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ある2人に課せられた指令
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御巫 時子
は、学校の屋上で景色を眺めていた。空は青く澄んでいたが、冬の寒さが身体に沁み渡る。
「御巫さん?」
「尚輝先生……!?」
景色を見ていて気付かなかった。いつの間に屋上に来ていたのだろう、
五十嵐 尚輝
先生が後ろにいた。
五十嵐先生はいつも理科室にいるのだと思っていた。が、驚くと同時に、会えたことがとても嬉しい。
そのとき、脳内に指令が届く。
手を繋がないと世界が大変なことになる。そう聞こえた。
(どなたかの声が届いているのは私だけでしょうか? それとも尚輝先生も?)
口に出して訊くこともできずに、どうしよう、と時子は悩んだ。けれども手を繋がないという選択肢はない。本当に世界が焦土と化してしまっては困る。
隣で景色を眺める五十嵐先生と、不自然にならないよう気をつけて、少し距離を縮める。手が触れそうになると、ドキドキして、手を引いてしまった。もう一度、手を繋ぐことを試みるが、胸の高鳴りが邪魔をする。もう一度、手を……やっぱり、手を引いてしまった。時子は何度か試みたが、どうしても勇気が出なかった。
(尚輝先生に触れたい……けれど、心臓の音が大きくて、近付くと聞こえそうで……)
そんな不安もあった。
「屋上は寒いですね……」
一度手を繋ごうとすることはやめて、時子は五十嵐先生に話しかける。
「そうですね」
「雪……降るでしょうか……?」
「天気図によると、降りそうです」
他愛もない話をしてから、時子は深呼吸した。勇気を振り絞って、五十嵐先生の手に触れる。ぎゅっと手を繋いで、また時子の鼓動は早くなっていく。
けれども同時に、なぜか安心した。それは緊張のドキドキではなく、安堵の心地よいドキドキだった。
(とても安心できるんです。やっぱり尚輝先生が好きなんです)
時子は心の中で再認識する。この想いは伝えられない。けれど、この繋いだ手の温もりで、少しでも伝わればいいなとも思う。
五十嵐先生の手は冷たかった。時子は繋いだ手に息を吐いて、微笑む。
「こうすると温かいですよ……」
不思議な胸の高まりが収まって、五十嵐先生も何のことかと首を傾げて理科室へ戻っていった。けれども、時子は覚えている。五十嵐先生と手を繋いだこと、そうして息を吐いて繋いだ手を温めたこと。はっきりと覚えている。そしてきっと、これからも忘れない。
放課後、
乃木 成美
は帰りに買い物をしようと考えていた。最近寒くなったので、今日は鍋にしようと思ったのだ。具材は鶏肉と白菜、しいたけに豆腐で、味付けは味噌。使う具材と味付けを思い浮かべて、足りないものを頭の中で確認する。
その途中、
仲村渠 鳴
とばったり会って、一緒に帰ることになった。
「それじゃあ、今夜は僕の部屋でお鍋にしよっか?」
「お鍋! いいわねー、寒いときはそういうあったまるのがいいよね」
成美の提案に、鳴は頷いて賛成する。
「本当、寒いよね……今年から寝子島に来たから、こんなに寒い冬は初めてだな。分厚いコートでなんとかしのいでるけど」
ふと、鳴の目に衣料品店のマネキンが目に入った。
(そっか、マフラーとか手袋とかすればいいんだ……)
沖縄だと必要なかったから、身に着けるという発想がなかったのだ。
(あ、あの赤い手袋いいかも……)
気にはなったものの、今日は持ち合わせがない。それに時間もないので、さっと見るだけにしておく。
そんな鳴の様子を、成美は見ていた。
(あれは手袋だね? そっか、沖縄育ちの鳴さんは寒いのが苦手なんだよね)
成美はいいことを思いついた。
(……クリスマスが近いし、せっかくだからクリスマスプレゼントにしよっか。クリスマス当日にね。あの赤い手袋を)
そのとき突然、成美と鳴の脳裏に、手を繋がないと世界が滅びるということがよぎった。
(世界が滅亡? 穏やかじゃないね……)
そう冷静に心の中で呟いたものの、繋がなければ何も解決しないことに思い至る。
(そっか、繋がないといけないよね……う、なんだか普段以上に可愛く見えるなぁ)
鳴も成美と同じようにこの指令らしきものを聞いたのだろうか。
(ドキドキ、しちゃうね。見つめてたらもっと恥ずかしくなりそうだから……)
成美は顔を背けつつ、手だけそっと近付けては鳴の手を探った。
(何それ……ふざけてるの?)
指令らしきことが頭に流れ込んできたとき、鳴はまずそう思った。無視無視……とも思ったのだが、もし本当だったらと思うとだんだん不安になってくる。
なぜかすごく緊張して、やや後ろにいる成美のほうを振り向くのが怖かった。
成美に手を触れられた瞬間、鳴の身体はびくっと強張った。鳴の手はかなり冷たいのだ。
成美の指先が鳴の指先に触れる。この指同士を絡め合う繋ぎ方を鳴は知っている。これは恋人繋ぎだ。
(……あたしの心の声でも聞こえちゃったのかな)
不安になる鳴を安心させようと、繋いでくれたのかもしれない。
(成美の手、あったかいな……)
指を絡められるとますます緊張が深まる。けれども、それに加えて疑問が浮かんだ。
(どうしたんだろ成美……なんていうか、いつになく積極的……?)
「……ぁ」
そのときになって、成美は恋人繋ぎに気付いたように声を上げた。
「あ、いや、これはその……。迷惑じゃなかったら、しばらくこのままで、いいのかな?」
「べ、別に……好きなようにすればいいんじゃない?」
このまま手を離してしまうのは勿体ない気がして、鳴はそう返した。
「そろそろ帰ろっか」
成美に手を引かれるようにして、鳴は帰路につく。
ドキドキしすぎて、結局帰宅するまで成美の顔が見られなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鳴葉ゆらゆ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
15人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月10日
参加申し込みの期限
2016年01月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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