保健室から聞こえてくる、艶めかしい女性の声。
「ねえ、私……どうにかして、キミを元気にしてあげたいの」
それは、養護教諭の
鷲尾 礼美のものだった。
保健の先生として病気や怪我の生徒を看護する一方で、
礼美は時々、生徒の悩み相談にも乗っていた。
言うならば、心の診療である。
……と言っても、そんなに深刻な悩みが来ることは滅多にない。
「バイト先の店長がうるさくて」
「授業中、どうしても眠くて」
「あの子の下着の色が気になって」
大体は、こういった些細な相談ばかりである。
そもそも相談ではなく、単純に愚痴りに来る生徒すらいるほどだ。
どのような内容であっても、礼美は妖艶な笑みを浮かべ真剣に聞いている。
お昼休みが終わり、5限のチャイムが鳴る。
それとほぼ同時に保健室の扉が開き、入室した生徒の顔を見て礼美が言った。
「あら、なんだか元気がなさそうね。今日はどうしたの?」
カターレです。
今回のシナリオガイドは、鷲尾 礼美先生による悩み相談です。
生徒の悩み相談は、寝子島高校の保健室で行っています。
基本的には寝子島高校の生徒さん以外は参加しにくいかと思いますが、絡み方が思いついた場合、それ以外のキャラクターも参加可能です。
悩み相談、というと真面目な響きがしますが、あまりガチガチに考えたりせず、軽いノリで、お気軽に保健室に来てもらえれば、と思います。
一応、メインは悩み相談なのですが、サボりや病気、ケガなどで保健室を訪れても大丈夫です。