満開の桜が咲き誇る春の寝子島。薄着をした人々が行楽に挙って出掛ける。
それを狙うかのように銀髪の
油屋 銀が島内を精力的に動き回った。
今は星ヶ丘駅の道端で風呂敷を広げていた。そこには掌に収まるくらいの大きさの紙箱が並ぶ。
ディレクターチェアに座った銀は軽い咳払いをした。糸目で微笑むと威勢の良い口上を切り出した。
「今日もお目の高い方々に、ご満足いただける商品をご用意しました。良心価格はもちろんですが、他では絶対にお目にかかれない一品は見逃し厳禁です!」
駅から出てきた妙齢の女性が物憂げな顔で足を止めた。
「目薬の路上販売でしょうか」
「確かに目薬の容器に入っていますが、中身は別物です。摩訶不思議な
縁切り薬となります」
「惚れ薬ではなくて縁切りですか。需要はあります?」
女性は小首を傾げて紙箱を見つめる。
銀は仰け反るような格好で驚き、即座に身体を寄せるような姿となった。
「貴女のような見目麗しい女性に群がる男達を遠ざけることができます。無味無臭なので飲み物や食べ物に少量、含ませるだけで絶大な効果が得られます。当然のことですが、有毒な成分は一切、含まれていません」
「ストーカー対策になりますね」
「あとご自身に使用することも可能です。意中の相手が既婚者の場合、自ら服用して嫌いになれます」
「……私とは無縁の話ですが、お一つ、いただけるかしら」
「お買い上げ、ありがとうございます」
銀の笑みが深くなる。女性は紙箱を見て冷ややかな微笑を浮かべた。
油屋 銀は久しぶりの登場になります。
またしても怪しい商品を売り込みに来ました。
詳細は以下をご覧ください。
◎◎◎ シナリオの舞台 ◎◎◎
春の陽気に包まれた快晴の寝子島になります。
時間帯はアクションで自由に決めてください(朝、昼過ぎ、夕方、夜など)。
銀は島内を巡っていますので、PCさんの都合の良い場所を指定できます。
◎◎◎ シナリオの内容 ◎◎◎
相手に嫌われる。または自分が好きな相手を嫌うという内容になります。
GA推奨です。もちろんPCさんが作ったNPCであれば問題なく扱えます。
◎◎◎ 縁切り薬の効果 ◎◎◎
永続の効果はありません。
量によって『嫌われる、嫌う』効果時間が変わります(数日、数週間、数ヶ月など)。
銀は知りながらその部分を巧みに隠しています。
NPC
妖術に長けた狐。人前では人間の男性に化けている。
銀色の髪に細い目が特徴。見た目は若く、十代後半から二十代前半程度。
細身の身体で身長は百八十に近い。油屋 銀(あぶらや ぎん)を名乗っている。
◎◎◎ NPC&Xキャラ ◎◎◎
猫ぴょんの日よりも前の関係性を加味して、
妥当と考えられる範囲でNPCを自由に設定できます(恋人、夫婦など)。Xキャラも同じ扱いになります。
逆に関係性がない状態での登場はマスタリングの対象になります。ご注意ください。
XキャラはXキャラ図鑑を参照します。書き込みがない場合はアクションで簡単にお伝えください。
短いですが説明は以上になります。
曲者の銀らしいシナリオです。根っからの悪人ではないのでご安心を!
皆様のご参加、お待ちしています。