寝子島の旧市街。参道商店街より、ほんの少しだけ裏手に入った道の所にて。
小さな椅子と小さなテーブル、まるで路上占いでも開かれているような雰囲気のお店が現れました。
誰に咎められる訳でもなく、むしろ参道商店街の大通りから少しだけ目に入れば、まるでふわふわと誘惑されるように足を踏み入れたくなってしまうお店。
入れば、穏やかな雰囲気の小さな老婆がちょこんと座っていて、こちらを目に小さく手招きをするのです。
「ようこそいらっしゃっいました。
もし宜しければ、この老い先少ない老婆の代わりに、綺麗な花をこの現し世にさかせてやってはいただけませんか?」
そう告げて、老婆は綺麗な土の入った小瓶や小鉢のセットに、そっと一粒の種を添えました。
「これは、二日で花開く霊界で咲くものの種。
花開いた時に『育てた人の想いまでも、幻想として映し咲かせる』大層綺麗な花なのですが、わたしゃもこの歳。既に目も悪く、そこまでの思いを持ち合わせてはおりませんのです――なれば、お譲りしようかと思われまして場所をお借りし、こうしてお配りしている次第なのでございます」
そして老婆は、邪気のない柔らかな、まるで微笑ましい希望を託すような笑顔で告げました。
「己の想いも、人への想いを、形にするのも自由。一人で幻想に想い浸るのも、想いの丈の花が咲く瞬間をどなたかと共にしても麗しいものでございましょう。
――どうか、あなたさまの手で、綺麗な花を咲かせてやってくださいませ」
こんにちは、MSの斗々と申します。どうかよろしくお願いいたします!
今回のシナリオガイドは、神魂と霊界の影響を大きく受けたせいか、育て咲いた時に【人の想いも共に幻像として花開かせる種】につきまして。詳細は以下よりどうぞ!
現在の状況
○本日、寝子島の旧市街の片隅で、どこから入手してきたのかは不明瞭ながらも、本来ならば霊界に花咲く特殊な種が、小さな鉢植えやグラスと共に配られています。
○それに願望や願い、想いを込めて種を土に埋めると、一日目にお世話をした想いを養分にして、二日後には咲いた花から声による言葉や風景光景などが、音や幻像として響き浮かび上がります。
○花の使用例
・若者が、未来の夢がかなった自分を思い願いそだてれば、それが現実ではどうなるのかを、幻想ながらも形として目にすることが出来る。
・ご老人が、過去の眩しかった思い出を思い描きながら育て、今の現実にそれを幻像として追体験が出来る。
・想い人の事だけを只ひたすらに思い育て、相手と共にその想いの形を花が開いた瞬間に共有できる。
……等々がございます。
アクションでは何が出来るのか
○アクション記載例
・見たい光景、聞きたい言葉、願望などを自由な思いを込めて種を植える。
・1日目は、種のお世話をする時間。時間が経つにつれ植物は育っていきます。どのようなお世話をするかをご自由に。
・2日目は、花が咲きます。どのような花が咲くか(MSにおまかせもあり)
また、花が咲いた際にどのような幻想が見られるか。
・誰かに思いを伝えたい場合は、誰とどのような幻想のシーンが現れるかなど。
※上記はアクション記載例となります。基本的には、『現在の状況』に基づく行動であればどのようにご記載いただいても構いません。
『想いを伝える花』の効果期間
○一日目の育てていく段階で、二日目のどのくらいの時間に開花するかが分かります(時間は任意にご指定いただけます)
◯映し出される幻影の効果は20~30秒ほど。終わると花は土や器ごと、幻のように光と共に消え去ります。
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
Xイラストのキャラクターを描写する場合、
PCとXキャラの2人あわせて「1人分」の描写なので、無関係の行動などはお控えください。
※Xキャラだけで1人分の描写とすることも可能です。
その場合は、PCさん自身は描写がなく、Xキャラだけが描写されます。
Xキャラのみの描写をご希望である旨を、アクションにわかるようにご記入ください。
※Xキャラをご希望の場合は、口調などのキャラ設定をアクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いていただければ大丈夫です。
それではどうか、宜しくお願い致します!