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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
ぶっとべ！ いきなり旅でしょう？！
＞北海道編
『食いしん坊の突撃ごはん！』
３月とはいえまだまだ寒さが厳しい北海道。新田 亮は到着早々洗礼を受けていた！
「マジで寒っ！！」
なんで俺がこんな目に、とため息を付く亮。先ほどまで寝子島にいた為に防寒対策はしていない。その上、彼は寒さに弱い体質だったのだ。不幸としか言いようがない。
スタッフに防寒具を用意してもらって企画は再スタート。亮はガイドブックを片手に町を歩く。
「しかし、ホント寒いな。けれど北海道には美味しいものがたっぷりあるし、がんばろう」
亮がそういいながらあたりを見渡していると、スタッフの１人がぽんぽん、と肩を叩いた。なんだろうと思うと海鮮料理のお店のようだった。
「ここいいなー。あ、それじゃあ交渉の方を……」
亮がスタッフの方を振り返ると、カンペが用意されていた。そこに標されていたのは、以下のものである。
【亮ちゃんのちょっとイイとこ見てみたい。 という事で交渉がんばっ！】
「ちょっ、俺がやるの！？ いやいや、初出演でいきなり交渉はキツイって！」
亮が抗議するも、スタッフは「がんばっ」と両手を握り締めたり、サムズアップしたりして亮にいい笑顔を見せる。彼の抗議は受け入れられなかった。
（あぁ、もう！ やってやるさ！！）
若干人見知り属性持ちの亮は、緊張しながらもお店へ撮影交渉。すると彼の真面目な対応が高評価な上、元々お店のご主人がいい人だった為難なくOKと相成った。
僅かに緊張しながら、寒さでほんのり頬を赤くした亮が丁寧に撮影交渉。その光景も背後からこっそり撮影されていた。
「こちらのお店では……注文、もうしたの？！」
お店の説明などをしたところで今日の料理の紹介。ところが、スタッフが既に注文してしまったらしい。メニューはなんと『イカの踊り丼』というどんぶり物らしい。お店の人曰く人気商品なんだとか。
（まぁ、テレビだし変なものは頼まないと思うんだけど……）
亮が眉間をもんでいると、早速料理が運ばれてきた。
品のいいデザインの丼の中。青々とした紫蘇の上にイカの刺身がおかれているが、何か嫌な予感がする。
「こちらの醤油をかけてお召し上がりくださいね。わさびは別添えですからお好みの量を」
「あ、ありがとうございます」
亮はお店の人に進められるまま、醤油をかける。と、イカの足がうねうねとのた打ち回った。その光景に亮はちょっと引いていた。
「これ、思ったよりキツイな」
あまりの光景に箸が動かない。それでも食べねば、と丼の中をみていると押し殺した笑いが聞こえてきた。振り向くとスタッフが笑いをこらえているのだ。我慢しきれず１人が店の外に出て笑っており、亮は僅かに目を細めた。
（あとで覚えておけよ？）
亮は絶句しかけた光景に息を飲みつつも、いか踊り丼に手をつけた。新鮮ないかの甘みと紫蘇の香りが実に美味しい丼だったので、口の中で動く感触やら光景さえ無視すれば、乗り越えられた。
（これ、味は最高なだけにちょっと腹立つな）
亮は店員さんに笑顔でご馳走様といい、とりあえず２件目に行くことになった。
スタッフが次に提示したのも、海鮮料理の店だった。だが、１件目と違いこちらは鍋がメインなのだとか。またここでも撮影交渉を求められ、亮は緊張しつつ行う。だが、この時彼はとあるメニューに目をつけていた。
交渉終了後、席に案内された亮たち。スタッフがすかさず注文しようとしたその時、亮は暖かいおしぼりをそのスタッフの口に！
「おや、ハチワレさーん。ちょっとここ汚れてますね～」
なんて言いながらふきふきしつつ、注文をとりに来た女将さんに笑顔で
「旬のカニ鍋おねがいします。未成年なので熱燗サービスはジュースに変更で」
「かしこまりました」
亮、ある意味リベンジ成功！
ちなみに、カメラさんはきっちりこの場面を納めている。ハチワレと呼ばれたスタッフは悔しそうに亮を見、周りの面々はくすくす笑っている。運びこまれたカニ鍋は豪華で、しかも値段は時価。亮としては先ほどの意趣返しなのである。
カニフォークを使ってイカとはまた違った甘みと旨みをたんのうする亮。そのほっこり笑顔をほどよいアップで収めるカメラさん。
「ちなみにシメは雑炊とうどんの２種類があり、お好みで選べますよ」
宣伝もきっちりこなしたところで、亮は満足そうに笑った。
『食いしん坊の突撃ご飯！』（終）
『食いしん坊の突撃ごはん！』
３月とはいえまだまだ寒さが厳しい北海道。新田 亮は到着早々洗礼を受けていた！
「マジで寒っ！！」
なんで俺がこんな目に、とため息を付く亮。先ほどまで寝子島にいた為に防寒対策はしていない。その上、彼は寒さに弱い体質だったのだ。不幸としか言いようがない。
スタッフに防寒具を用意してもらって企画は再スタート。亮はガイドブックを片手に町を歩く。
「しかし、ホント寒いな。けれど北海道には美味しいものがたっぷりあるし、がんばろう」
亮がそういいながらあたりを見渡していると、スタッフの１人がぽんぽん、と肩を叩いた。なんだろうと思うと海鮮料理のお店のようだった。
「ここいいなー。あ、それじゃあ交渉の方を……」
亮がスタッフの方を振り返ると、カンペが用意されていた。そこに標されていたのは、以下のものである。
【亮ちゃんのちょっとイイとこ見てみたい。 という事で交渉がんばっ！】
「ちょっ、俺がやるの！？ いやいや、初出演でいきなり交渉はキツイって！」
亮が抗議するも、スタッフは「がんばっ」と両手を握り締めたり、サムズアップしたりして亮にいい笑顔を見せる。彼の抗議は受け入れられなかった。
（あぁ、もう！ やってやるさ！！）
若干人見知り属性持ちの亮は、緊張しながらもお店へ撮影交渉。すると彼の真面目な対応が高評価な上、元々お店のご主人がいい人だった為難なくOKと相成った。
僅かに緊張しながら、寒さでほんのり頬を赤くした亮が丁寧に撮影交渉。その光景も背後からこっそり撮影されていた。
「こちらのお店では……注文、もうしたの？！」
お店の説明などをしたところで今日の料理の紹介。ところが、スタッフが既に注文してしまったらしい。メニューはなんと『イカの踊り丼』というどんぶり物らしい。お店の人曰く人気商品なんだとか。
（まぁ、テレビだし変なものは頼まないと思うんだけど……）
亮が眉間をもんでいると、早速料理が運ばれてきた。
品のいいデザインの丼の中。青々とした紫蘇の上にイカの刺身がおかれているが、何か嫌な予感がする。
「こちらの醤油をかけてお召し上がりくださいね。わさびは別添えですからお好みの量を」
「あ、ありがとうございます」
亮はお店の人に進められるまま、醤油をかける。と、イカの足がうねうねとのた打ち回った。その光景に亮はちょっと引いていた。
「これ、思ったよりキツイな」
あまりの光景に箸が動かない。それでも食べねば、と丼の中をみていると押し殺した笑いが聞こえてきた。振り向くとスタッフが笑いをこらえているのだ。我慢しきれず１人が店の外に出て笑っており、亮は僅かに目を細めた。
（あとで覚えておけよ？）
亮は絶句しかけた光景に息を飲みつつも、いか踊り丼に手をつけた。新鮮ないかの甘みと紫蘇の香りが実に美味しい丼だったので、口の中で動く感触やら光景さえ無視すれば、乗り越えられた。
（これ、味は最高なだけにちょっと腹立つな）
亮は店員さんに笑顔でご馳走様といい、とりあえず２件目に行くことになった。
スタッフが次に提示したのも、海鮮料理の店だった。だが、１件目と違いこちらは鍋がメインなのだとか。またここでも撮影交渉を求められ、亮は緊張しつつ行う。だが、この時彼はとあるメニューに目をつけていた。
交渉終了後、席に案内された亮たち。スタッフがすかさず注文しようとしたその時、亮は暖かいおしぼりをそのスタッフの口に！
「おや、ハチワレさーん。ちょっとここ汚れてますね～」
なんて言いながらふきふきしつつ、注文をとりに来た女将さんに笑顔で
「旬のカニ鍋おねがいします。未成年なので熱燗サービスはジュースに変更で」
「かしこまりました」
亮、ある意味リベンジ成功！
ちなみに、カメラさんはきっちりこの場面を納めている。ハチワレと呼ばれたスタッフは悔しそうに亮を見、周りの面々はくすくす笑っている。運びこまれたカニ鍋は豪華で、しかも値段は時価。亮としては先ほどの意趣返しなのである。
カニフォークを使ってイカとはまた違った甘みと旨みをたんのうする亮。そのほっこり笑顔をほどよいアップで収めるカメラさん。
「ちなみにシメは雑炊とうどんの２種類があり、お好みで選べますよ」
宣伝もきっちりこなしたところで、亮は満足そうに笑った。
『食いしん坊の突撃ご飯！』（終）
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2017年01月27日
- 参加申し込みの期限
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- 2017年02月03日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2017年02月03日 11時00分
