「ふーむ。こいつは参ったなぁ」
どこかで聞いたような声に、
真境名 アリサは振り返る。シーサイドタウンの裏路地に、見覚えのある看板があった。
「あれ。たしか……
ふくびきやさん?」
店先で何やら首をかしげる、どじょう髭のうさんくさい男とも一度出会ったことがあった。『夢体験』なるものを売る奇妙な店で、アリサは
不思議な夢を見たのだ。リアリティがありまったく現実と遜色ないような、刺激的な体験だった。
そんなふくびきやの店主が、何か困っているらしかった。男はアリサを見かけると、馴れ馴れしく頼んできた。
「よお、お嬢さん。ちょいと助けちゃくれないかい」
「どうしたの?」
「ご存じ、ここは夢体験を売るふくびきや。なんだが……その夢のいくつかが、どうも暴走しちまったようでね」
「ぼ、暴走? 何かヤバそうね」
事情を聞いてみれば、夢の中のキャラクターたち、いわば俳優のようなものだが、それらの中に役割を逸脱して動き始めた者たちがいるらしい。
恐ろしいのは、彼らを放っておくと、いずれ現実の世界へ出てきてしまう可能性があるということだ。
「ほんとにヤバいやつじゃん! で、あたしにどうしろっていうの?」
「夢体験をして、もしそいつらに出会ったら、どうにかしてくれ。説得するとか、ほら……分かるだろ?」
対話で解決を図るも良し、あるいはぶっとばすも良し。だそうである。
ちなみに夢体験のお代は、今回は無料とのことだ。
せっかくの機会だ。あなたも不思議な夢を体験してみてはいかがだろうか?
もしかしたらそれは、恐ろしい悪夢へと変わってしまうかもしれないが……。
高城ヒトです。よろしくお願いいたします!
とてもお久しぶりの『ふくびきや』シナリオですが、
過去のリアクションは読まなくても問題なくご参加いただけます。
どなたでもお気軽にご参加ください。
真境名 アリサさん、ガイドへのご登場ありがとうございました!
ご参加いただける場合は、ガイドのイメージに関わらず、自由にアクションをおかけください。
概要
『夢体験』を売るという、不思議な『ふくびきや』のお話です。
皆さんは、街のどこかで『ふくびきや』というお店を見つけます。
旧市街、シーサイドタウンや星ヶ丘、九夜山へも、どこにでも現れるようです。
『ふくびきや』では、ガラガラを回して出た数字によって、様々な『夢体験』をすることができます。
夢体験とは、例えば最近流行りのVRゲームのように、現実ではない空間や別世界に飛び込んで、
ありえない体験をすることができる……というものだそうです。
店主らしい男に声をかけられると、男の話術のためか、それとも神魂が何らかの影響を与えているのか、
なんだか「やってみようかな?」という気分になってしまいます。つまり、断ることはできません!
せっかくなので、思い切ってガラガラを回してみてください。
なお今回は、夢体験の中に、本来であれば登場しない暴走キャラクターが乱入してくることがあります。
暴走したキャラクターは、本来の筋書きに影響を及ぼす可能性があります。
※『夢体験』をしている間、現実の時間はほとんど進まないようです。
現実のことは気にせず、思い切り楽しんでください。
アクションでできること
参加が確定したら、まずはコメントページで何か発言して、サイコロを振ってください。
サイコロの左の目によって、どんな夢体験をするかが決まります。
夢体験の世界観や時代、詳しい設定などは、自由に決めていただいて構いませんし、おまかせもOK。
いつもの自分と違う人物になり切ってもOKです。
※GAを組んで、複数人で同じ夢体験をすることもできます。
GAを組む場合、サイコロは、
1.代表者一人が振る
2.全員で振る(出た目が別の場合、夢が適当に混ざる)
お好きなほうをお選びください。
サイコロが振られなかった場合は、マスターがランダムに決定します。
☆サイコロの左の目が1:アドベンチャー
海賊になって七つの海を探検し、隠された財宝を見つけたり。
迷宮を踏破して、とらわれのヒロインを救い出したり。
☆サイコロの左の目が2:恋愛
あなたが主人公やヒロインの恋愛ドラマ。
ハッピーエンド、切ない悲恋ものも思いのまま。
☆サイコロの左の目が3:バトルアクション
ヒーローになってヴィランと激しいバトルを繰り広げたり。
巨大化して怪獣をスカッとやっつけたり。
☆サイコロの左の目が4:クライムアクション
スタイリッシュに銀行強盗したり。華麗に宝石を頂戴したり。
犯罪者を追いつめる熱血警察官として、派手なカーチェイスを演じたり。
☆サイコロの左の目が5:ホラー
恐ろしい怪物に追いかけ回されるサスペンス体験。
廃墟に閉じ込められ、亡霊に追い詰められる心霊ホラー体験。
☆サイコロの左の目が6:お色気コメディ
絶え間なく起こるきわどいエッチなハプニング。
とにかくモテまくるハーレム体験。
※シチュエーションや設定などが思いつかない場合は、サイコロの右の目を参照して決めることもできます。
必要なければ、右の目は参照せず自由に決定しても構いません。
また、マスターにお任せも可能です。
○サイコロの右の目が1:現代
○サイコロの右の目が2:ファンタジー
○サイコロの右の目が3:SF
○サイコロの右の目が4:時代劇
○サイコロの右の目が5:西部劇
○サイコロの右の目が6:メルヘン・童話
※サイコロの出た目が黄色だと、暴走キャラクターが夢体験へ乱入してきます。
暴走キャラクターは、甘酸っぱい恋愛ものをドロドロの愛憎劇へ変えたり、
アクションもので新たな敵として登場したり、筋書きを変化させようとしてきます。
放っておくと、現実にまで出現してしまうかもしれません。
◇サイコロの左の目が黄色の場合:チャッキー・マウス
ホラーな夢に登場する殺人人形。どんな夢も恐怖とスプラッタの惨劇にしてしまう。
◇サイコロの右の目が黄色の場合:ダークネスサン・マー
黒く染まった邪悪なサンマさん。どんなにシリアスな夢もギャグやハプニングでコメディにしてしまう。
◇サイコロの両方の目が黄色の場合:ベッドの花子さん
学園ものの保健室に出没するアヤシイ少女。どんな夢もラッキースケベでお色気にしてしまう。
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
Xイラストのキャラクターを描写する場合、
PCとXキャラの2人あわせて「1人分」の描写なので、無関係の行動などはお控えください。
※Xキャラだけで1人分の描写とすることも可能です。
その場合は、PCさん自身は描写がなく、Xキャラだけが描写されます。
Xキャラのみの描写をご希望である旨を、アクションにわかるようにご記入ください。
※Xキャラをご希望の場合は、口調などのキャラ設定をアクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いていただければ大丈夫です。
それでは、ご参加をお待ちしています!