「これは、猫……いや犬? それとも虎か?」
この世のものではない、不思議な動物園に興味はあるだろうか?
つまり
八神 修を始め、人々が不意に訪れることとなったこの場所がそのようなものだ。
エメラルドグリーンの空に、千切れ雲。美しく橋をかける虹の向こうには、巨大な構造物が粗く格子状に交差している。
遠景に続く大地は平坦で、いくつかのエリアに分かれているらしい。弁当箱のおかずのようにきっちりと切り分けられ、そのひとつひとつは深い山林であったり、水量豊かな湖畔であったり、活火山が爆発する溶岩地帯だったりした。
どうやらここはとてつもない大きさの、創られた箱庭であるようだ。
「角があるし、翼もあるし……動物と言っていいものか」
「もちろん、もちろん。可愛い動物たちですとも」
修が振り返ると、作業着姿の中年男性が、見たこともない形状の魚が入ったバケツを手に提げて立っていた。人の好さそうに微笑む男は一見して、動物園の飼育員といった風情だが。
近くには、男が乗ってきたのだろう、タイヤの無いトラックのような車が浮いていた。
訝しげに眉をひそめ、修は尋ねる。
「この生き物は一体……それに、この場所は?」
「簡単に言うなら、ここは
保護区ですよ。様々な世界で、飼い主に放逐されたり、迷い込んでしまったり。行き場のない彼らを保護し、世話をしているのです。私はそのスタッフというわけ」
修が見つけたのは確かに、動物好きな修をしてまったく目にしたことのない、なんとも独創的な造形をした生き物たちだった。
数多の世界からたどりついた、行き場を失くした動物たちの拠り所。それがこの保護区なのだという。
「あなたがたは、どちらの世界から? いえね、他所からのお客さまは良くいらっしゃいますから」
「そうなのか。ふむ」
見たこともない動物たち。聞いたこともない鳴き声。まったく想像もつかなかった習性。
それらの全てが、好奇心旺盛な修の興味を惹いて止まない。
「少し見学してもいいだろうか? 俺も動物が好きでね」
「もちろん! 自由に見て回って構わないし、必要なら我々スタッフが案内しますよ。ただし……」
ふと男は顔を引き締め、真剣な面持ちで言った。
「どこの世界でも、動物ってやつは気まぐれです。中には凶暴なやつだっている。くれぐれもお気をつけて」
ここは奇妙なサファリパーク。
可愛いヤツもいれば、おっかないヤツもいる。
あなたはどんな動物と出会うだろうか? その出会いは友好的なものとなるだろうか、それとも……?
こんにちは、星織遥です。
八神 修さん、ガイドに登場してくださりありがとうございました。
ご参加いただける場合は、ガイドに関わらず自由にアクションをかけてください。
概要
今回皆さんが訪れたのは、異世界にある動物保護区です。
ここには、様々な世界から流れ着いた、異界の動物たちが暮らしています。
どこかで見たことがあるけどどこかが違う動物、まるで見たことのない動物、
大人しく愛らしい動物、いかにも恐ろしげで凶暴な動物などなど、
その見た目も生態もさまざまです。
保護区はいくつかの区画に分かれていて、それぞれに環境が違います。
平原もあれば海もあり、険しい山岳地帯や溶岩地帯、氷河など、
その区画の環境に適応した動物が住んでいます。
皆さんは保護区を自由に見学することができます。
一人や仲間同士で気ままに見て回るのもよし。
あるいはスタッフの案内で、ツアーのように各保護区を巡るもよしです。
なお保護区内の移動には、ホバーカーをご利用いただけます。
空飛ぶ車で、普通の乗用車型からバイク型、トラック型、ワゴン型など、
いろいろなタイプがあります。水陸両用、水中にだって潜れます。
もちろん、自分の足で見て回るのもOK。
あなたは、可愛らしい動物を見つけて愛でることもできれば、
危険な動物とのデンジャラスでスリリングな追いかけっこを堪能することもできます。
どなたでもお気軽にどうぞ!
アクション
出会いたい動物や見学したい動物は、自由に指定して構いません。
いかにも動物というものから、モンスターやクリーチャーっぽいものまで、
保護区には実にさまざまな動物が存在します。
きっとお好みの動物が見つかるでしょう。
あるいは、サイコロを使ったちょっとした運試しで、出会う動物を決めることもできます。
ご希望の方は、参加確定後にコメントページにて、二度発言してください。
出た目と以下の項目を照らし合わせると、あなたが出会った動物の大まかな外見や性質、住処などが分かります。
<サイコロ1投目>
サイコロの左の目が、
【1】森林エリアに棲む
【2】湖畔エリアに棲む
【3】山岳エリアに棲む
【4】火山エリアに棲む
【5】重力異常エリアに棲む
【6】海中エリアに棲む
サイコロの右の目が、
【1】ふさふさの毛が生えている
【2】鱗が生えている
【3】発光器官を持つ
【4】すべすべしている
【5】機械で出来ている
【6】不定形の身体を持つ
<サイコロ2投目>
サイコロの左の目が、
【1】とても人懐っこい
【2】臆病でめったに姿を現さない
【3】巨大な
【4】手のひらサイズの
【5】狩りが上手い
【6】人間を捕食する
サイコロの右の目が、
【1】猫科・犬科の動物
【2】鳥類
【3】魚類
【4】節足動物
【5】ドラゴン
【6】人型の生き物
もちろん、サイコロの出た目に必ず従わなければならないことはありませんし、
振ってから「やっぱり自分で決めちゃおう!」としても全然OKです。
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
Xイラストのキャラクターを描写する場合、口調などのキャラクター設定をアクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いてもらえれば大丈夫です。
以上です。
お子さまや学生さん、社会人、ほしびとさんも、どなたもお気軽にご参加くださいませ!