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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
in the box
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眼を開いたはずなのに暗かった。
何かが覆っているのかと手を持ち上げようとして、
「痛った！？」
手の甲を硬いナニカにぶつけた。喚いた途端に頭もぶつけた。
「うぅおおおおお」
呻いて両手で頭を抱えようとして、片方の腕にナニカ柔らかいものが抱き着いてしがみついていることに気が付いた。温かくて柔らかい、たぶん別の誰かの腕と身体。
「え？ え？ 何、うわ何、ひええっ？！」
立ち上がろうとして、また頭を硬い壁にぶつけた。背中にも壁、足元にも壁、――どうやら膝を抱えて座っていられるほどしかない正方形の箱のようなものの中に閉じ込められている、らしい。しかもほとんど身動きが取れないくらい密着して、隣というか膝の間というかに誰かが居る。
「ちょっ、……何、えええ、なんだこれ？」
冷たい汗が全身を滑り落ちる。この異常事態をどうしたものかと考えて考えて、思いつけなかった。とりあえずこちらに半ば覆いかぶさる格好の誰かの背中の辺りをぱたぱたと叩く。
「あのー、もしもし？ もしもし、どなた？」
「う？ うう、ん……？」
思いがけないほど近く、こんなところで聞くべきではない声を聞いた。たった今目覚めたようなその声は、幼馴染の少女の声をしていた。
「えーと。落ち着いて聞けー」
「暗い怖い何これ、いやー！」
「うるさい落ち着け」
密閉空間にがんがん響く悲鳴に眉をしかめる。思わず声の聞こえた辺りに小さく頭突きをかます。
痛い、という悲鳴の後、幼馴染は我に返ったらしかった。
「え、あれ、なんでこんなとこに」
「知らん。知らんが、なんか知ってる。ここから出たかったら、抱えてる秘密を何か話せ」
「……は？」
真っ暗闇の中、確かに顔を見合わせる。
「嫌だ」
脊椎反射的に拒否してから、幼馴染の少女は呻いた。
――ここから出たければ秘密をひとつ、互いに話せ
目覚めたときから頭の中に何故かある、この謎の箱空間から出る方法は彼女の頭の中にもあるらしい。
「狭い」
「うん」
「暗い」
「うん」
「どうしよう」
「秘密にしてることを吐け」
何かが覆っているのかと手を持ち上げようとして、
「痛った！？」
手の甲を硬いナニカにぶつけた。喚いた途端に頭もぶつけた。
「うぅおおおおお」
呻いて両手で頭を抱えようとして、片方の腕にナニカ柔らかいものが抱き着いてしがみついていることに気が付いた。温かくて柔らかい、たぶん別の誰かの腕と身体。
「え？ え？ 何、うわ何、ひええっ？！」
立ち上がろうとして、また頭を硬い壁にぶつけた。背中にも壁、足元にも壁、――どうやら膝を抱えて座っていられるほどしかない正方形の箱のようなものの中に閉じ込められている、らしい。しかもほとんど身動きが取れないくらい密着して、隣というか膝の間というかに誰かが居る。
「ちょっ、……何、えええ、なんだこれ？」
冷たい汗が全身を滑り落ちる。この異常事態をどうしたものかと考えて考えて、思いつけなかった。とりあえずこちらに半ば覆いかぶさる格好の誰かの背中の辺りをぱたぱたと叩く。
「あのー、もしもし？ もしもし、どなた？」
「う？ うう、ん……？」
思いがけないほど近く、こんなところで聞くべきではない声を聞いた。たった今目覚めたようなその声は、幼馴染の少女の声をしていた。
「えーと。落ち着いて聞けー」
「暗い怖い何これ、いやー！」
「うるさい落ち着け」
密閉空間にがんがん響く悲鳴に眉をしかめる。思わず声の聞こえた辺りに小さく頭突きをかます。
痛い、という悲鳴の後、幼馴染は我に返ったらしかった。
「え、あれ、なんでこんなとこに」
「知らん。知らんが、なんか知ってる。ここから出たかったら、抱えてる秘密を何か話せ」
「……は？」
真っ暗闇の中、確かに顔を見合わせる。
「嫌だ」
脊椎反射的に拒否してから、幼馴染の少女は呻いた。
――ここから出たければ秘密をひとつ、互いに話せ
目覚めたときから頭の中に何故かある、この謎の箱空間から出る方法は彼女の頭の中にもあるらしい。
「狭い」
「うん」
「暗い」
「うん」
「どうしよう」
「秘密にしてることを吐け」
運営部より
このシナリオは、１人のプレイヤーさまが複数のキャラクター（２人まで）で参加を申し込むことができます。
ご自分のＰＣさん同士のＧＡなどもできますので、いつもとは違った楽しみ方もあわせてご利用ください。
※同一プレイヤーによるグループ参加はできません。お１人ずつご参加ください。
※最初の申し込み期限が過ぎたあと、参加者数が定員に満たない場合は、３人以上の参加も歓迎です。
※通常のシナリオでは、最初の申し込み期限（抽選発生日時）までは１人まででお願いしております。
ゲームマスターより
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2018年02月07日
- 参加申し込みの期限
-
- 2018年02月14日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2018年02月14日 11時00分
こんにちは。阿瀬 春と申します。
そういうわけで、あのう、ちょっと秘密のばらし合いでもしませんか。
今回はGA必須のシナリオです。
秘密はどんなことでも構いません。ちっちゃなことからおっきなことまで。昔相手が大切にしてた玩具を壊して隠したこととか。相手のことが好きだったとか。
同じ箱空間の中に閉じ込められたひとに隠していることや話していないことであるのなら、なんでも。お互いに秘密をひとつずつ話してしまえば、箱からは解放されます。
ちなみに、箱の中には最小二人最大三人まで詰め込めます。
箱から解放される方法は、箱の中で気づいたときから何故か知っています。
ええもちろん、神魂の仕業です……！
解放された途端、あなたはひとりでベッドの上。外はどうやら深夜のようです。なので、密閉暗闇空間で誰かと密着しながらお互いの秘密を語り合ったことは夢だったと思うこともできます。
逆に言えば、話せないうちは狭くて暗くて身動きもまともにできない箱の中にふたりっきり、もしくは三人っきり。ずっと出られません。不可思議な力が働くためか、それとも夢であるせいか、ろっこんは使えないようです。
武器や道具の類は何にも持ち込めません。携帯電話や明かりの元となるようなものも。暗がりの中で、相手が誰なのかを判断してください。真っ暗闇の中で話をしてください。
と、いうことで。
壁になりつつ、ご参加をお待ちしております。