進むも戻るも道は無し、目の前には意味深げな扉があるとなれば、開かざるを得まい。
少なくとも鍵師たる
渥美 ニナには他の選択肢など思いもよらないことだろう。
「へえ? これはまた、開いてくださいと言わんばかりですね」
もっとも扉には錠の一つもかかっておらず、拍子抜けであったが。
「さて、何が出るやら。……おおっ?」
扉を開くなり、ニナは思わず仰け反った。
異形の存在が、まるで自分を待ち構えているかのように鎮座していたからだ。
そいつは、例えるならロールプレイングゲームを攻略し、最後のダンジョンを突破してようやく戦うことができるような、いわゆるラスボスのような威圧感を放っていた。
姿は何とも形容しがたく、見る者は恐怖を抱かずにいられない。全てを破壊し尽くすような恐るべき武器を備え、どんな攻撃も弾き返す堅牢な体躯を持っている。
そして何より、肌に痛いほどの殺気が、槍のごとく実体化したかのようにニナを射抜いていた。
「こいつを倒さなきゃ出られませんよ、ってところですか」
そこはどうやら巨大な部屋だが、戦場はまるで目の前の相手に合わせて設えられたように、その特性を十分に活かすものとなっている。
「どうやら、やるしかなさそうですね!」
背後の扉はとうに跡形もなく消えていた。この場を脱するには、敵を倒し、その向こうの壁にある新しい扉を開くほかない。
「悪いけど通らせてもらいますよ!」
こんにちは、高城ヒトです。
渥美 ニナさん、ガイドに登場してくださりありがとうございました。
ご参加いただける場合は、ガイドに関わらず自由にアクションをかけてください。
概要
今回は、まるでファンタジーゲームのラスボスのような、強大な敵とのバトルを描くシナリオです。
ただし、あなたがどんな相手と戦うのかは、扉を開けてみるまで分かりません。
敵がどんな姿をしているか、どんな武器や技を持っているか、どんな能力を持っているのか……
その全ては、サイコロ次第で決まるのです!
神魂の影響で、あなたが閉じ込められたのは巨大な部屋。
そこで待ち受けているボスをバトルで下し、鍵を手に入れることで、出口へ繋がる扉を開くことができます。
激しいバトルを必死に、あるいは楽しみながら戦い、勝利を掴んでください。
なおこのシナリオでは、ろっこんがいつもより強力になったり、
あまりバトル向けの能力でないものが、戦いの役に立つものに変化することがあります。
アクション
参加が確定したら、コメントページにて、1~5回程度発言し、
サイコロを振ってください。
内容は意気込み、自己紹介、単なる雑談などなんでも構いません。
左右のサイコロの目の合計値と以下の表を照らし合わせると、どんな敵なのかが分かります。
一回ごとに、サイコロの出た目によって、あなたが戦う相手の特徴が決まっていきます。
出た目で決まった特徴の詳細は、アクションで指定するか、マスターにおまかせでもOK。
同じ目が出た場合は、その特徴が強化されていきます。
◆サイコロの目の合計値が、
【2】………飛行能力(翼がある、浮遊する超能力、ジェットエンジン搭載など)
【3】………腕に武器(鋭い爪が生えている、腕が巨大なハサミ、大剣を持つなど)
【4】………熱線(口から炎を吐く、目からビーム、レーザー砲搭載など)
【5】………複腕(腕が3本、4本、6本、たくさん生えている)
【6】………異形の足(足が複数はえている、足が百足、足がキャラピラなど)
【7】………擬態能力(周囲の物体に擬態する、光学迷彩、PCの姿や能力を真似るなど)
【8】………男性型(強靭な筋肉、屈強な体躯、イケメン顔など)
【9】………女性型(たおやかな四肢、乳房がある、美女顔など)
【10】……広範囲攻撃(ガス噴霧、ミサイル攻撃、嵐を起こすなど)
【11】……変身(変身して姿形が変わる、追い込まれると正体を現すなど)
【12】……部下(部下を呼ぶ、小型の使い魔を生む、分身を生むなど)
※相反する目が出た場合、どちらか選択するもよし、両方盛り込むもよし。
例)
サイコロを三回振り、出た目が【2】→【5】→【9】の場合
・翼を持ち、複数の腕を持つ、女性型の敵
なおバトルの舞台となる部屋は、サイコロで決まった特性が活きるような環境に変化します。
(大空が広がったり、溶岩が流れる岩場になったり、水上になったり)
基本的には個人で立ち向かうことになりますが、GAを組めば、複数人で同じ敵と戦うことも可能です。
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
多くのキャラクターは夢だと思っています。協力をお願いすれば一緒に戦ってくれるでしょう。
Xイラストのキャラクターを描写する場合、口調などのキャラクター設定をアクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いてもらえれば大丈夫です。
以上です。
どなたもお気軽にご参加ください!