寝子島銘酒『月下の雫』。
我々酒通の中でも知る人ぞ知る名酒。
月光を思わせる青冴えに、わずかだが清廉で華やかな花のような香り。
口に含めば香りは低いものの、軽快でキレのある後味は口当たりがよく、
その名の如く月を思わせる端麗辛口の日本酒である。
毎年初夏のこの時期、ほんの一瞬だけ出回るいわば幻の酒なのだが、
今年は本当の意味で幻になりそうな雲行きを見せていた。
酒造の店主が腰を痛めたのである。
『月下の雫』の最大の特長である、青冴えと芳しい香り。
それを再現するには、満月の夜に咲くという月虹花が必要なのだとか。
曰く、寝子島の綺麗な水と空気に育まれた酒に、
月虹花を沈めるのが最大のポイントなのだそう。
月虹花は、一見待宵草の仲間のように見えるが、
近づいてみると月の光を受けて黄色の花弁が淡く輝くのだとか。
咲いている時にはなんの香りもないが、
摘み取った瞬間に芳しい香りを放ち、
時間の経過とともに香りが飛んでしまうので
酒に沈めるのは摘んですぐに持ち帰ったものに限る、とのこと。
この月虹花というのがまた非常に入手が難しく、
九夜山の頂上、三夜湖と展望台周辺にしか咲かないという。
つまり、店主が腰を痛め月虹花の採取に向かえない今年、
『月下の雫』を味わうためには…………
待って、まだ最後まで言ってない。なんで帰ろうとするの。
「つまり、自分たちに月虹花を取ってこいってことだろう」って?
ピンポーン、大正解。
このガラスの瓶に一人一輪ずつ摘んできてください。
待って待って、もちろんタダとは言いません。
取ってきてくれた方々は、
寝子島銘酒『月下の雫』試飲会にご参加いただけます!
夜空の下、月と星を見上げながら美味しいお酒をお楽しみいただけます!
え? 未成年だから酒は無理?
未成年の方にはノンアルコールジュース『月花の雫』もご用意させていただきます!!
いかがでしょうか?
花見酒をしましょう!
九夜山の天辺で花を摘み、持って帰ってきて
みんなで酒盛りをするのが目的です。
アクションには
・夜の登山のシーン
・花を摘むシーン
・酒盛りのシーン
の行動をそれぞれお書きください。