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文房具まつりがやってきた！ ふたたび！
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寝子島高校の学生寮、猫鳴館の一室。
小説投稿サイト『小説を書こう』で、小一時間の読書を終えた月原 想花は、机にスマホを置いた。
「凝った設定と、それを１２０％生かすストーリー展開……なかなかいいな」
ふぅ、と息をついて伸びをする。
新作小説の題材を探し、『小説を書こう』をさすらっていた想花は、一つの長編小説を見つけた。
それが、今まで読んでいた『グリフィンレイク王国物語』である。
急峻な山地と湖に囲まれ、グリフィンを飼い慣らすことで暮らしてきた小国。だがある日、大国同士の戦乱に巻き込まれてしまい、生存を賭けて戦わなくてはならなくなる、というハイファンタジー戦記物なのだ。
再びスマホを取り、作者のマイページを見にゆく。
「面白いし、この作者さんは毎週必ず更新してくれるみたいだな……だけど……」
――長い。
話数は何と、２００話を越えているのだ。
果たして読み切れるだろうか、と想花はお気に入り登録をためらった。
そしてなんとなく、次の更新はいつだろうかと思い『活動記録』のページを見に行くと。
そこには更新の予定と共に、イベントの情報も書かれてあった。
『申し訳ありませんが、来週の更新は『文房具まつり』に行くためお休みさせて頂きます。何せ、あのファンタジー雑貨店『Lapis Lazuli』が初出店するんですから！ ネット通販が苦手で今まで買えずじまいだったし、貴重なリアル出店の機会は逃せません！ グリフィンの小説を書くものとして、『グリフィンガラスペン』は絶対に手に入れねばならないのです！』
張られたリンクを辿った想花は息をのんだ。
イベント公式サイトらしきそのページにあったのは、３本のガラスペンだ。
軸はそれぞれ、緑、青、黄色。
端には無色透明な幻獣フィギュアが据えられ、目だけが軸と同じ色で彩色されている。
照明を受けて輝く姿はさながら宝石。
緑のドラゴンは、今にも空を駆けそうな躍動感で。
青のペガサスは、足をたたんでくつろいでいる。
そして、黄色のグリフィンは眼光鋭く天空を睨んでいた。
「うぅ～ん、結構良い値段だけど、作者さんが血眼になるのも分かるかもしれない……」
想花は、指を動かしてブラウザの頁を戻り、小説の一節を読み直した。
――降り積もる雪が、音と気配を消してくれる。
グリフィン達は皆、鼻を鳴らすこともなく天を睨み、ただ、私の言葉を待っていた。
行くも地獄。
止まるも地獄。
ならば、地獄の猛火をかき分けて、輩と進むほか無い。
「我ら、誇り高き湖の民！ 愛しいものを守るため、奴らを狩れッ！」
「応ッ！」
主人公であるグリフィンレイクの王子が、自らと仲間を鼓舞し、戦端を開くワンシーン。
それまでの王子は、政務から逃げ出して大好きなグリフィンの研究をする事ばかり考えていたのだが、国が危機に瀕し、愛する者達を守るために立ち上がる。
ガラスペンのグリフィンは、雪の中で佇むシーンを立体にしたらこんな感じであろう……という造形だったのだ。
「へぇ……封蝋とスタンプのセットに、魔道書風ノートかぁ」
想花は星幽塔というファンタジー世界に行った経験を持ち合わせていたが、それを差し引いても、面白そうな店であることは確かだった。
「もしかしたら、新作のネタが見つかるかもしれないな」
小説投稿サイト『小説を書こう』で、小一時間の読書を終えた月原 想花は、机にスマホを置いた。
「凝った設定と、それを１２０％生かすストーリー展開……なかなかいいな」
ふぅ、と息をついて伸びをする。
新作小説の題材を探し、『小説を書こう』をさすらっていた想花は、一つの長編小説を見つけた。
それが、今まで読んでいた『グリフィンレイク王国物語』である。
急峻な山地と湖に囲まれ、グリフィンを飼い慣らすことで暮らしてきた小国。だがある日、大国同士の戦乱に巻き込まれてしまい、生存を賭けて戦わなくてはならなくなる、というハイファンタジー戦記物なのだ。
再びスマホを取り、作者のマイページを見にゆく。
「面白いし、この作者さんは毎週必ず更新してくれるみたいだな……だけど……」
――長い。
話数は何と、２００話を越えているのだ。
果たして読み切れるだろうか、と想花はお気に入り登録をためらった。
そしてなんとなく、次の更新はいつだろうかと思い『活動記録』のページを見に行くと。
そこには更新の予定と共に、イベントの情報も書かれてあった。
『申し訳ありませんが、来週の更新は『文房具まつり』に行くためお休みさせて頂きます。何せ、あのファンタジー雑貨店『Lapis Lazuli』が初出店するんですから！ ネット通販が苦手で今まで買えずじまいだったし、貴重なリアル出店の機会は逃せません！ グリフィンの小説を書くものとして、『グリフィンガラスペン』は絶対に手に入れねばならないのです！』
張られたリンクを辿った想花は息をのんだ。
イベント公式サイトらしきそのページにあったのは、３本のガラスペンだ。
軸はそれぞれ、緑、青、黄色。
端には無色透明な幻獣フィギュアが据えられ、目だけが軸と同じ色で彩色されている。
照明を受けて輝く姿はさながら宝石。
緑のドラゴンは、今にも空を駆けそうな躍動感で。
青のペガサスは、足をたたんでくつろいでいる。
そして、黄色のグリフィンは眼光鋭く天空を睨んでいた。
「うぅ～ん、結構良い値段だけど、作者さんが血眼になるのも分かるかもしれない……」
想花は、指を動かしてブラウザの頁を戻り、小説の一節を読み直した。
――降り積もる雪が、音と気配を消してくれる。
グリフィン達は皆、鼻を鳴らすこともなく天を睨み、ただ、私の言葉を待っていた。
行くも地獄。
止まるも地獄。
ならば、地獄の猛火をかき分けて、輩と進むほか無い。
「我ら、誇り高き湖の民！ 愛しいものを守るため、奴らを狩れッ！」
「応ッ！」
主人公であるグリフィンレイクの王子が、自らと仲間を鼓舞し、戦端を開くワンシーン。
それまでの王子は、政務から逃げ出して大好きなグリフィンの研究をする事ばかり考えていたのだが、国が危機に瀕し、愛する者達を守るために立ち上がる。
ガラスペンのグリフィンは、雪の中で佇むシーンを立体にしたらこんな感じであろう……という造形だったのだ。
「へぇ……封蝋とスタンプのセットに、魔道書風ノートかぁ」
想花は星幽塔というファンタジー世界に行った経験を持ち合わせていたが、それを差し引いても、面白そうな店であることは確かだった。
「もしかしたら、新作のネタが見つかるかもしれないな」
ゲームマスターより
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2024年01月23日
- 参加申し込みの期限
-
- 2024年01月30日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2024年01月30日 11時00分
こんにちは、皆様。陣 杏里です。
月原 想花さん、ガイドにご出演いただきありがとうございます。ご参加いただける場合は、どうぞご自由にアクションをおかけ下さい。ませ。
この度お送りするのは、文房具を爆買いできそうなシナリオ、第二弾です。
今回の文房具まつりでは『旅立ち』がテーマとなっており、いろいろな所に旅だった気分になれるかもしれません。
開催期間を少し長めにしましたので、老若男女、人・もれいび・ほしびと・あやかし問わず、どうぞふるってご参加下さいませ！
文房具まつり詳細
◆日程◆
２月のとある木・金・土・日の四日間開催。
◆場所◆
寝子電スタジアム
◆開催時間◆
ＡＭ １０：００～ＰＭ １８：３０
◆入場料◆
６００円（商品代は含まれておりません）
◆お会計◆
会場内レジエリアにて一括のお会計をお願い致します。お買い物の際は、入場時にお配りする透明ショッピング
バッグをご使用下さい。
★こんなお店があります！
→剣と魔法の世界に旅立ちたいあなたに
『Lapis Lazuli』
ネット通販のみのショップが、リアルで初出店。
一歩足を踏み入れれば、そこは魔術師の工房。ドワーフ職人から仕入れるガラスペンや、エルフ御用達のシーリングワックス（封蝋）など、様々な品があなたをお待ちしております。ファンタジーの世界観と共にお楽しみ下さい。
▼商品一例
・幻獣ガラスペン
（端に幻獣の意匠を施した、軸とペン先が一体型の商品です）
軸の色がエメラルド――ドラゴン
軸の色がアクアマリン――ペガサス
軸の色がトパーズ――グリフィン
・シーリングワックス（封蝋）とスタンプ
（熱で溶かしたワックスに、スタンプで好きな印を捺して、お手紙やプレゼントなどをお楽しみ下さい）
ワックス・３種
ワインレッド
コバルトブルー
スノーホワイト
※２種混色も楽しめます。
スタンプ・３種
月とジャンプするうさぎ
剣にからみつくドラゴン
六芒星と羽根ペン
シーリングワックス・初心者セット
↓セット内容↓
ワックス（好きな色１種）
キャンドル
メルティングポット（溶かしたワックスを入れて注ぐ容器）
スタンプ（好きな柄１種）
他にも……
魔道書風ノート（地水火風光闇の各色）／ドラゴンの鱗（雲母片）／薬草入浴剤などもございます。
→いにしえの都に旅立ちたいあなたに
『真澄の鏡』
京友禅の技法を用いた千代紙と、文房具を販売する老舗紙問屋です。折り紙、カット紙（Ａ４）、マスキング
テープ、御朱印帳に加え、目玉商品はＡ５サイズのカスタムノートです。あなた好みのノートをご用命下さいませ！
▼商品一例
・Ａ５サイズカスタムノート
（表紙、中紙、リングをお選び頂けます）
表紙（ハードカバー）３種
雪の庭ではしゃぐ犬
こたつにこもる猫
文房具まつり限定：サンマさん探偵
（シャーロック・ホームズの格好をしたサンマさんのイラストです）
中紙 ４種
無地・縦罫線・横罫線・５㎜方眼
リング ３種
金・銀・銅
・折り紙
・カット紙（Ａ４）
・マスキングテープ
・御朱印帳
※上記４種の商品は、カスタムノートと同じ３柄に加え、青海波・麻の葉・矢絣などの日本の伝統柄をお持ちしま
す。
→大正浪漫かおる文豪の世界に旅立ちたいあなたに
『青猫堂』
著名な文豪、猫田爪彦が行きつけにしていた、紙とインク、万年筆を扱う老舗です。今回の文房具まつりでは、
お客様がご希望の色をインクブレンドで再現する、インクブレンド店として出店致します。お仕事、大事な方への
お手紙、推し活の彩りとして、ご希望の色をお聞かせ下さいませ！
※ご希望の聞き取りとブレンドには、６０分ほどのお時間を頂戴いたします。文房具まつり公式サイトにて、事前の
ご予約をお願いいたします。
※お望みの色についての写真や資料をお持ち頂ければ、よりご希望にそった色作りが可能です。
※完成したインクと共に、レシピカードをお渡しします。補充をお望みの場合は、銀座の本店にお越し頂ければ同じ
インクをお作りできます。（２年限定）
→旅立ちなんて面倒くさいな……近所の喫茶店でのんびりしたいあなたに
『えにし』
喫茶店ガチ勢である店主が、全国を巡って撮影した喫茶店写真から作った文房具を扱う店です。店主は喫茶店の
マスターに扮して皆様をお迎えしますので、まったりお買い物をお楽しみ下さい。
▼商品一例
・オムライス型ペンケース
（ぬいぐるみ状にふわふわで、ファスナーつき。中身はケチャップライス色です）
・コーヒーゼリー写真ノート
（朝日を受けて輝くコーヒーゼリーを表紙に据えたノート。食べられません）
・コーヒーカップインクカード
（インクの色味やメーカー、品名などを書いて、自慢のコレクションを管理しましょう。カップの白い部分に
ご記入下さい）
他にも……
ピンク電話マスキングテープ／コーヒーサイフォンステッカー／コーヒー豆シール（日記・カレンダー・手帳用）
などを取りそろえております。
※お店と商品は一例ですので、『こんなのがあったらなー』『あれが欲しいのに』など、自由にしていしてかまい
ません。会場内でばったり出会える……かも？。
ＮＰＣについて
登録済みのＮＰＣなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
Ｘイラストのキャラクターを描写する場合、
ＰＣとＸキャラの２人あわせて「１人分」の描写なので、無関係の行動などはお控えください。
※Ｘキャラだけで１人分の描写とすることも可能です。
その場合は、ＰＣさん自身は描写がなく、Ｘキャラだけが描写されます。
Ｘキャラのみの描写をご希望である旨を、アクションにわかるようにご記入ください。
※Ｘキャラをご希望の場合は、口調などのキャラ設定をアクションに記載してください。
Ｘキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのＵＲＬだけ書いていただければ大丈夫です。
これにてマスターコメントはお終いとなります。
どなた様もお誘い合わせの上、存分にお買い物をお楽しみ下さいませ。