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- 種族
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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
魔界からの試練 ――たゆたう混沌姫ミサラトテップ――
前騒：潮騒に誘われて
気がついたとき、来島 アカリは洞窟のような場所に来ていた。確かに広い場所ではあるが、どこからとも無く潮騒が聞こえてくる。よく見ると、海と繋がっているのか、一部は潮溜まりになっている。
（この感覚……、また『SOC』の中、なのか？）
前回の戦いが切欠でゲームを始めた彼は、今日も友達に誘われて遊んでいたところだった。だが、休憩をしている間に巻き込まれたらしい。
そこでふと、違和感を覚え自分の身体を見てみれば、ふっくらとした胸がある。だが、ぱっ、とみた感じはあんまり変っていないのは、普段からとても中性的で尚且つキュートな外見をしているから……ってこっちを睨まないで！！
「今、ものすっごく喧嘩売られた気がした……っと、それにしてもたまに女と間違われるとはいえ、本当に女になる日が来るとか……」
と、その時。傍らで赤いポニーテールが揺れた。よく見るとそれは知人のような気がする。
「なんだここは。ゲームの……中？ こういうのはあまり経験が無いが、女に変る仕様は普通なのか？」
獅子目 悠月は首を傾げつつ自分の胸を見た。ちょっとぷるん、としたそれは大きさ的に中ぐらい、カップ換算でDよりのCと言った所だろうか？ 綺麗な円錐形の美乳の美女がそこにいた。
ちなみにアカリの胸は発展途上のBといった具合である。どこぞの紳士が「ちっぱいにも夢はあるんだよ」とかのたまわりそうだがそこは自重しておこう。因みに「巨乳はジャスティス！」とか叫ぶ野郎もいたりするからこの世って不思議である。
閑話はそこまでにして。そこで悠月は傍らのアカリに気づいた。２人は暫らく見つめあい、悠月はぽつり、と言った。
「なんだ、来島か。お前は男のままなのか」
「へっ？！」
その一言に思わず表情が険しくなるアカリだが、ここで漸く悠月はアカリも女性になっている事に気付いた。
「いや、変化がないからてっきり……。それに、そっちの方が自然じゃないか？」
「おーし、それは喧嘩売ってると言っていいんだな獅子目？！ お前こそずいぶんお似合いじゃねーかよ」
そう言ったアカリに、悠月は僅かに苦笑する。
「少し筋肉と脂肪分の割合が変ったくらいだ。なんとかなるだろ」
そういい合う２人の間にまぁまぁ、と声を掛けながら入る者が１人。桜庭 円だった。彼女はにっこり笑った。
「折角のミサラトテップ戦だし、楽しもうよ」
しかし、そう言っている脳裏では、怪しい考察が渦巻いていた。
円は色々と怪しいレパートリーを内包する『寝子島書房』の本を時折読んでいる。そして今回も魅せるプレイ、バグプレイを研究する『寝子島書房ネトゲ部』で遊びまくった口である。
（書房式スケートスキルビルド、だね。このジョブってモーションキャンセルで色々遊べるから面白いんだよね）
円は、早く色々試したいな、と頷く。どことなく目がきらっきらしているのは気のせいではないだろう。
「……あれ？」
不思議そうにきょとん、としていたのは戌貝 二一。彼女はいつのまにかここへ来たらしく、少しおろおろしている。
（次に出す本の構成、どうしようか考えていただけなんだけれども……）
衣服は、どうみても忍者である。二一は大好きなヒーローアニメの推しキャラと似ているように思えた。背負った大手裏剣にスポンサーロゴ入りなのが再現度を高めている。
「ふおおおっ！ これはこれで見切れさん美味しいのだ！」
「それ以上詳しく言うとばっさりカットされるかもしれません……」
そんな姿の二一を見て、後木 真央が興奮気味に叫び、傍らの北条 冬華が窘める。因みに真央の衣装は学校のジャージ上下＋赤猫リュックという普段の格好と似ている。そして、頭にはもっふりとした三毛猫のぬいぐるみである。
一方、冬華は盗賊っぽい格好である。水色のマフラーがとっても凛々しいが胸が物凄く自己主張しているようにも思えた。
（少し、恥ずかしいかも……）
内心でもじもじしていると、彼女はなにか虚空に光っているように見えた。それをつつくとステータス的なものが浮かんでいる。真央と二一も気になりやってみる。と、冬華と二一は軽戦士、真央は治癒士である事が記されていた。
「なんとっ、真央ちゃんはクレリックにレベルアップなのだ？！ 伝家の宝刀をつかえ、という神様のお導きなのだ？」
脳裏に過ぎったのが、『足掻いても絶望的な異世界で敵を殴り倒す医者』か、『うっかりで友達を殴り倒す天使』……ではないとは思うが、なんか、真央の目に狂気が宿った……ような気がした。
真央は手に凶器（と書いて釘バット）を握ると、にやり、と笑う。
「クレリック＝撲殺天使って聞いたのだ。真央ちゃん、殺ってやるのだ～っ」
「な、なんか違うものに見えてくるよ……」
高笑いをする真央を見、二一は思わずそう突っ込む。傍らの冬華は、どうしよう、と頭を抱えるのだった。
気がついたとき、来島 アカリは洞窟のような場所に来ていた。確かに広い場所ではあるが、どこからとも無く潮騒が聞こえてくる。よく見ると、海と繋がっているのか、一部は潮溜まりになっている。
（この感覚……、また『SOC』の中、なのか？）
前回の戦いが切欠でゲームを始めた彼は、今日も友達に誘われて遊んでいたところだった。だが、休憩をしている間に巻き込まれたらしい。
そこでふと、違和感を覚え自分の身体を見てみれば、ふっくらとした胸がある。だが、ぱっ、とみた感じはあんまり変っていないのは、普段からとても中性的で尚且つキュートな外見をしているから……ってこっちを睨まないで！！
「今、ものすっごく喧嘩売られた気がした……っと、それにしてもたまに女と間違われるとはいえ、本当に女になる日が来るとか……」
と、その時。傍らで赤いポニーテールが揺れた。よく見るとそれは知人のような気がする。
「なんだここは。ゲームの……中？ こういうのはあまり経験が無いが、女に変る仕様は普通なのか？」
獅子目 悠月は首を傾げつつ自分の胸を見た。ちょっとぷるん、としたそれは大きさ的に中ぐらい、カップ換算でDよりのCと言った所だろうか？ 綺麗な円錐形の美乳の美女がそこにいた。
ちなみにアカリの胸は発展途上のBといった具合である。どこぞの紳士が「ちっぱいにも夢はあるんだよ」とかのたまわりそうだがそこは自重しておこう。因みに「巨乳はジャスティス！」とか叫ぶ野郎もいたりするからこの世って不思議である。
閑話はそこまでにして。そこで悠月は傍らのアカリに気づいた。２人は暫らく見つめあい、悠月はぽつり、と言った。
「なんだ、来島か。お前は男のままなのか」
「へっ？！」
その一言に思わず表情が険しくなるアカリだが、ここで漸く悠月はアカリも女性になっている事に気付いた。
「いや、変化がないからてっきり……。それに、そっちの方が自然じゃないか？」
「おーし、それは喧嘩売ってると言っていいんだな獅子目？！ お前こそずいぶんお似合いじゃねーかよ」
そう言ったアカリに、悠月は僅かに苦笑する。
「少し筋肉と脂肪分の割合が変ったくらいだ。なんとかなるだろ」
そういい合う２人の間にまぁまぁ、と声を掛けながら入る者が１人。桜庭 円だった。彼女はにっこり笑った。
「折角のミサラトテップ戦だし、楽しもうよ」
しかし、そう言っている脳裏では、怪しい考察が渦巻いていた。
円は色々と怪しいレパートリーを内包する『寝子島書房』の本を時折読んでいる。そして今回も魅せるプレイ、バグプレイを研究する『寝子島書房ネトゲ部』で遊びまくった口である。
（書房式スケートスキルビルド、だね。このジョブってモーションキャンセルで色々遊べるから面白いんだよね）
円は、早く色々試したいな、と頷く。どことなく目がきらっきらしているのは気のせいではないだろう。
「……あれ？」
不思議そうにきょとん、としていたのは戌貝 二一。彼女はいつのまにかここへ来たらしく、少しおろおろしている。
（次に出す本の構成、どうしようか考えていただけなんだけれども……）
衣服は、どうみても忍者である。二一は大好きなヒーローアニメの推しキャラと似ているように思えた。背負った大手裏剣にスポンサーロゴ入りなのが再現度を高めている。
「ふおおおっ！ これはこれで見切れさん美味しいのだ！」
「それ以上詳しく言うとばっさりカットされるかもしれません……」
そんな姿の二一を見て、後木 真央が興奮気味に叫び、傍らの北条 冬華が窘める。因みに真央の衣装は学校のジャージ上下＋赤猫リュックという普段の格好と似ている。そして、頭にはもっふりとした三毛猫のぬいぐるみである。
一方、冬華は盗賊っぽい格好である。水色のマフラーがとっても凛々しいが胸が物凄く自己主張しているようにも思えた。
（少し、恥ずかしいかも……）
内心でもじもじしていると、彼女はなにか虚空に光っているように見えた。それをつつくとステータス的なものが浮かんでいる。真央と二一も気になりやってみる。と、冬華と二一は軽戦士、真央は治癒士である事が記されていた。
「なんとっ、真央ちゃんはクレリックにレベルアップなのだ？！ 伝家の宝刀をつかえ、という神様のお導きなのだ？」
脳裏に過ぎったのが、『足掻いても絶望的な異世界で敵を殴り倒す医者』か、『うっかりで友達を殴り倒す天使』……ではないとは思うが、なんか、真央の目に狂気が宿った……ような気がした。
真央は手に凶器（と書いて釘バット）を握ると、にやり、と笑う。
「クレリック＝撲殺天使って聞いたのだ。真央ちゃん、殺ってやるのだ～っ」
「な、なんか違うものに見えてくるよ……」
高笑いをする真央を見、二一は思わずそう突っ込む。傍らの冬華は、どうしよう、と頭を抱えるのだった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2016年08月03日
- 参加申し込みの期限
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- 2016年08月10日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2016年08月10日 11時00分
