ここは霊界、森の中。いつもは人気の少ない浅縹駅前へ、今夜はやけに多くのあやかしが集まっている。
「ユキナちゃん、じゅんびおっけーだよ~」
餅々 きなこが声をかけた先には、白いドレスを着た美しい女性の姿。彼女はあやかし、雪女だった。
「それじゃみんな! 一年に一度、霊界の冬の風物詩。いってみよ~!」
周囲には駅舎を取り囲むように、和服に洋装、白装束に身を包んだたくさんの雪女たちが肩を並べて立っている。
ユキナという女性の号令で、一斉に手をかざした雪女たち。
手のひらから吹き出す凍てつく風は氷をはらんだ輝く突風となり、あたりを包み込んでいく。
するとどうだ。
「おお~っ! やっぱりユキナちゃんたちは、すごいねえ」
大喜びのきなこ。
駅舎は冷気に包まれて、瞬く間に氷でできた西洋風のお城に変身してしまったではないか。まるでファンタジー映画のような美しい佇まいに、見守るあやかしたちからはため息が漏れた。
冷気は駅前の一帯へ吹き渡り、氷のお家に氷の彫像、氷の船などが次々に出来上がっていく。
そこへ、青や赤、紫に緑、オレンジといった色とりどりの人魂がぽうと浮かび上がり、イルミネーションのように灯った。
「どう、きなこちゃん。今年も完璧な出来だわ!」
「うんうん! 『霊界クリスタルイリュージョン』の、はじまりだね~!」
今夜はどうやら、霊界の冬のお祭りのようなのだ。
と、そこへやってきたのは二人の人間。
「うわーっ、きれー! 氷のお城だっ! カッコイイー!」
「なんだか妙なところへ来てしまったかな?」
野々 ののこに、
八十八旗 信彦だった。
集まっているのはあやかしばかりでもないようで、中には寝子島から迷い込んだ人々も紛れ込んでいるらしい。
「でもひこにゃん、ここどこだろー?」
「さて、よく分からないけど、お祭りみたいじゃないか? だったらののこちゃん、俺たちのやることはひとつさ!」
「楽しんじゃえば、オールオッケー!」
「いえーい☆」
霊界の冬のお祭り、『霊界クリスタルイリュージョン』が開催中だ。
あやかしも、人間も、それ以外も、自由に気軽に楽しむべし。
高城ヒトです、よろしくお願いします。
八十八旗 信彦さん、ガイドへ登場していただきありがとうございます。
ご参加いただける際は、ガイドの内容に関わらず、自由にアクションをお書きください。
概要
霊界の浅縹駅前付近で、『霊界クリスタルイリュージョン』が開催中です。
浅縹駅は森の中に現れたり消えたりする不思議な駅ですが、少なくとも今夜のうちは消えないようです。
あやかし以外の方は、しばらく楽しんだら寝子島へ戻りますので、人間の方もお気軽に。
『霊界クリスタルイリュージョン』は、雪女たちが作った氷のオブジェクトを楽しめるお祭りです。
氷でできた建物や彫像を、色彩豊かな人魂がカラフルに照らし出し、美しくも賑やかです。
冷えますので、特に人間の方はあたたかい格好でどうぞ。
氷のお城はホテルになっていて、宿泊可能です。
美味しいディナーもいただけます。おばけメニューは口の中でしゅわっと溶けて、
それでいてお腹にちゃんとたまる新食感。
駅前通りには露店が出ていて、こちらも美味しい屋台メニューを楽しめます。
おばけかき氷は絶品と評判です。人間の食べ物、焼きそばやたこやきなど定番のお祭りメニューもあります。
また、その周辺には氷の彫像がずらりと立ち並んでいます。たまに動いたり、おしゃべりする氷像もあるとか。
近くの湖では、氷の遊覧船が運航中です。
運が良ければ、湖に住むというヌシ、十メートルもある巨大な鯉を見られるかも。
浅縹駅の名物、霊界温泉へ浸かるのも良いでしょう。
あたたかいお風呂で、クリスタルイリュージョンの夜景を楽しめます。
・あやかしの一年に一度の楽しみ。クリスタルイリュージョンを見物して歩く。
・今年こそ、露店メニューを制覇!
・氷のホテルで一泊。ゴージャスで美しい部屋に感動。
・動く氷像とデート。今夜だけは恋人気分を味合わせてくれ!
・氷の船で遊覧を楽しむ。湖に落ちてヌシに食われかける。
・霊界温泉でま~ったり。
など、自由にお楽しみください。
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
Xイラストのキャラクターを描写する場合、
PCとXキャラの2人あわせて「1人分」の描写なので、無関係の行動などはお控えください。
※Xキャラだけで1人分の描写とすることも可能です。
その場合は、PCさん自身は描写がなく、Xキャラだけが描写されます。
Xキャラのみの描写をご希望である旨を、アクションにわかるようにご記入ください。
※Xキャラをご希望の場合は、口調などのキャラ設定をアクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いていただければ大丈夫です。
以上です。
ご参加をお待ちしています!