その日、
白石 龍樹は布団の中でごろごろと無駄に寝返りを打っていた。
「寝られない」
ため息を吐いて、布団を頭から被る。
「明日学校なのになぁ」
布団の隙間から時計を見ると、二時を少し過ぎていた。
「ヤバいっ」
寝られない焦りが一気に高まった。
と、その時だった。
カーテンの向こうでガラス戸を叩く音がした。
コンコン。
「え」
「やぁ、こんばんは、龍樹君」
カーテンの向こうから聞こえてきたのは鈴を鳴らすような綺麗な少年の声。
「だ、誰だ?」
「眠れないんだろう?」
どきりとした。心の中を見透かされたような気がして。
「だったら、これから遊びに行かないか。夜の町は静かで、帰って来る頃にはきっと眠くなるさ」
目が冴えてしまった今、魅力的な誘いだった。
布団から出てカーテンを開けると、夜空が広がっていた。暗めの月明かりと星、そして寝静まった寝子島、真っ黒な建物達。まるでこの世界に一人ぼっちになってしまったかのよう。
ふと視線を落とすと、月の形をしたピアスをつけた白髪の少年がガラス戸の横に立っていた。小学生くらいだろうか。とても優しげで、笑いながら手を振っている。
「さぁ、行こう。龍樹」
彼は、そう語りかけた。
高城ヒトです。
白石 龍樹さん、ガイドへの登場ありがとうございました。
概要
今回のシナリオは眠れない夜に遊びの誘いを受けるお話になっています。
不思議な少年の声に連れ出されるのは、夜の遊び場です。
行きたいところをアクションに書いてください。マスターにお任せでも大丈夫です。
〇遊び場の例〇
・夜の遊園地
・夜の温水プール
・夜の図書館
・夜の美術館
など。
各施設は、少年に頼めば明かりをつけることもできますし、
設備を動かしたりアトラクションで楽しむこともできます。
もちろん暗いままでも楽しめます。
暗くて誰もいない。いつもなら入れないような、普段とは違った雰囲気の遊び場で色んなことをしましょう。
1人だとしても、不思議な出会いがあるかもしれません。
誰かと一緒に、夜の娯楽施設を楽しむのも良いでしょう。
翌日はスッキリ起きられますが、一夜の思い出は夢のようであったり、夢ではなかったりします。
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
Xイラストのキャラクターを描写する場合、
PCとXキャラの2人あわせて「1人分」の描写なので、無関係の行動などはお控えください。
※Xキャラだけで1人分の描写とすることも可能です。
その場合は、PCさん自身は描写がなく、Xキャラだけが描写されます。
Xキャラのみの描写をご希望である旨を、アクションにわかるようにご記入ください。
※Xキャラをご希望の場合は、口調などのキャラ設定をアクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いていただければ大丈夫です。
ご参加、お待ちしております!