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タロットの館へようこそ
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●過去と未来
白草 朱乃
から占いのお誘いメールを貰って占いの館へやってきた
呉井 陽太
は、とりあえず一緒にタロットの館に来てみたはいいが何を占ってもらうか決めあぐねていた。
「先輩は何占います?」
「何を占ってもらおー? あ、そうだ。最近色んな事が起こってるから……」
これからの運気、なんてどうかな。すると、朱乃は頷いた後でいぶかしげな顔をする。
「確かに最近妙な事件が多いかも……先輩は巻き込まれてないですよね……?」
たはは、と軽く笑うと、占い師はそっとカードを差し出した。陽太が引いたのは、『法王』の逆位置。
「ルールやモラル、何かに縛られて身動きが取れなくて、そこから抜け出す為に他人の迷惑を顧みないで無謀な行為に出てしまうかもしれないというカードよ」
はっきりそこまでサラッと告げて、占い師は陽太をじっと見つめた。
「あ、ありゃー……よく怪我しそうって言われるから気をつけよっと」
心配そうに朱乃はその占い内容を聞いている。占い師は小さく首をかしげた。
「……あなたは、何か抱え込んでいることがあると思うんだけれど……良いわ、誰でも話したくない、話せない事ってあるもの。ただ、一つだけ……視野を広く持つことが大切よ。道はいくつもあるから」
陽太は穏やかに頷くと、ちらと朱乃を見遣った。
「次はあなたの番ね? さあ、お悩みをどうぞ」
朱乃は青いネイルのつま先をきゅっと握るようにして手を組み、明るく答えた。
「私は占ってもらうなら相性占いをしてみたいです!」
「え。朱乃ちゃん」
「呉井先輩との!」
「オレとの相性を占うの?」
「あっごめんなさい……駄目でしたか?」
朱乃はハッとした表情で陽太を振り返る。
「いいのかな、オレとの相性占いで……」
「何となく気になって……呉井先輩だからいいんですの」
正直、朱乃にそう言ってもらえたのは嬉しかった。陽太は頷いて、それから占い師に頭を下げる。
「オレも気になるから相性占いよろしくお願いします」
そしてシャッフルされたカードを朱乃はドキドキしながら一枚選ぶ。目の前に出てきたのは『吊るされた男』
「うーん、空回りという意味のカードね」
「えっ……」
朱乃は残念そうに目を伏せる。
「……そうなん、ですか」
陽太はそんな朱乃の背をぽんぽんと優しく撫でた。何故こんなに残念なのか、胸の奥がちくりと痛むのか、朱乃は不思議で仕方がなかった。この気持ちを、何と呼べばいいのか、わからなかった。
「あなたがもし彼を思っているのだとしたら、彼の事を積極的に知りに行けない、とか、何かあれば自分が犠牲になればいいだとか……そんな風に思っていない……? もし、そうだとしたらそのままならもがけばもがくほど絡まって行ってしまう関係になるわ」
朱乃はバッと顔を上げる。
――そんなのは、嫌。
元より他人の為に動くことが好きで、自分を二の次にしてきた朱乃は、ここにきて知らされる。『自分も大切にしなければいけない』と。その責任感や正義感が朱乃を縛り、疲弊させるなどとは朱乃も思っていなかったのだ。
「あなたは他人をとても大切にするひとだわ。それは本当に素晴らしい美点よ。でも、あなたを大切にしたい人もいるという事を絶対に忘れないで」
ふと横を見ると、陽太が優しく微笑んでくれた。
――そう言えば、どうして『呉井先輩』と来たかったんだろう。……どうして? 大丈夫、と言うように優しく背を擦ってくれる陽太に、頷いて朱乃は占い師に向き直る。
「ありがとうございました……。あ、過去の話ですわね。……実は昔は今ほど体が強くなく、体力をつける為にもフェンシングを始めましたの」
「あら、フェンシングを……。すごいわ」
ぽんと手を打つ占い師は尊敬のまなざしで朱乃を見る。なんでも、占い師はとんでもない運動音痴なのだそうだ。
「テレビで見た試合が本当に格好よくて朱乃もああなりたいと思ったのがキッカケで……」
「まぁ。憧れから行動に移せるなんてすごいことだわ! 選手みたいに、なれると素敵ね」
にこっと微笑んだ占い師につられて、朱乃も微笑む。次は陽太の番。少し緊張した面持ちで陽太は切り出した。
……彼が何故相性占いの時に躊躇したかというと、実はまだ朱乃に話せていないことがあったから。そんな状態で占ってもらっても、本当に相性は見えるのかと不安だったのもある。今なら、話せる気がした。
「オレ、実は弟と将来の事や過去の事で衝突しちゃって」
朱乃はハッとした顔で陽太の話を追う。
「……ソレが原因で、星ヶ丘の実家を出て。今は寮で暮らしてるっていうのもあるし
色々あって何から話せばいいのやらで……」
朱乃ちゃんに話せて無い事、結構ある。そう言って、陽太は少し視線を落とした。朱乃はと言うと、イチゴ摘みの時に陽太が行っていた寮の事と実家について少しでも聞けたことが内心嬉しくて、胸が熱くなっている。
ハッと顔を上げ、陽太はかぶりを振った。
「って、暗い話になってごめん……!」
占い師と朱乃は、ゆるりと首を横に振る。
「大丈夫よ。あなたの気持ち、わかるなんて気安く言えないけれどそれでも、あなたが少しでも荷を降ろせたらと思うわ」
「私なら大丈夫です、寧ろ話してくれて有難うございます」
「え……?」
何故礼を言われたのかわからず、陽太は聞き返す。
「もし話してくれるなら今度聞かせてくれませんか? 先輩の事、知りたいんです」
もちろん、強要するつもりはない。それでも、ただ歩み寄りたくて、寄り添いたくて朱乃は思い切って提案したのだ。
「わかった、今度話すよ」
真摯な瞳を朱乃にむけてしっかりとそう告げると、陽太は視線をテーブルへと戻す。そして。
「あの、占い師さん」
「はい」
「これからも朱乃ちゃんが元気でいられるように病気や危険な事から守れるようなブレスレットを下さい」
朱乃は慌てて立ち上がりそうな勢いで答える。
「ブレスレットを私の為に……? 先輩にこそ持ってて欲しいのに……」
陽太はにっこりとほほ笑むと首を横に振った。
「朱乃ちゃんを、守りたいから」
手渡されたのは、まるで新緑のようなアベンチュリンと湖のような青を湛えたアパタイトが入った水晶をベースにしたブレスレット。陽太は占い師から受け取ると、それをするりと朱乃の手首に通してやった。
「大事にします」
朱乃は、自分の手首から離れようとした陽太の手をそっと引き寄せて握る。陽太はその手を反対の手で包むようにして優しく握り返し、頷いた。
「……ありがとう」
――きっと、空まわることはもうないだろう。この二人は大丈夫。占い師は、確信したのだった。
●夜の散歩に素敵な刻を
夜。とっぷりと暮れた藍色の中を、たっぷりとしたフリルがついたワインレッドのワンピースで歩いているのは
桜 月
。彼女の日課である夜の散歩には、まだ寒いのでダークカラーのコートも一緒だ。お気に入りの黒い日傘を手に、路地裏を行くと……。
「占い?」
彼女は不思議な雰囲気の店を見つけた。引き寄せられるように手をドアにかける。
(折角の出会いだ、頼もうか)
「いらっしゃい」
占い師は穏やかに微笑みかけて、月をソファへと促す。月は少し考えてから、口を開いた。
「ええと、自分の事を占って欲しくて。最近特になんだけど、この島に来る前から色々と変化してて、それに合わせて私もどう変わっていくのか、これからどういう事が訪れるのか……」
(気休めになるかどうかは、私が結果をどうとらえるか、次第なのかな)
そんなことを思いながら、月はカードを引く。『太陽』のカードを占い師に差し出すと、占い師はなるほど、と言ったような顔をした。
「あなたは、自分らしさを前に出して行けるようになってきているわね」
「うん、そんな感じ……」
「楽しさや充足感がある生活に切り替わってきているんじゃない? それこそ日が差すように」
月と言う名前を持っているのに、『太陽』なんて不思議。少しだけ、そう思った。
「それに、このカードは『芸術性』と言う意味もあるのだけれど……もしかしてその服……?」
「うん。実は、自分で服をデザインしているんだ」
やっぱり、というように占い師は頷く。そういえば報酬代わりの話がまだだったね、と月は切り出した。
「そうだな、服をデザインする理由なんだけど、それは自分の中にある何かを表したいからなんだ」
「まさに、『太陽』のカードが示す通りよ。どう? 楽しめている?」
月は、頷く。
「だからか女の子の服ばかりなんだけど、最近は友人がモデルをしてくれてるんだ」
「まあ、素敵……」
少し月の声が小さくなった。
「その子が気になってて、その想いがデザインに現れてるのか変化が出てきたんだ」
小さく笑むと、月はこう結んだ。
「このまま続けたらどうなるか……またここに来た時に話するでいいかな?」
占い師は穏やかに頷き、そして答える。
「もちろんよ。ふふ、太陽のカードが出た時はね、生命力が高まっている証拠なの。そして、自己表現能力も同時に高まっているはずなのよ」
スッとカードを掲げ、占い師は続ける。
「あなたの夢や思いを口に出すにもとてもいい時期よ」
「なるほど。……じゃあこれからも頑張ろう」
うん、と月は頷く。そして。
「こうしたらもっと良くなるって事とかは、ある?」
占い師は大きく頷いて、そして告げた。
「あなたがあなたらしくあること。本音を隠さないで、堂々とすることよ」
なるほど、と月は頷き、その言葉を胸に店を出た。
――空には、明るい星が瞬いている。
●興味を擽るものならば
千歳飴 楓子
は、路地裏をぶらついているときにこの店を見つけた。
『タロットの館』なるほど、暇つぶしにはおあつらえ向きだ。
(占いか。特別信じているわけではないが嫌いじゃない)
なにか興味を擽ることがこの先で待っているかも。と扉を開く。タロットというのにも興味があった楓子は、早速占ってもらうことにした。彼女が希望したのは、『基本的な事柄』自己を分析する占いだ。
ソファに身を沈めると、促されるままにカードを引いて占い師へと告げる。
「ひとつよろしく頼むよ」
「ええ、それじゃあカードを開くわね」
そっと開かれたカードは、『太陽』の逆位置。
「……『太陽』は、エネルギーを表すカード。充足感や『らしさ』を示すカードなの」
「ふむ」
「それの逆位置は、つまり……充足感が足りないという意味になるわ。あなた『らしさ』がはっきりしないという事なの。自分の事だけに没頭して周囲が見えない、とか、実は自信が無いのにそれを振り切るために自信がある振りをするとかっていう意味もある」
「ほう」
楓子のその手にスマートフォンが握られているのを見て、占い師はハッとした顔をした。
「……他者との関係が希薄になっているのではないかしら。アドバイスできることがあるとしたら、もっと視野を広げることで世界が広がる……ということね」
「ふむふむ……そうか……一理ある……」
楓子は納得したように頷いた。所詮占いだ。良くも悪くもそんなに気にすることは無かろうと彼女の表情からうかがえる。占い師は、少し居心地が悪そうに視線を落とした。
(……占いって信じてもらわないとなかなか当たらないんだけど……どうかしら、あたっているのかしら……)
占い師がそんな不安を抱いていることなど微塵も感じず、楓子はショーケースに視線を移す。
「もしよければ、ブレスレットを一つ作ってくれないか?」
どんなものがいいかと問われると、楓子は簡潔に『私のイメージで』と答えた。そして、ブレスレットが出来上がるまでの間に、とスマートフォンのゲームアプリを起動する。
(あ……)
なるほど、この子これに集中してるのね。占い師はそう思うと、引き出しからタイガーアイを取り出した。そして、アンバーと水晶をバランスを見ながら配置していく。
「出来たわよ」
「ん、ちょっと待ってくれたまえ……失礼。よし」
スマートフォンをしまうと、楓子は顔を上げる。
「これは?」
どんな意味がある石なのかと問うと、占い師は答えた。
「運気を底上げしてくれるの。ギャンブルやここ一番って時に強くなれるのよ。あと……おせっかいかもしれないけれどタイガーアイには周囲の目を気にせずに自我を保つという力もあるわ。きっとあなたを守ってくれるわよ」
「ふふ、そうか。ありがとう」
腕にブレスレットを付けると、楓子は財布を取り出す。
「糧となりそうな程高尚な過去は持ち合わせていないから」
と楓子は紙幣を渡した。
「別に高尚でなくてもいいのよ……?」
楓子はふっと笑うと、首を横に振る。占い師も深くは言及せず、彼女の背を見送ることに。軽く一礼するとドアベルを鳴らし、楓子は店を後にした。
「うん、興味深い話が聞けた」
満足げに呟き、楓子は作ってもらったばかりのブレスレットを陽に透かす。アンバーの落ち着いたカラーが、楓子を癒すようにキラキラと煌めいていた。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月25日
参加申し込みの期限
2016年06月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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