「おや? ここは……?」
ヴェルト・レトランジェが迷いこんだのは深い緑の森だった。
しばらく歩くと、木々を左右に分けたような、開けた場所に出た。降り注ぐ太陽の光の下には丸テーブルとイスが何脚か。
誰かが座っているようだ。
「あら、いらっしゃい」
テーブルには紅茶のポットとティーカップが並んでいた。
「お茶でもいかが?」
にっこりと笑ったのは、ライトグリーンのエプロンドレスを着た女の子だった。年の頃は十歳前後だろう。
「お茶?」
ヴェルトが首を傾げると、女の子は人差し指を立てた。
「これからお茶会をしたいの。精霊さん達が集まる特別なお茶会よ。準備を手伝ってくれたなら、元いた場所に返してあげる」
「準備って何をすればいいんだ?」
「この森で採れる植物を持ってきて。それでお菓子を作るから。この森には危険な場所があるから気をつけてね」
見ればテーブルの向こうに小さな小屋が立っていて、煙突から煙が出ている。
「仕方がないな。
ま、お茶を飲みながら一服するのも悪くはないか」
「行ってらっしゃい」
女の子はそう言ってもう一度笑った。
こんにちは、高城ヒトです!
ヴェルト・レトランジェさん、ガイドに登場頂きありがとうございます。
ご参加頂ける場合は自由にアクションをかけて下さい。
概要
今回のシナリオはお菓子の材料集めになります。
危険な場所に生えている美味しい果物の実を工夫して、ゲットしましょう。
実を持ち帰ることができれば、お茶会の主である女の子が、絶品のお菓子をごちそうしてくれるそうです。
また、お茶会にはこの森に住むたくさんの精霊達が集まってきて、一緒にお茶会を楽しみます。
不思議な光景が見られることでしょう。
アクション
持ち込める道具は一つだけ、森に落ちているものは利用可、ろっこんは自由に使えます。
探しに行ける場所は以下の通り。
①氷の池
池の縁から歩いて十歩ほどの位置、中心に星のオレンジの樹が生えています。
足を踏み入れると、十秒程度で全身が氷漬けになってしまいます。
②風の崖
そそりたつ壁の真ん中に風の桃の樹が生えています。時々強い風が吹くので注意が必要です。
また、凶暴な風鳥の縄張りにもなっていますので気をつけましょう。
③炎の樹
そびえ立つ巨木です。周辺は熱により他の木が生えていません。
樹の幹の割れ目や枝から炎が吹き出しています。炎のリンゴがなっています。
アクションにはどこに探しに行くか、そして、ゲットする方法を書いて下さい。
また、今回はNPCも森に迷い込んでいるようです。
特定のマスターが担当しているキャラクターを除き、登録済みのNPCならほぼ登場可能です。
本人達は概ね夢だと思っているようなので、自由にアクションをかけてくださいませ。
お菓子ができたら、皆でお茶会を楽しみましょう。
それでは、よろしくお願いします!