吉住 志桜里はどこかの屋上のフェンスの外側に立っていた。
「!」
放課後、いつものように過ごしていたはずなのに、気づけば妙な場所にいた。
【灰色の空が広がる世界】。四角や球体、三角の雲が重力を無視してふわふわと浮いている。
風が吹いていて、体が少し揺れる。踏み外したら、落ちていってしまいそうだ。しかし、何だか夢の中のようで、恐怖はなかった。
「ふふふ」
耳をくすぐる様な声にはっとする。目の前に浮いている正方形の雲の上に
【顔のない女の子】がいた。
人差し指と親指で掴んだ何かを見せつけてくる。それは透明な小瓶であり、中に色とりどりの
金平糖が入っていた。
「ふふ。捕まえられたら返してあげる」
涼やかな声で言うと、下へ落ちて行く。浮いている雲を足場に下へ下へ。
「待ちなさい」
取り戻さないといけない気がした。この灰色の世界で、金平糖の色は光って見えたから。
志桜里は意を決し、いつの間にか手にしていた日本刀の柄を握った。そして、灰色の空へと飛び出した。
高城ヒトです。よろしくお願いします!
今回は重力の弱い異世界での追いかけっこです。
謎の顔のない少女により、この世界からは色が奪われてしまいました。
彼女が持っている金平糖が、世界の色を表しています。
皆さんは不思議な力により、この世界へ呼び寄せられてしまったようです。
この世界の特徴
現実世界の都会に似ていますが、寝子島ではないようです。
今のところ住人の姿はありませんが、どこかに人の気配は感じます。
色を失ってしまったことで、この世界はゆっくりと崩壊へ向かっているようです。
少女から色を取り戻すことができれば、崩壊は止まり、皆さんは寝子島へと戻ることができるかもしれません。
基本的に重力が弱いため、勢いをつけて跳べば、長く高くジャンプすることが可能です。
何もしなければ下へとゆっくり落ちて行きます。
浮いている雲を足場にして、移動してください。
雲の種類には、風、炎、水、電気、氷などがあります。
それらの属性を持った雲に衝撃を加えると、弾けて攻撃に使えます。
少女について
色の金平糖が入った小瓶は、スカートのポケットにしまっています。
彼女自身を捕まえなくても奪い取ることは可能です。
重力の干渉はPCと同じです。
体術や剣術に長け、長剣を持っているほか、属性雲の利用など、多彩な攻撃方法を持っています。
また、奪い取った色(金平糖)を消費することで、幻影を作り出したり、分身することができます。
のっぺらぼうのように顔がありませんが、しゃべることができ、言葉も通じます。
狡猾な性格なのか、単に悪戯好きで無邪気なだけなのかは、接触してみなければ分かりません。
上手く話せば説得することも可能……?
アクション
・少女と闘う
・隙を突いて金平糖を盗み出す
・和解するために説得する
・少女とは出会わず、色の無い世界を探索する
など、自由にアクションをおかけください。
なお、武器の持ち込みは大丈夫です。
ろっこんも通常どおり使用可能です。
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
NPCたちもこの世界へ呼び寄せられてしまったようです。
Xイラストのキャラクターを描写する場合、口調などのキャラクター設定をアクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いてもらえれば大丈夫です。
以上になります。ご参加、お待ちしています!