本土にある遊園地、『ラッキー・ランド』経営者は悩んでいた。SNSなどの口コミで広がる、園のある不名誉な呼び名が原因である。
「
『アンラッキー・ランド』……?」
「そうなのです! わたくしどもの不徳の致すところでありまして……」
初老と言ってもいいくらいの、ちょっと疲れた顔をしたおじさんががっくりとうなだれる姿に、
ヴィーゼ・ベルンスタインはいたたまれない気分となった。
「お客様に楽しんでいただくための遊園地が、まったく逆の意味で名が知れてしまい……私ゃ悔しくて悔しくて」
聞けばこの遊園地。いくつかのアトラクションについて、奇怪な噂が絶えないのだという。
例えば……
本物の幽霊が映り込み、呪詛の言葉をつぶやく
呪いのミラーハウス。
突如高速回転し、恋人たちを遠心力で引き離す
別れのメリーゴーランド。
乗った者を出口のないコースへ導き、無限の走行を続ける
永遠のジェットコースター。
いずれも原因不明の怪現象であり、経営者やスタッフが意図して仕掛けたものではないそうだ。
このままこんな現象が続けば、程なくして閉園も余儀なくされてしまうことだろう。
ラッキー・ランドのマスコット、犬のブラッキー君の着ぐるみもどこかよれよれでくたびれて見える。
「困ったことね。何か原因があるのかしら……?」
首を傾げたヴィーゼや集まった人々へ、半ば諦め顔のおじさんは一縷の望みを託すように、事態の解決を望んだ。
こんにちは、高城です。
ヴィーゼ・ベルンスタインさん、ご登場いただきましてありがとうございます。
ご参加の際はガイドに関わらず、自由にアクションをお書きください。
概要
本土にある遊園地で、奇妙な怪現象に遭ったり、その解決を模索したりするお話です。
時の流れは、卒業式の直後の4月、とある休日です。
皆さんは、遊園地から身に覚えのない招待券が届いたり、スタッフから解決を頼まれたり、
気が付くといつのまにか園内にいたりして、関わることになります。
園内のアトラクションでは、奇妙な怪現象がたびたび報告されています。
◆呪いのミラーハウス
無数の鏡で作られた迷路。
時折、鏡に自分や同行者のものではない姿が映り込み、呪いの言葉を投げかけられます。
他にも血の手形が現れたり、鏡が一斉に割れたり、恐ろしい絶叫がどこからか聞こえたり、
いくつもの奇怪な現象が起こります。
◆別れのメリーゴーランド
楽しい音楽と共に回転するメリーゴーランド。
乗っていると突然音楽がテンポアップしていき、回転が早くなっていきます。
搭乗したカップルの片方だけが吹き飛ばされてしまったり、
手を離してしまったことで仲が悪化し、破局に至るケースが多発中。
◆永遠のジェットコースター
起伏に富んだコースがスリル満点なジェットコースター。
コースを走行中、出口が無くなってしまうことがあります。
泣いても叫んでも、走り続けるコースターから降りることはできません。
永遠と呼ばれていますが、数十分から数時間で開放されるようです。
なお外から見ている人からは、特に変化は見られないようです。
これ以外のアトラクションでも、いろいろと現象が起こるようです。
(自由にご指定ください)
ご参加の際は、以下のどちらかをお選びください。
【1】怪現象の起こるアトラクションを体験する
知らずにこの遊園地へやってきたあなた。
一人で、友人同士や恋人同士で、前述のアトラクションを体験します。
恐怖に慄きながらおっかなびっくり園内を回ったり、
恐怖体験をむしろ楽しんだり、自由なスタイルでお過ごしください。
【2】怪現象の原因を突き止め遊園地を救う
園内で起こる怪奇現象には、何か原因があるようです。
あちこち探したり調べたり、聞き込みをしたり、思いついたことは何でも試してみてください。
なお、原因は一つとは限りません。
園内を探すと、例えば以下のようなものが見つかりそうです。
・ミラーハウスの奥の鏡に張られたお札
・メリーゴーランドを見つめる、茂みの中のお地蔵様
・ジェットコースター設置時に起きた事故についての記事
・初代園長についての情報
など。
あなたなりのスタイルで怪現象の原因を探索、推理してみてください。
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
Xイラストのキャラクターを描写する場合、
PCとXキャラの2人あわせて「1人分」の描写なので、無関係の行動などはお控えください。
※Xキャラだけで1人分の描写とすることも可能です。
その場合は、PCさん自身は描写がなく、Xキャラだけが描写されます。
Xキャラのみの描写をご希望である旨を、アクションにわかるようにご記入ください。
※Xキャラをご希望の場合は、口調などのキャラ設定をアクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いていただければ大丈夫です。
以上です。
それでは、皆さまのご参加お待ちしております。