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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
天界よりの試練 ――花咲く風のコズエル――
起：極天使の慈愛
戦闘は、既に始まっていた。蝶の幻影が飛び交う中、攻撃に出る如月 庚。彼は内心でため息を付く。よく考えてみれば、相棒とも言える『彼女』とは戦った事が無かった。
（この手のゲームはあまりやらねぇんだが、あいつのやり方は熟知しているつもりだ）
さて、通用するかね、と内心で呟き、両手に持った短刀で切りつける。
蝶の幻影をものともせず、それに続くのは手持ち装備で何とか整え、マクロは封印の方向に持っていった嘉月兔 ネヴィア。
「よし、逝くぞ！」
「ってソレはアカンから！」
誤字ってるから！ と律儀に遠くから七瀬 璃音が突っ込む。しかしネヴィアは止まらない。
着ぐるみ重戦士『(･∀･)』（以後、着ぐるみさんと表記）がオカン的な雰囲気と表情で前衛をフォローし、コズエルと治癒士から付かず離れずといった辺り……中衛位置から弩（いしゆみ）を放つ。それにより羽攻撃を防ぐとネヴィアはコズエルへと短刀を振るう。
（あぁ、折角のチャンスが！）
何のチャンスかはご想像にお任せします。ほら、後で着ぐるみさんが『（・ω・）ノ＜だいじょぶ？』って気にしてるから！ 心配してくれているから！！
「続きますっ！」
夕鈴 翼が少し後からナイフを投げる。予備動作から攻撃を先読みした彼女は、蝶の幻影をこれで凌げないかと考えたのだ。だが、ナイフは幻影をすり抜けて戻ってくる。
（これは大人しく本体を叩くしかないですね）
翼は少し下がってチャンスを狙い、コズエルへとナイフを投擲する。それを繰り返していくうちに、どうやら物理的な攻撃に関しては自分の攻撃でキャンセルできるらしい、という事はつかめた。
（まずは、これだ！）
回復担当が少ない事を鑑み、八神 修は早速重戦士たちへ自動ＨＰ回復とバットステータス（以下ＢＳと表記）対策にレジスト（異常抵抗）をかける。それを受けながら日暮 ねむるは大盾を手に身構える。彼は治癒士狙いの攻撃を只管ガードするつもりでいる。
「無茶、するなよ」
「わかってるって」
修の言葉に笑いながら答えるねむる。だが、鎧は思っていたよりちょっと重い。これはちょっと痩せるかも、なんて思いつつも状況を真剣に見守る。
「だいじょーぶかー？」
そんな事を聞いてくるのは、少し前にいる卯木 衛。この１９人の中で唯一の魔導士だ。彼は開始早々少し下がりコズエルの攻撃が及ぶ範囲を観察し、自分の呪文が届く範囲との兼ね合いでぎりぎり後衛という位置にいたのだ。
「準備よーしっ！ ヘイト？ だっけか。それに気をつけなきゃな！」
そういって『紅蓮球』を発動させる衛。炎の玉を飛ばす攻撃で、消費MPは少ない割に攻撃力がある。どうやらコズエルには抜群に効果を齎すようで、その羽を散らしながら燃えていく。
（よしっ）
衛は手ごたえを覚えつつ、身の丈よりも長い杖を構え、呪文に集中した。
「……さて、うまく立ち回らんと他の皆を殺しかねん」
前衛組の支援に動いたのは、黒兎 都。彼女は武器であるビオラを奏で攻撃力と移動速度を向上させる魔曲スキル『進撃のオーバーチュア』を発動させる。その躍動感溢れるメロディーに支えられ、前衛たちはより素早い動きでコズエルへと迫っていた。
一方、中・後衛には先ほどネヴィアにつっこんでいた璃音がマンドリンを奏でて支援に。今使っているのは魔力を上げＭＰを自動回復させる魔曲スキル『神秘の泉』だ。自分を含め後衛組は治癒士と魔導士。ＭＰが尽きたその時が終りといっても過言ではない。
来島 アカリは他の治癒士から離れた位置で戦況を見守っていた。位置は後衛と中衛の間あたりで、ぎりぎり璃音の魔曲が届く範囲だ。
「他のヒーラーと回復スキルがかぶらないようにしないと……」
そう言っている側から、ふわふわと花が舞い散るエフェクトがコズエルの周りに浮かび上がる。
「緑くるよーっ！」
先に出た庚を庇うように出た薄野 九月が叫ぶ。彼女は戦斧を構え、思いっきり振り落とした。
「マキ割りアターック！」
スッパーン、と小切れよい音が響き、コズエルが体制を崩す。だがその時既に花のエフェクトが淡い緑色の蝶へと変っていた。
『静寂なる緑』
舞い上がる緑色の蝶。庚を庇った九月の膝が折れ、そのまま眠りに付く。その他にもネヴィアなどコズエルに接敵していた数名がその場に倒れた。
「まずいっ！」
アカリはすかさず杖を向け、眠気覚ましのスキルを発動させる。彼がカバーできなかった分を修が担当し、夜海霧 楓はＨＰが多めに削れた人へ回復を施す。
「これでしばらくは勝手にＨＰを回復してくれる筈だ」
「ありがと！」
【眠り】も解かれ、ＨＰ自動回復を受けた翼が、再びナイフを投げた。様子を見ていた日暮 ねむるがコズエルを見据え僅かに目を細める。
「コズエル、よく見たらじわじわこっちに来てるよね」
「ちっ、治癒士狙いか……」
彼の呟きに、楓は舌打ちする。治癒士は今回少ない。狙われるような気はしていたが、意外に早いような気がした。
戦闘は、既に始まっていた。蝶の幻影が飛び交う中、攻撃に出る如月 庚。彼は内心でため息を付く。よく考えてみれば、相棒とも言える『彼女』とは戦った事が無かった。
（この手のゲームはあまりやらねぇんだが、あいつのやり方は熟知しているつもりだ）
さて、通用するかね、と内心で呟き、両手に持った短刀で切りつける。
蝶の幻影をものともせず、それに続くのは手持ち装備で何とか整え、マクロは封印の方向に持っていった嘉月兔 ネヴィア。
「よし、逝くぞ！」
「ってソレはアカンから！」
誤字ってるから！ と律儀に遠くから七瀬 璃音が突っ込む。しかしネヴィアは止まらない。
着ぐるみ重戦士『(･∀･)』（以後、着ぐるみさんと表記）がオカン的な雰囲気と表情で前衛をフォローし、コズエルと治癒士から付かず離れずといった辺り……中衛位置から弩（いしゆみ）を放つ。それにより羽攻撃を防ぐとネヴィアはコズエルへと短刀を振るう。
（あぁ、折角のチャンスが！）
何のチャンスかはご想像にお任せします。ほら、後で着ぐるみさんが『（・ω・）ノ＜だいじょぶ？』って気にしてるから！ 心配してくれているから！！
「続きますっ！」
夕鈴 翼が少し後からナイフを投げる。予備動作から攻撃を先読みした彼女は、蝶の幻影をこれで凌げないかと考えたのだ。だが、ナイフは幻影をすり抜けて戻ってくる。
（これは大人しく本体を叩くしかないですね）
翼は少し下がってチャンスを狙い、コズエルへとナイフを投擲する。それを繰り返していくうちに、どうやら物理的な攻撃に関しては自分の攻撃でキャンセルできるらしい、という事はつかめた。
（まずは、これだ！）
回復担当が少ない事を鑑み、八神 修は早速重戦士たちへ自動ＨＰ回復とバットステータス（以下ＢＳと表記）対策にレジスト（異常抵抗）をかける。それを受けながら日暮 ねむるは大盾を手に身構える。彼は治癒士狙いの攻撃を只管ガードするつもりでいる。
「無茶、するなよ」
「わかってるって」
修の言葉に笑いながら答えるねむる。だが、鎧は思っていたよりちょっと重い。これはちょっと痩せるかも、なんて思いつつも状況を真剣に見守る。
「だいじょーぶかー？」
そんな事を聞いてくるのは、少し前にいる卯木 衛。この１９人の中で唯一の魔導士だ。彼は開始早々少し下がりコズエルの攻撃が及ぶ範囲を観察し、自分の呪文が届く範囲との兼ね合いでぎりぎり後衛という位置にいたのだ。
「準備よーしっ！ ヘイト？ だっけか。それに気をつけなきゃな！」
そういって『紅蓮球』を発動させる衛。炎の玉を飛ばす攻撃で、消費MPは少ない割に攻撃力がある。どうやらコズエルには抜群に効果を齎すようで、その羽を散らしながら燃えていく。
（よしっ）
衛は手ごたえを覚えつつ、身の丈よりも長い杖を構え、呪文に集中した。
「……さて、うまく立ち回らんと他の皆を殺しかねん」
前衛組の支援に動いたのは、黒兎 都。彼女は武器であるビオラを奏で攻撃力と移動速度を向上させる魔曲スキル『進撃のオーバーチュア』を発動させる。その躍動感溢れるメロディーに支えられ、前衛たちはより素早い動きでコズエルへと迫っていた。
一方、中・後衛には先ほどネヴィアにつっこんでいた璃音がマンドリンを奏でて支援に。今使っているのは魔力を上げＭＰを自動回復させる魔曲スキル『神秘の泉』だ。自分を含め後衛組は治癒士と魔導士。ＭＰが尽きたその時が終りといっても過言ではない。
来島 アカリは他の治癒士から離れた位置で戦況を見守っていた。位置は後衛と中衛の間あたりで、ぎりぎり璃音の魔曲が届く範囲だ。
「他のヒーラーと回復スキルがかぶらないようにしないと……」
そう言っている側から、ふわふわと花が舞い散るエフェクトがコズエルの周りに浮かび上がる。
「緑くるよーっ！」
先に出た庚を庇うように出た薄野 九月が叫ぶ。彼女は戦斧を構え、思いっきり振り落とした。
「マキ割りアターック！」
スッパーン、と小切れよい音が響き、コズエルが体制を崩す。だがその時既に花のエフェクトが淡い緑色の蝶へと変っていた。
『静寂なる緑』
舞い上がる緑色の蝶。庚を庇った九月の膝が折れ、そのまま眠りに付く。その他にもネヴィアなどコズエルに接敵していた数名がその場に倒れた。
「まずいっ！」
アカリはすかさず杖を向け、眠気覚ましのスキルを発動させる。彼がカバーできなかった分を修が担当し、夜海霧 楓はＨＰが多めに削れた人へ回復を施す。
「これでしばらくは勝手にＨＰを回復してくれる筈だ」
「ありがと！」
【眠り】も解かれ、ＨＰ自動回復を受けた翼が、再びナイフを投げた。様子を見ていた日暮 ねむるがコズエルを見据え僅かに目を細める。
「コズエル、よく見たらじわじわこっちに来てるよね」
「ちっ、治癒士狙いか……」
彼の呟きに、楓は舌打ちする。治癒士は今回少ない。狙われるような気はしていたが、意外に早いような気がした。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2016年07月01日
- 参加申し込みの期限
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- 2016年07月08日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2016年07月08日 11時00分
