足踏み一つで、世界が揺らぐ。
「あれが今回の敵ってわけか」
今にも崩れ落ちそうなビルの屋上に立ち、
サキリ・デイジーカッターやこの場へ呼び出された面々は、その途方もない巨影を睨みつけた。
「世界は切り分けた。
が、あいつはあまりにもでかすぎる……
あまり長くは持たないかもしれないぜ」
どこか呆れたように、
テオは言う。
ミッションは寝子島を離れ、首都決戦となった。
ビル群を薙ぎ倒しながら迫り来る、敵は
怪獣。
全高120メートル。体重は何万トンになるやら見当もつかない。
発達した後ろ足ですっくと立ち、前足は少々小さいがその分、大きな顎は高いビルも紙のように噛み千切ってしまうだろう。
寝子島において怪獣といえばゴアラだが、目の前のこれはまるで、別世界からやってきたかのような……怪獣の王、と言っても過言ではないだろう。
高らかに咆哮し、剣山のような背びれを燃え上がらせ、炎を吐いて全てを破壊してゆく。
これがもし、切り分けられた世界をも破り、現実の寝子島へと出現したら?
どんな災厄となるか、想像に難くない。
サキリの両手に握られている光刃は、切り分けた世界へ神魂が影響を与えたのか、そこら中に生成された武器の数々の一つだ。
これらを手に取れば、戦い慣れていない者でも役立てるだろう。
「とはいえ、あんなデカブツをどうやって切り崩したものかな……でも、やるしかないね」
怪獣がうなり、その口内へ莫大なエネルギーが取り込まれていく。
放たれた巨大な爆炎を避けて跳び上がり、サキリは刃を振りかぶる。
それぞれが拾い上げた武器を構え、迫り来る怪獣を見据える。
絶望的な戦いが始まった。
こんにちは、風雅宿です。
サキリ・デイジーカッターさん、ガイドにご登場いただきましてありがとうございました。
ご参加いただける場合は、ガイドに関わらず、自由にアクションをおかけください。
概要
巨大すぎる怪獣とのガチンコバトルです。
戦闘タイプのPCさんはもちろん、荒事には向かないという方でも、
落ちている武器を拾って華麗に戦うことができます。
この世界では、ろっこんは通常よりも効果が大きく発揮されることがあり、
また星幽塔とも影響し合っているのか、特別に星の力も自由に使用することが可能です。
怪獣に好き勝手させていれば、いずれ寝子島へも影響が及ぶことは必至です。
絶望的な戦いを切り抜け、世界を救ってください!
ちなみにもちろん、戦わずひたすら逃げ回る、
一般市民目線のサバイバルなアクションもOKです。
アクション
<戦場について>
切り分けられた世界の、関東首都圏のビル街。
怪獣の破壊行為の影響か、空は赤く染まり、近隣では火山が爆発しています。
PCの皆さん以外は無人です。
今のところ現実世界には影響はないので、思い切り暴れても大丈夫。
ただし、怪獣の進行を許せば、やがて現実へも破壊的な影響を及ぼすことでしょう。
<怪獣について>
身長120メートル級の巨大怪獣です。
岩よりも硬い外皮を持ち、歩くだけでもビルを破壊し、その歩みが止まることはありません。
巨体のあまり動きは鈍重に見えますが、繰り出す破壊力は全てが致命的です。
下半身が発達し、背筋を伸ばして二本足で歩くティラノサウルス、といったイメージ。
背中には切り立った岩山のような背ビレが生えていて、この背ビレから周囲のエネルギーを取り込むことで、
口から炎を吐くなどの強力な攻撃を仕掛けてきます。
・鉤爪
・噛みつき
・尻尾薙ぎ払い
・背ビレ発火→火炎放射
・背ビレ発火→超巨大火球発射
・細胞分裂(数メートル程度の小さな分身を大量に生み出す)
身体のどこかに、弱点となる部位があるようです。
正面切って戦い注意を引くメンバーと、弱点を探して破壊するメンバーが必要になるかもしれません。
<武器について>
神魂の影響で、多数の強力無比な武器が生成されています。
使用に制限はありません。存分に活用してください。
・ニャゾンブレード
この世界特有の光の粒子『ニャゾン』を用いた光の剣。どんなものでも切り裂く。
使用者の精神力の大きさによって、刃をどこまでも長く大きくすることができる。
・ニャゾンピストル、ライフル、ランチャー
光弾を発射する銃や砲、誘導ミサイルなど。小口径の銃でも攻撃し続ければ怪獣の外皮も貫く。
形状に様々なバリエーションあり(自由に指定OK)
・ウィングユニット
空中を飛行することができるバックパック。
燃料の枯渇は無いが、連続飛行時間には限りがある。いったん着地すれば補充可能。
・N285式戦車
無限軌道で走行するタンクモード、二足歩行のロボットモードに変形可能。
大口径ニャゾン兵器を搭載する、1~4人乗りの兵器。
・N5656式垂直離着陸機
ホバリング機構を持つ戦闘機。ニャゾンバルカン、ニャゾンミサイルを装備。
高速のヒットアンドアウェイで攪乱する。1~2人乗り。
・R-KAM
ニャゾンエネルギーを動力とする、全高120メートルの巨大ロボット。
首都決戦用の強力な兵器だが、稼働時間は数分程度しか持たない。
※その他、自由に武器を考えてもOK。
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
かよわいNPCを守ってあげたり、逆に守られたり。一緒に戦ったり。
Xイラストのキャラクターを描写する場合、口調などのキャラクター設定をアクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いてもらえれば大丈夫です。
以上です。
どなたでもお気軽にご参加くださいませ。