「……ん~……」
今日も一日、色々と頑張った。
疲れ果てた身体を伸ばし、
浅葱 あやめは時計を見やる。
「……もうそんな時間でしたか」
時計の針は既に短針が10を指し、夜が更けたことを伝えている。
もう、寝なくては。そう考えたあやめは明日のスケジュールなどを確認し終えた後、寝床に入った。
ふわふわと夢の中に入り込み、今日一日の疲れをしっかりと癒やす。
******
そうしてあやめは夢を見る。
夜闇の中、寝子島の街の中が騒がしくなっていく夢。
とても平和な街の中がマフィアに占拠され、平和が無くなってしまった。
猫がトレードマークだった寝子島の街。
マフィアにとっては猫さえも邪魔だと思われたのか、いつの間にか街には猫の姿が一つも見当たらなくなっている。
それどころか島に来るまでの船も全てマフィアに取り押さえられ、自由に島の外へ出ることが出来ない。
島の交通機関、教育機関等の何もかもを、マフィア達が支配している。そんな状況だ。
そんな殺伐とした街の中、あやめがマフィアと対抗したために追われている。
トレンチコートにつば広ハットを被ったあやめの姿は、なんとも凛々しい。
しかし多数に追いかけられてしまい、限界を迎えている。
隠れたあやめは呼吸を整え、少しでも落ち着いて壁を背にリボルバー銃を構えていた。
緊張感あふれるスタイリッシュな姿。彼が視線を向ける先にいるのは、彼を捕まえようとしている者達だった。
「……まだ、早いですね……」
多数を1人で相手取るには、リボルバー銃では危険すぎる。
夢の中なので弾数は無限にあるが、リロード時間を考慮すると逆に負けてしまう可能性がある。
そのため音を極力消して、見つからないように隠れるあやめ。
これが夢だとはわかっていない彼は、自分のやるべきこと――追手を撒くことを考えていた。
どう動けば追手を撒いてこの場から脱出できるだろうか?
どのように立ち回れば追手の目を逃れるだろうか?
……なんて、色々考えていると。
「ぐわーっ!?」
「ぎゃあー!?」
突如響く、マフィア達の悲鳴。
誰かがマフィア達を倒したのだろうか? そう思ったあやめが再び視線を向けると……。
「おっと、そこに誰かいるな?」
あやめは壁の裏から姿を表し、男――
鷺来 瑞毅と視線を交える。
敵対することはない、と両手を上げてから事情を尋ねた。
瑞毅はどうやら手に持っている本を使い、マフィアの追手を倒してくれたようだ。
彼の武器は魔導書。ここが夢だからか、自由自在に魔法を操ることが出来る魔術師となっている。
「……では、ここからは……」
「おう。好き勝手暴れて、マフィアを潰していくぞ」
そう言ってあやめと瑞毅は夢の中の街を駆け抜けていった。
******
夢の中は、自由自在。
自分が出来ないことが出来てしまう、まさに無敵の空間。
銃を構え、剣を構え、拳を構え。
杖を使い、魔導書を使い、魔法陣を使い。
龍に変身したり、悪魔に変身したり。
その力は千差万別、自由自在。
さあ、この夢を見て皆も自由な力を手に入れよう。
そして、寝子島の街を守っていこう!
お世話になっております、御影イズミです。
今回のシナリオは以前行われました「武器イラストキャンペーン」のシナリオとなっております。
自分のかっこいい武器を披露したい方。あるいは、夢の中で武器を使ったり、かっこいいアクションを決めたい!という方。
イラストがなくても「こういうかっこいい動きしたいな・武器使いたいな!」ぐらいの感覚で参加されても構いません。
ぜひとも皆様のスタイリッシュアクションを見せてください。
説明
部隊は夢の中となっておりますので、自由自在に武器で戦うことが出来ます。
寝子島の街がマフィアに占拠された暗黒時代。皆様は街を救うレジスタンスとなって、反旗を翻す側となります。
武器として魔法が出てきてもいいですし、武器として龍や想像上の生き物に変身して大暴れしても問題ありません。
夢の中ですので現実の寝子島の街にはなんら被害は出ることはないので、思う存分かっこよく決めちゃってください!
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
Xイラストのキャラクターを描写する場合、
PCとXキャラの2人あわせて「1人分」の描写なので、無関係の行動などはお控えください。
※Xキャラだけで1人分の描写とすることも可能です。
その場合は、PCさん自身は描写がなく、Xキャラだけが描写されます。
Xキャラのみの描写をご希望である旨を、アクションにわかるようにご記入ください。
※Xキャラをご希望の場合は、口調などのキャラ設定をアクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いていただければ大丈夫です。
また今回は御影イズミがこれまでにシナリオで扱ったNPC達とも協力が可能となっております。
どんな武器を持ち込むのかは、協力したときのお楽しみ。
どなたでもお気軽にご参加くださいませ。
お待ちしております!