「……あれれ?」
気が付くと
夢宮 瑠奈は、真っ白な雲の上にいた。
もくもく、ぷかぷかと空に浮かぶ、あの白い雲だ。
その日、寝子島の上空には、季節外れの大きな積乱雲が現れた。
瑠奈はそれをぼんやりと見上げていた……と思ったら、次の瞬間には雲の上に立っていた。
「わ……寝子島があんなに小さく見える!」
雲の縁から下を覗くと、瑠奈の暮らすいつもの寝子島が、遥か遠くの眼下に見えた。
瑠奈がしゃがんで足元の雲をなぞってみると、ちぎって掴むことができた。
なんだか綿飴めいて美味しそうで、ぺろりと舐めてみた。ほんのりと甘い味がして美味しい。
「あっ、あっちに何かある……わぁ、雲でできたお城だ!」
そこには、見上げんばかりの巨大な雲の城がそびえていた。
周囲には街があり、おそらくは住人だろう、雲でできた服を着た人々が、瑠奈を物珍しそうに見つめている。
「なんだか面白そう。探検してみようかな?」
好奇心にかられ、歩きだした瑠奈であったが。
遠くから近づく、もうひとつの巨大な積乱雲……稲妻をはらむ黒雲が近づいていることに、まだ気づいてはいなかった。
こんにちは、よろしくお願いします!
夢宮 瑠奈さん、ガイドにご登場いただきありがとうございました。
ご参加いただける場合は、ガイドのイメージに関わらず、自由にアクションをかけてください。
概要
舞台は積乱雲の中に築かれた、美しい「白雲王国」です。
この国では、あらゆるものが雲によって作られています。
住人たちは、建材として加工された「かたい雲」や、服などの材料になる「やわらかい雲」、
作物が良く育つ「ゆたかな雲」、ガラスのような「すける雲」など、たくさんの雲を使い分けているようです。
また、大地や積乱雲の外壁を形作る「自然の雲」は、食べるとほんのり甘味を含んでいて、
住人たちのオヤツにもなっています。料理人が作る「雲のスイーツ」は絶品です。
積乱雲の中には「雲のお城」があり、中には「白雲の女王」や「白雲の姫」が住んでいます。
皆さんは気が付くと、この白雲王国へ呼ばれていました。
住人たちは友好的で、外の人間の訪れに歓迎ムードです。
皆さんはここで、自由に過ごして構いません。
・美味しい雲を心行くまで堪能する。
・雲を素材として、工作や建築にチャレンジ。
・雲の世界を隅々まで探検。面白いものが見つかるかも?
・子どもたちと雲合戦(雪合戦の雲版)で遊ぶ
などなど、何をしてもOKです。
ところで……この「白雲王国」へ、もうひとつの雲が近づいてきているようです。
彼らは雨雲で作られた積乱雲を住処とする、「黒雲帝国」です。
「黒雲皇帝」が率いる彼らは好戦的で、別の雲を見つけては攻撃をしかけ、
相手の雲を飲み込み黒雲を巨大に成長させているのです。
襲撃が発生すれば、お城からは兵士たちが出動し、迎撃を開始します。
「雲の船」を駆って大空へ漕ぎ出し、「雲大砲」をぶちかますのです。
雲大砲はかたい雲で作られた砲弾を空気圧で撃ち出す兵器で、非常に強力ですが、
黒雲王国にも同様の兵器は存在します。
白雲王国が気に入ったという方は、兵士たちといっしょに戦いへ参加するのも良いでしょう。
雲は容易に加工ができますので、オリジナルの装備なども作れるかもしれません。
平和な白雲王国を満喫したい場合は、襲撃には関わらなくても大丈夫です。
ゆっくりまったり過ごすもよし。悪辣な敵を相手にスカッと大暴れするもよし。
自由にアクションをかけてください。
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
自由に交流してみてください。
また今回は、Xキャラクターも登場可能です。
口調などのキャラクター設定は、アクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いてもらえれば大丈夫です。
以上になります。
それでは、皆さんのご参加をお待ちしています!