「うわあ、かっわいい……!」
串田 美弥子は目を見張り、そして思わず手を伸ばし撫でた。
「迷いペンギン? 水族館から逃げてきちゃったのかなぁ?」
それは一羽のペンギンだった。何ペンギンだろうか、種類までもは分からないがとにかく愛らしい、よちよち歩きのペンギンだ。
金色の毛が揺れるペンギンの頭にはなぜだか、オレンジのレンズがはまったサングラスが乗っている。ふと感じた既視感に、美弥子は首を傾げた。
「なんだかちょっと、八十八旗君に似てるような……?」
美弥子の真似をするように、ペンギンもまた首を傾けた。
美弥子の直感は正しい。
八十八旗 信彦は彼女へと語りかけたが、口から飛び出すのはきいきいぴいぴいという鳴き声だけだ。
(やれやれ、困ったな。
ペンギンになってしまった)
その日はどうも、不思議なことが起こる日だった。
街を歩けばそこかしこに、ぺたぺたぺたとペンギンが歩いているのだ。歩いたり、そこらの池や川を泳いだり、人なつっこく誰かについて回ったりしているのだ。
(美弥子ちゃん、俺だと気づかないのかな。無理か、だってしゃべれないんだもんなー)
「うーっ、我慢できない! ね、ねえペンギンさん。抱っこしてもいい!? いいよね!?」
信彦ペンギンの瞳がどこか好色そうに細められたことに気が付いたのは、通りがかりのペンギンだけだろう。
一夜にして寝子島はペンギン島になってしまったらしい。
ぺたぺたぺたとあなたの目の前を、よちよち歩きで通り過ぎてゆく。
さて、あなたは人間だろうか? それとも、ペンギンだろうか?
こんにちは、天音まなです。
八十八旗 信彦さん、ガイドに登場していただきましてありがとうございます。
概要
猫の島・寝子島が、今だけペンギンの島になりました。
あなたや、あなたの親しい誰かが、あるいはその両方が、ペンギンになっています。
親しい誰かがペンギンになった場合、気づく人もいれば、気づかない人もいるようです。
ペンギン同士なら、言葉が通じることもあるようです。
ペンギンですから、泳ぎはとても上手です。川や池、海をすいすい泳ぐのは気持ちがいいことでしょう。
お魚を採るのだって達人級の腕前です。
でも、歩くのはよちよち、ぺたぺた。大変です。
★ペンギンになっちゃった! カナヅチなはずが、すいすい泳げる。
せっかくだから、泳ぎを堪能しようっと。
★彼氏がペンギンになっちゃった! よちよち歩きでぴいぴいぴいって。
しょーがないなぁ、今日はわたしがお世話してあげちゃおう!
★彼女といっしょに、ペンギンになってしまった! でも悪くないかも。
これはこれで楽しいし、優雅に海を泳ぐ彼女は、ペンギンになっても綺麗だった。
★ペンギンになったので、寝子温泉に向かう。何のためって? もちろん女湯に侵入するためだ!
普段なら犯罪だが、愛らしいペンギンなら容易く女湯に……ペンギンはそもそも風呂入れない? そ、そんな~
など。アクションは自由にお楽しみください。
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
Xイラストのキャラクターを描写する場合、
PCとXキャラの2人あわせて「1人分」の描写なので、無関係の行動などはお控えください。
※Xキャラだけで1人分の描写とすることも可能です。
その場合は、PCさん自身は描写がなく、Xキャラだけが描写されます。
Xキャラのみの描写をご希望である旨を、アクションにわかるようにご記入ください。
※Xキャラをご希望の場合は、口調などのキャラ設定をアクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いていただければ大丈夫です。
以上です。
それでは、皆さまのご参加お待ちしております。