、熱を帯びた身体を冷ますかのように胸元を更に肌蹴出す。
　とろんとした瞳はうるうると潤み、己の身体を愛しげに抱く。
「なんだ、これは。催淫効果、か……！？」
　亮が周りの状況を冷静に分析する。少しだけ頬が赤いのは仕方ない。
　アカリのグラデーションかかった瞳から放たれる光線は範囲も広く、避けるのも困難で。
「あらあら、私のバニー服が……」
　紫苑が光線を受ければ、彼女のバニー服はジワジワと溶けだした。
　露わになっていく紫苑の腰、愛らしいヘソ、そして徐々に見えて行く紫苑のたわわな下乳……！
　せめて兎耳は守らねば！と紫苑がウサ耳を抑えるが、その分上半身の防御は甘くなる。
　どこかズレてるのは紫苑さんだから仕方ないよね！
　遂に紫苑のたわわの大事な部分の布も溶け始め……
「えっちなのはいけないと思いますー！」
　リリエルが仁王立ちで紫苑の身体を絶妙に隠すのだった。

　破廉恥大集合となったバニレンジャー達の姿に満足そうな笑みを浮かべるアカリ。
「はっはっは、ざまぁねぇなぁバニレンジャー。さて、鴻上はどんな効果が現れっかな？」
　サディスティックな表情で、物陰に身を寄せた彰尋に瞳を向けた。
「……止めろ」
「あぁん？」
　ドスの聞いた、しかし、いつもより高く美しい声が響き、アカリが振り向いた。
　そこには真っ赤な髪を揺らす、白いバニー服姿の悠月の姿が。
「おー、やっと変身する気になったわけ」
「今の俺は最ッ高に機嫌が悪いんだ」
「お前もこっち側の人間なんじゃねーの？一緒にコイツらいたぶろーぜ、なぁ？」
　アカリが挑発的な視線を悠月に送る。
「……断るに決まってんだろ」
「つまんねーやつ」
　アカリが片目を瞑るのと同時に、悠月が口を開いた。
　悠月が紡ぐ歌にはろっこんの力「Holly Knight」が宿り、悠月の周りに障壁が現れ、アカリの「ハート・エフェクト」を間一髪で防いだ。
　舌打ちをしたアカリは、一度倒された雑魚タコ達に声をかける。
「おい、雑魚ども。まだいるんだろ？　出てこい」
　ミニタコやミニカメが部屋へと現れた。
「一番よく出来たコには後でご褒美あ・げ・る」
　ピシィン！とアカリが鞭をしならせれば、雑魚の士気が爆上げしたのは言うまでもなく。
「バニレンジャーどもをもぉっと気持ち良くしてやりな！」
　そう言うと、破廉恥光線の影響を受けたバニレンジャー達にミニタコが絡みつき、ミニカメがぬめりとした首で攻撃を加えてきた。
　尚も歌い続ける悠月。
　ミニタコがバニー美少女姿の悠月に絡まれば、円錐型のたわわな美乳がゆさゆさと揺れる。
「……ッ……！」
　頬が紅潮しても、歌うことを止めない悠月にアカリはイラつきを見せる。
「ったく、なんなんだよもう！！」
　アカリの鞭が悠月の身体をいたぶる。
「……くぅっ！」
　悠月の歌から遂に歌が止まり、障壁が消えた。
「お前ら、ムカつくんだよ！！！」
　悠月がカッと目を見開き、意識を集中させた、その時だった。