今日も今日とてシネマカフェ。
『クランク・イン』はシーサイドタウンにて、マイペースに営業中であります。
「お。こんな店があったのか」
店先をとおりがかった
アシュリー・アンダーソン。ふと映画喫茶の看板が目にとまり、扉の向こうからただようコーヒーの香ばしくイイかおりに導かれるように、ついつい覗き込みました。
「シネマカフェねえ……?」
「やあ。いらっしゃいませ」
アシュリーに気づき声をかけたのは、同年代くらいのおそらくアルバイト店員。というのも黒い短髪のその少年は、流麗なオシャレフォントでくっきりと店名の書かれたエプロンを身につけていたので。
「ども……へえ、確かに映画グッズでいっぱいだ。でかいスクリーンもあるな」
旧いも新しいもごちゃまぜに飾られているポスターの数々に、マガジンラックにぎっしりと詰まっているのも映画雑誌にパンフレット。
大画面のプロジェクタースクリーンに大迫力の映像が流れ出すさまを想像すると、たしかにどこか、心おどるものがありました。
「定番の名作からZ級まで、珠玉の映画たちと座り心地の良い椅子、ポップコーン、うまいコーヒーがあればそこは小さな映画館というわけ。個室もあるよ」
どうにも無表情ながら愛想はいいこの店員の胸には、
嬉野 七海と名札がありました。
(映画といえば……そういやこの前、
演技をしたなぁ)
不思議な劇場で、顔の見えない観客を相手に、ガラにもなく令嬢の役柄など演じた体験を思い出します。
おもえばスクリーンの向こうで演じる映画俳優たちも、観客もいない中でカメラに向かって渾身の演技を披露するのですから、心境としては似たようなものかもしれません……などとこじつけてみれば、ちょっぴり親近感も湧いたりして。
「にーさん、次の上映準備完了ですわよー。あら、お客さま! いらっしゃいまし♪」
「あ、や。ええと」
こちらはもうひとりのアルバイト店員、日本人離れしたブロンド髪と青い目の持ち主は、
嬉野 エマというそうです。七海店員とは似ていないけれど、兄妹でしょうか?
「ちょうどイイところにいらっしゃいましたわね! これからあの傑作SF超大作『ニャバター』が上映開始なのですわー! ふふん!」
「なんでお前がえらそうなんだ、すごいのは映画だろうに。ポンコツな妹よ、もうテーブルは拭いたのかね。お冷の補充は。掃き掃除は」
「ポンコツじゃありませんわよ、私はデキる店員さん! まあ、ええ、どれもまだですけれど……はい」
などというやりとりはやけにこなれていて、口ぶりはともかく仲が良さそうです。
「で、どーする? 見ていくかい?」
「ああ、ええと。そうだな……」
映画が見られる喫茶店、というだけでも魅力的ですけれど、ちらとメニューを見ればなかなかにおいしそうなものも並んでいます。
このまま座り心地の良い椅子にふかぶかと腰かけ、心ゆくまで堪能するもよいでしょう。
「ま、それも悪くないかな?」
とゆーわけで。
みなさまのご来店、お待ちしております♪
墨谷幽です。
ちょっとお久しぶりなシネマカフェです。よろしくお願いいたします~!
アシュリー・アンダーソンさん、ガイドへご登場いただきありがとうございました!
(ご参加いただける場合は、ガイドのイメージに関わらず、自由にアクションをおかけください~)
どなたでもお気軽にご参加くださいませ。
あやかしさんもぜひどうぞ! 見えない幽霊さんや、妖怪パワーを駆使すれば、
タダで映画が観られるかもしれませんね?
このシナリオの概要
シーサイドタウンの一角にて営業中の、シネマカフェ『クランク・イン』。
その名のとおりに映画づくしのお店で、店内のスクリーンでは常になにかしらの映画が上映されています。
上映される映画は、洋画に邦画、比較的新しい映画に古めの映画も、名作からB級映画までいろいろです。
映画のポスターやパンフレット、雑誌、その他映画関連グッズなども豊富に取り揃えられています。
お店では、大画面で映画を見ながらコーヒーや軽食をいただいたり、
通常の喫茶店のように自由に過ごしていただくことができます。
店内では、普通におしゃべりしていただいて構いません。あくまで、『映画も見られる喫茶店』なので。
店員を務めているのは、キッチン担当の兄とフロア担当の妹の似てない兄妹。
どうやらアルバイト店員のようですけれど、ふたりで店を切り盛りしています。
ご注文はお気軽にどうぞ。コーヒーはなかなかのお味のようですよ。
また、話しかければおしゃべりの相手にもなってくれるでしょう。
店内には個室もあり、『普通の個室』と、お客さまの要望で作られた、猫カフェならぬ『猫部屋』があります。
専用のお部屋で、ゆったりまったり過ごしたり。
猫部屋に飼い猫やお気に入りの野良猫ちゃんを連れ込んで、いっしょに映画を見たり。
自由なスタイルで、映画をお楽しみください。
アクションでできること
カフェでできることなら、なんでもアクションかけていただいて構いません。
なにか注文したら、あとは自由にお過ごしください。
メニューは、一般的な喫茶店にあるものなら大抵あります。
もちろん、映画には欠かせないポップコーンも!
なお、スクリーンで上映されている映画を見るほか、
お好きな映画をチョイスして、1~2人用の個室で鑑賞することもできます。
ゆったりソファでくつろぎながらお楽しみください。
また、希望者はアルバイトとして働くことも可能です。
キッチンかフロアをお選びください。
<今回の上映作品>
●『ニャバター』
辺境の惑星にて、特異かつ美しい生態系を持つ自然や、先住民族と入植者の対立が描かれるSF超大作。
●『AKINA』
日本発、SFアニメの金字塔。近未来の寝子島を疾走する健康優良不良少女たちの前に現れる、AKINAとは?
●『惑星ポラリス』
宇宙飛行士が出会ったのは、かつて亡くしたはずの飼い猫? 意思を持つ惑星との言語なき対話を描く。
※上映時間はお店の前に掲示されているので、合わせて来店すれば最初から鑑賞できます。
※個室を利用する方は、上記以外にも、お好きな映画を指定して構いません。
NPCについて
○嬉野 七海
キッチン担当の兄。無表情で不愛想、めんどくさがりですが、調理の腕は確かなようです。
○嬉野 エマ
フロア担当の妹。不器用、ドジ、要領悪しなポンコツながら、明るく元気で愛想良し。
その他のNPCも、登録済みのキャラクターでしたら誰でも登場可能です。
また、墨谷のシナリオに登場したNPCでしたら、登録・未登録問わず登場OKです。
ただし、不自然でないシチュエーションに限ります。
以上になります。
今回はなんとなくSF特集です。ご参加をお待ちしております~!